第3次栗原市総合計画策定に係る分野別意見交換会を開催しました
更新日:2026年2月24日
栗原市では現在、今後10年のまちづくりの指針となる第3次栗原市総合計画の策定を進めています。
将来にわたり持続可能なまちづくりを進めるためには、行政だけでなく、地域や各分野の最前線で活動されている団体の皆様と、現状や課題認識を共有し、共に進むべき方向性を検討することが重要であると考えています。
そこで、同じ分野で活動されている諸団体の皆様にお集まりいただき、日頃の活動を通じて感じておられる地域や分野の現状、近年の変化、今後の展望について意見を交わす分野別意見交換会を開催しました。
本意見交換会は、特定の団体からの要望をお伺いする場ではなく、皆様の視点や経験を共有いただきながら、分野全体としての課題や可能性を整理することを目的としています。
開催日時・場所
開催日時
2026年(令和8年)1月29日(木曜日)
開催場所
栗原市役所 2階 205会議室
意見交換のテーマ
- 近年における地域・分野の変化について
- 課題の背景や今後5から10年を見据えた分野・地域の展望について
- まち全体や市民生活への影響や今後の方向性について
- 今後のまちづくりにおける行政と団体等の役割分担や連携の可能性について
参加団体・参加者
当日は、市民活動、福祉・医療、商工・経済、農業、観光など、多様な分野から20団体・組織の代表者の皆様にご参加いただきました。
- 高清水地区コミュニティ推進協議会
- 一迫姫松地区コミュニティ推進協議会
- 一般社団法人はなやまネットワーク
- サポートセンターころんぶす西館
- グループホームころんぶす鶴まち苑
- 宮城県ケアマネジャー協会栗原支部
- 栗原ブロック商工会連絡協議会
- 栗原市企業連絡協議会
- 新みやぎ農業協同組合栗っこ青年部
- 新みやぎ農業協同組合肥育牛部会栗っこ支部
- 有限会社耕佑
- 一般社団法人栗原市観光物産協会
- 登米栗原地区ホテル旅館生活衛生同業組合
(敬称略・順不同)
意見交換の内容
共通する課題認識
各分野に共通する構造的な課題として、高齢化・担い手不足・生活機能の低下が挙げられました。特に以下の点が複数の分野から指摘されました。
人口減少と担い手不足
- 区長・民生委員など地域役職への負担集中
- ケアマネジャーや福祉人材の絶対的不足と処遇課題
- 農業後継者の不在と条件不利地の維持困難
- 商工業における事業承継問題と若者流出
生活機能の弱体化
- 公共交通不足による移動困難者の増加
- 買い物弱者への支援体制不足
- 独居高齢者や老障世帯の孤立と実態把握の困難
- 山間部における訪問介護の採算悪化とサービス格差拡大
経営環境の厳しさ
- 資材・飼料・燃料費の高騰による経営圧迫
- 補助金制度の硬直性と実態とのミスマッチ
- 初期投資の負担と回収期間の長期化
- 産地競争力の弱さとブランド力不足
情報発信と連携体制の不足
- 地元企業や地域資源の魅力が十分に伝わっていない
- 市内団体間の横断的議論や広域連携が不十分
- 観光戦略を主導する組織や人材の不在
- SNS活用や物語化による発信力の弱さ
5 観光の通過型構造
- 観光資源はあるが滞在化や消費拡大につながっていない
- 宿泊・飲食・二次交通の機能不全
- 夜間の移動手段不足で滞在拡大が困難
- イベントと宿泊の連動が弱い
- 各分野から出された前向きな方向性
課題を乗り越えるための具体的な方向性や可能性
一方で、課題を乗り越えるための具体的な方向性や可能性についても、多くの意見が交わされました。
市民活動・コミュニティ分野

- 行政区再編や役割の再整理による運営効率化
- 祭りや自主事業、指定管理受託など地域主体の持続可能性の模索
- 多様な人材登用(女性等)による新しい地域運営モデルの構築
福祉・医療分野

- 施設巡回型健診車の導入や受診支援体制の整備
- 地域交流事業による顔の見える関係づくり
- 小規模単位での見守り強化と住民主体の支え合い再構築
商工・経済分野

- くりこま高原駅周辺の戦略的整備と拠点化
- 地元企業の魅力発信強化と若者との接点づくり
- ケアマネジャーなど福祉人材の処遇改善推進
農業分野

- 学校給食や地元スーパーへの積極活用による地産地消の拡大
- 外国人材受入体制の整備と通勤バス等の交通支援強化
- 地元ブランド確立への戦略策定と市民への認知・誇り醸成
観光・交流分野

- 高付加価値化や体験型観光の創出
- 広域連携による周遊モデルの構築
- 発信力ある人材との連携促進と専門家を交えた戦略的議論の場創出
- 総合計画への反映を求める主な意見・要望
総合計画策定に向けた要望
参加者からは、今後の総合計画策定に向けて、以下のような具体的な要望が出されました。
人材・担い手確保
- 担い手確保を最重点施策に明記
- 地域キーパーソンの役割明確化と支援強化
- 集落支援員制度の実効性向上
- 子ども・若者への投資を最優先施策に
生活支援・福祉
- 山間部訪問介護への独自支援策
- 支援が届きにくい層の実態把握と調査強化
- 障害者健診の巡回実施と費用減免
- 生活支援コーディネーターの増員
産業・雇用
- 事業承継支援制度の具体化と拡充
- 実態に即した補助金配分への見直し
- 飼料高騰等への直接的支援強化
- 若者定着に向けた雇用創出策強化
観光・交流
- 観光客数だけでなく消費額重視への転換
- 宿泊・交通・飲食の一体的整備
- 広域連携を前提とした観光戦略策定
- 実証実験型事業に使える予算枠創設
拠点整備・交流促進
- くりこま高原駅周辺の戦略的整備
- 人が集う公園やアリーナ整備
- 子どもの遊び場整備
- 基幹病院機能維持への支援明記
住民参画・柔軟な制度運用
- 15歳以上対象の全住民調査による世代別ニーズの可視化
- 補助金や交付金の柔軟な運用拡充
- 挑戦を支える実験的予算の確保
- 失敗を許容する仕組みづくり
まとめ
今回の意見交換会では、各分野の最前線で活動される皆様から、現場の実態に基づいた貴重なご意見を多数いただきました。
「人を残す・呼ぶ・支える」という視点を柱に、担い手確保、産地力強化、地元循環の拡大、資源を価値に変える仕組みづくりなど、分野を横断した実効性ある施策展開が求められています。
また、従来型の枠組みにとらわれず、自助と公助を組み合わせた新しい地域運営モデルや、地域特性に応じた具体策を総合計画へ位置付けることの重要性が共有されました。
市では、今回いただいたご意見を踏まえ、将来にわたり持続可能なまちづくりの実現に向けて、第3次栗原市総合計画の策定を進めてまいります。
ご参加いただきました皆様に、心より感謝申し上げます。
このページに関する問い合わせ先
企画部 企画課
郵便番号:987-2293 宮城県栗原市築館薬師一丁目7番1号
地図を見る
窓口の場所:本庁舎3階
直通番号:0228-22-1125
ファクス番号:0228-22-0313
