快挙の傍らに
更新日:2021年12月1日
新型コロナの第5波が終息しつつあった日本に、明るいニュースが飛び込んできました。今年のノーベル物理学賞に、アメリカの大学で研究員をされていた真鍋 叔郎(まなべ しゅくろう)さんが選ばれました。
長年の研究の成果が認められた真鍋さんの快挙に、私も非常に感動しましたが、新聞などの報道で、真鍋さんの自宅に栗原市築館出身の詩人、白鳥 省吾(しろとり せいご)先生の詩が飾られていたことを知り、とても驚きました。
先生は大正・昭和を代表する詩人で、70冊以上の詩集や随筆集などを残されています。民衆の生活やその中にある自然の姿を歌った先生の詩が、気候の研究を続けられていた真鍋さんの印象に強く残ったのではと、想像が膨らむとともに、故郷の偉人が注目されるきっかけにもなり、とてもうれしく思います。
栗原には、先生の功績を伝える白鳥省吾記念館があり、その生涯や作品について学ぶことができます。現在、2022年1月30日までの期間限定で、真鍋さんの自宅に飾られていた詩に関連する資料の展示も行っております。この機会にぜひ一度、足を運んでいただきたいと思います。
2021年12月1日 栗原市長 佐藤 智
【写真】特別展示されている関連資料