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くりはらツーリズムネットワーク

更新日:2020年10月7日

【体験プログラムのコンシェルジュ】
くりはらツーリズムネットワーク
大場寿樹さん
菅原美恵さん
狩野洋美さん

こんな方におススメ

  • 栗原のいろいろな事を体験してみたい方

Q1.栗原でくりはらツーリズムネットワークを始めたきっかけを教えてください。

大場さん:団体が始まったのは2010年3月21日からです。もともと栗原市内には、グリーン・ツーリズムやエコツーリズム、林間学校、自然体験など、「体験」というキーワードで活動している方々がたくさんいました。 きっかけは、「平成20年岩手・宮城内陸地震」の復興支援として、宮城県のグリーン・ツーリズム関係者を対象にしたイベントの開催地を栗原市でというお話をいただき、その際に市内で体験活動に取り組んでいる人たちに実行委員として集まってもらったのがはじまりです。とりあえずイベントはやるものの、イベント後に実行委員会を母体に皆で団体を作るというのを目標に決めました。
設立から今年でちょうど10年ですね。コロナがあったり、新しいプロジェクトをいくつもはじめたりしているので、10周年は大事にせず静かに過ごしています(笑)くりはらツーリズムネットワークの活動の一番の動機は、栗原市のおじいちゃんとおばあちゃんがやっている事が実は凄い、ということに光をあてたいからですね。

僕の個人的な目線でみると、自分は非農家というのもあって、地域の農作業とか家の仕事に対してあまり詳しくなかったんです。知らなく出来ないことが多かった。
例えばおじいさんが冬になると縄綯いをしていたり、おばあさんが熱い餅を手で同じ大きさに切っていたりというのがまるで魔法のように見えて。そういったワザをもっているのが凄くカッコイイなって。体験プログラムのイメージとしては、「ウチ」のこととして仕事してやっているおじいさんやおばあさんを本人が気づかないうちに後ろからそーーっと掴んで運び、人通りの多い「ソト」にポンと置いて皆に見てもらったら、関心してくれるじゃないか…というのが一番強い動機です。「ウチ」のことを「ソト」で見せたら、違った価値が生まれのではないかと。今まで家の中の為にやってきた仕事も実は、めっちゃカッコイイって思われるんじゃないかと。地域で暮らす普通のおじいさんおばあさんがカッコイイ!って思われる地域になればいいという想いで、ブレずに活動しています。例えば将来、子供たちが「プロ野球選手になりたい」、「サッカー選手になりたい」とか、今だと「ユーチューバーになりたい」っていう選択肢の中に「農家のおじいさんになりたい!」とか「お家でお料理つくるお母さんになりたい」とか(笑)普通に栗原で生きていること自体がカッコイイっていう空気が風土になるといいなと思っています。(色んなプランがあると地域と一緒にすることが多く、地域の方々も助けられている部分ってありますよね?)

大場さん:伊豆沼レンコンの体験を例にすると。レンコンの最盛期は年末から年明けくらいで一番冷え込む時期なんです。場合によっては雪が降ったり、冷たい風が吹いたりするなか、田んぼに張った氷を叩き割りながら収穫する。さらに鮮度を落とさないように寒いところで冷たい水で洗うっていう作業。一人とか二人とかで農業とむきあっていくんだけど、そこに体験プログラムで参加した人が、胴長長靴を履いただけで喜ぶとか、泥にはいって喜ぶとか、収穫の難しさで「採れない~」っていう事で大騒ぎしたり、ちょっと賑やかになる。直接的なやり続ける動機にはならないけれど、厳しい作業の少しの楽しみだったり、少しの売上に繋がったりします。

(菅原さんと狩野さんが入ったきっかけは何でしたか?)

菅原さん:私はもともとくりツーのイベントの参加者でした。登山が趣味で、トレッキングイベントに参加したことが最初の出会いでした。子どものころ、祖父母といつも一緒にいたので、祖母が当たり前にしていた梅干しを漬けるような「まで(丁寧)」な生活をしたいなぁと思っていたところで出会いました。


狩野さん:もともと主人がくりツーの会員で、我が家のフィールドでイベントをした際にとても楽しかったのと、ああいう場所に嫁いだので…(ああいう場所?)山奥です(笑)せっかくならこの場所で、まず自分が楽しめることを始めようと考えていたところ声をかけていただきました。くりツーに関わる人たちはみんな楽しいことをたくさん知っている方々ばかりでとても勉強になっています。

Q2.栗原で好きな場所はありますか?

狩野さん:わたしは自宅(家)が大好き!静かな中で聞こえる農機具の音がたまらなく心地よくて。
それから、若柳の事務所(古民家)も好きですよ。季節の移り変わりを家とは違った形で感じられる場所なので。手を伸ばせば届きそうな距離を渡り鳥たちが飛んでいくのはここならではです。
菅原さん:そうそう、事務所いるとホッとしますよね。鳥の声や虫の音とか音がすてき。あのスローな空間、空気感がたまらないよね。
<洋美さん:せわしなくないんだよね。

Q3.栗原で弱い点を感じることはありますか?

菅原さん:そんなのないなー。そんなふうに考えたことないかも。田んぼ好きだし♪
狩野さん:今ここで生活できている事が、ある程度そこで満足しているしね。みんなが弱いと思うところが、逆に楽しいところや楽しいことじゃないのかなぁ。
菅原さん:ゆっくり時間が流れていると感じられることが裕福なんじゃないかな。季節をしっかり感じられるし。コロナで世の中の色んな事が止まってしまったけど、農家の人たちは巡ってくる季節の通りに当たり前の時間が流れているのをみて気持ちが落ち着きました。

Q4.今後の抱負を聞かせてください?

大場さん:長屋門を宿泊施設にするため、地域おこし協力隊と栗原ゆかりの東大生とプロジェクトに取り組んでいます。長屋門は、作男(さくおとこ)っていう人が住み込みで働いていた場所で、それが農業の機械化といった時代の変化とともに、時代時代で用途が変化しているんです。ここ10年くらいだと、カフェになったり、加工場になったりと新たな利用がでてきているので、その一つに宿泊っていうのを加えて長屋門という建物自体の「意味」を変えてみようかと思っています。長屋門という建物の基本の構造や位置は変わっていないんだけど、使う側の意味をちょっと変えていこうと思って。そうすると建物っていうのが新しく建てるではなくて、もともとあるものを利用して意味を変えることによって利用価値がでる。同時に昔の記憶も少し引っ張れるかなと。物があるとそこから「コト」が広がって伝えやすい。長屋門を起点に敷地内にある建物とかイグネの部分なども、ちょっと意味を変えて皆に見せる事、地域性とかそんなことが伝わる施設になればいいなと思っています。最終的に何を目指したいかといいますと、色んな人が色んなことを選択できる社会。例えば「職業」だと、サービス業の選択肢がもっとあると。都市部でなにか技術をみがいて地元に帰って来た時に生かせる仕事があればいいなと思います。そういう社会になることに少しでも貢献できるような活動になればいいなとおもいます。

Q5.最後に移住希望者に向けてメッセージをお願いします。

自分の価値観と栗原市を照らし合わせるのに“体験”をおススメします。

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