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小野寺吉生さん

更新日:2020年12月16日

小野寺吉生さん

【移住しトマト農家をされているコンシェルジュ】
小野寺吉生さん

こんな方にお勧め

  • 栗原で農業を始めたい方

Q1.栗原で農業を始めようとしたきっかけを教えてください。

農業をしたいっていうのがまず最初にあって、私は北海道の百姓のせがれで、北海道では親父が農業をしていたのね。実は、今は北海道の農業は弟が継いでいるんですよ。私は学校を出て自分のやりたいことを探せと親父に言われて、農業のために自分が何か役に立ちたいと思い、肥料会社に就職して研究員をしていたんだけど、肥料会社の研究の仕事って、栽培試験とかするわけですよ。例えばトマトとかいろんな作物を栽培するんだけど、トマトがどれだけ採れたとか、品質はどうだとかデータを取るじゃないですか。そしたらもうそのトマトは要らないわけですよ。研究所と同じ敷地内に工場があって、その工場の皆さんに食べてもらうんですよ。そうすると工場の人が「この間のトマトは旨かったな」とか言ってくれて。やっぱりそうすると、研究員の仕事自体は嫌いでも何でもなくて、むしろ好きだったんだけど、「旨かったな!」って褒められた感覚の方が嬉しかったんですよ。俺のルーツはやっぱり百姓のせがれだなっていう。それから、俺も農業をやりたいって思いが募っていき、転職を決意したわけです。


小野寺吉生さん

農業をやるにあたってフルーツトマトをターゲットにしようと決めた。普通のトマトだと先輩には敵わない。だから特徴のあるものにしようと思いました。トマトって光が一番大事な作物なの。あと暑いのが苦手。フルーツトマトを作るのにそういった条件があって、それに合っている南東北から関東にかけての土地で自分がやりたい農業をできるところを探しました。あと俺北海道出だから暑いのは苦手だから(笑)。そんな時に、宮城県が県単独事業で新規就農者を受け入れますよという事業をたまたまやっていたんですよ。その事業に手を挙げて県庁で頼んだら、旧一迫町の町長さんが声をかけてくださいました。それで町長室に行って話をしたら「分かった。探してやるから」と。それで栗原に移住を決めました。だからなんで栗原かというよりは、自分のやりたいことがあって、それを実現するためにここを見つけて移住したという感じ。自分から動かなかったら、声がかからなかったら、移住してなかったわけだから。そういう運命的なこともあるってことだね。

Q2.栗原で好きな場所はありますか。

朝ハウスに出かけるときに坂道があってその坂の正面に栗駒山がバーッと見えて。その景色が好きだね。栗駒山は綺麗な山だと思うよ。あとは周りの人が面白いよ。移住してまだ一週間くらいのときに、玄関を見たら段ボールにつぼみ菜が入っているのが置いてあって。誰がくれたのかまるっきり分からないんだよ(笑)。多分近くのばあちゃんが自分の畑で採って、わけのわからない奴が来たから、食ったことないだろうしって、くれたと思うんだけど。未だに分からないからお礼の仕様が無い(笑)。でも美味しくいただきました(笑)。東京だったら怖くて食べれないよね(笑)。


小野寺吉生さん

 

Q3.栗原で弱いと感じるところはありますか?

働く場所かな。地元よりは東京や仙台の方が楽しい仕事が沢山あるように見えちゃうからね。それはそれでしょうがないんだろうけど、そういう人が折れちゃう時もあるわけで、「俺は東京暮らしは合わないな」って。田舎に帰って来て何かやりたいってなったときに自分のやりたい仕事を見つけるのは難しいかな。選ばなきゃあるけどね。でも、栗原にも小さくても働き甲斐のある会社はいっぱいあるし、農業だってやる気があれば条件は悪くないよ。それに、これからは栗原にいても東京の仕事ができる時代になってくるからね、そしたら改善されるんだと思うけど。東京の人は特にそうだろうけど、通勤しなくてもいいならどこででも働ける。月に一回くらい通勤して。そうなると特に弱みじゃなくなるかな。むしろこっちなら家賃とかも安いしね。こっちに住みながら東京の給料もらえるならこんないいことないからね。

 

Q4.今後の抱負を聞かせてください。

夢風船が一代で終わらないようになんとか頑張りたい。栗原には結構頑張っている若い農業者がいるから、そういう地域の農業が頑張っていけるような地域づくりをしていきたいなと思う。農業をやりたくてここに来たから農業からは離れられない。農業と他の産業が一緒になって地域に新しいものを作っていくお手伝いができたらいいと思っています。


小野寺吉生さん

 

Q5.最後に移住希望者に向けてメッセージをお願いします。

自分が田舎で何かやりたいって人たちに言うとしたら、「まず動かなきゃダメだ」ってこと。移住したてのときは地域の人たちは遠巻きに見てくる。でもその中で一人話しかけてくれる人が必ず現れるからその人と仲良くして関係性を築いていく。そうすると他の人とも和が広がっていくよ。あと、「俺は今までこうやってきたから!」という態度で話すのは駄目。「ここではどうするんですか?」っていう姿勢がとても大事だね。そのうちに、「あなたはどう思う」とか聞かれたりして頼りにされるようになってきます。栗原の人たちは、新しい人を温かく迎えてくれます。私の経験談です。

トマトハウス夢風船のホームページ(外部サイトにリンクします)

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