手綱ひとつで
更新日:2022年11月1日
10月6日から10日までの5日間、牛の姿や形、肉質などを競う全国和牛能力共進会が鹿児島県で開催されました。
5年に一度の開催から、和牛のオリンピックともいわれております。
今大会の宮城県出品牛は、栗原で生まれた宮城県基幹種雄牛を父に持つ牛が大半を占め、宮城県はもとより全国から注目を集めていました。
栗原市からも、第6区総合評価群の種牛の部に4頭、肉牛の部に1頭が宮城県代表として出品され、総合で全国第6位という大変素晴らしい成績を収めました。
かつて、和牛は農耕用として田畑を耕し、荷車を引いていた頃、手綱ひとつで牛を操る調教技術が生まれ、江戸時代から現代に至るまで日本固有の技術として引き継がれてきたそうです。
農耕用だった和牛が長い年月をかけて改良され、現在では食肉としての和牛が世界から評価されております。
その時代背景に合わせた和牛の改良は進んでいますが、これまでと変わらず生産者の日頃の管理と愛情、そして信頼関係の構築によって生まれる調教技術は、若い世代へと受け継がれていることを共進会会場で感じました。
2022年11月1日 栗原市長 佐藤 智
【写真】全国和牛能力共進会の様子