土砂災害に備えよう
更新日:2021年6月4日
2014年(平成26年)8月20日に広島市において大規模な土砂災害により、甚大な被害が発生しました。栗原市においても、土砂災害が発生する危険箇所等がありますので、あらためて、お住まいの地域における土砂災害の危険箇所や近隣の指定避難施設の位置などの再確認を行い、日ごろから土砂災害に備えましょう
土砂災害の種類と特徴
がけ崩れ
特徴
斜面の地表に近い部分が、雨水の浸透や地震等でゆるみ、突然、崩れ落ちる現象です。崩れ落ちるまでの時間がごく短いため、人家の近くでは逃げ遅れも発生し、人命を奪うことが多い災害です。
主な前兆現象
- がけにひび割れができる
- 小石がぱらぱらと落下する
- がけから水が湧き出る
- 湧水が止まる、濁る
- 地鳴りがする
土石流
特徴
山腹や川底の石、土砂が長雨や集中豪雨などによって一気に下流へと押し流される現象です。時速20キロメートルから40キロメートルという速度で一瞬のうちに人家や畑等を壊滅させてしまいます。
主な前兆現象
- 山鳴りがする
- 急に川の水が濁り、流木が混ざり始める
- 腐った土の臭いがする
- 降雨が続くのに川の水位が下がる
- 立木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえる
地すべり
特徴
斜面の一部又は全部が地下水の影響と重力によってゆっくりと斜面下方に移動する現象です。土壌の移動量が大きいため甚大な被害が発生します。
主な前兆現象
- 地面のひび割れや陥没が発生する
- 崖や斜面から水が噴き出す
- 井戸や沢の水が濁る
- 地鳴り、山鳴りがする
- 樹木が傾く
- 亀裂や段差が発生する
土砂災害危険箇所・土砂災害警戒区域
宮城県内には8,482箇所の「土砂災害危険箇所」が指定されており、そのうち栗原市内は532箇所が土砂災害警戒区域等に指定されています。また、宮城県では、土砂災害危険箇所を順次詳しく調査を行い、「土砂災害警戒区域」を指定しています。
詳しくは、宮城県防災砂防課のウェブサイトをご覧ください。
- 宮城県 のサイト内、防災砂防課(外部サイトにリンクします)
「土砂災害危険箇所」ってなに?
土砂災害危険箇所は、地域にお住まいの方々が土砂災害(がけ崩れ、土石流、地滑り)への備えや警戒避難に役立てていただくため、宮城県が土砂災害による被害のおそれがある箇所を調査したものです。
注:土砂災害危険箇所は法に基づくものではなく、地図情報を基に国が示した一定の基準で抽出したもので、詳細な現地調査や分析等を行っていないため、図面に示されている危険区域の表示はあくまで災害時に備える上での参考としていただくものです。
「土砂災害警戒区域」ってなに?
土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域は、土砂災害防止法(土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律)に基づき、宮城県が土砂災害危険箇所等について土地利用状況等の詳細な現地調査を行い、同法に基づいて警戒避難体制の整備や土地利用制限等の規制がかかる範囲を指定するものです。
土砂災害から身を守ろう!
自分の地域を確認しましょう!
自分の家や住んでいる地域が土砂災害危険箇所・土砂災害警戒区域があるかどうか確認しましょう。
詳しくは、次のリンク先をご確認ください。
- 栗原市ハザードマップ(外部サイトにリンクします)
- 宮城県のサイト内、土砂災害危険箇所図公表システム(外部サイトにリンクします)
- 宮城県のサイト内、土砂災害警戒区域指定箇所(外部サイトにリンクします)
気象・防災情報を収集しましょう!
テレビやラジオ、インターネット、防災行政無線、安心安全メールなどで、大雨などの気象情報や避難等に関する防災情報を収集しましょう。
詳しくは、次のリンク先をご確認ください。
- 気象庁のサイト内、気象情報(外部サイトにリンクします)
- 宮城県のサイト内、宮城県土木部総合情報システム(外部サイトにリンクします)
- 宮城県のサイト内、土砂災害警戒情報(外部サイトにリンクします)
- 国土交通省川の防災情報(外部サイトにリンクします)
- 栗原市安全安心メール
- 栗原市防災行政無線電話応答サービス
危険を感じたら避難しましょう!
「危ない・怖い」と感じたら、速やかに安全な場所へ避難しましょう。
市は気象情報等を収集し、雨量や気象警報等で災害が発生するおそれがあると判断した場合に「高齢者等避難」や「避難指示」を発令します。防災行政無線、広報車、安心安全メールなどで対象となる地区住民へ周知を行い、指定避難施設等へ避難してもらいます。
だからといって、市からの「高齢者等避難」や「避難指示」の発令がないから「避難しない」ではなく、「危ない・怖い」と危険を感じたら、速やかに安全な場所へ避難(自主避難)しましょう。