風しんにご注意ください
更新日:2022月4月22日
風しんとは
風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる感染症です。咳やくしゃみなどの飛沫感染でヒトからヒトへ感染していきます
風しんの症状は
風しんは感染から14から21日(平均16から18日)の潜伏期間の後、発疹、発熱、リンパ節の腫れが主に症状として現れます。
成人で発症すると高熱や発しんが長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。風しんの症状は子どもでは比較的軽いのですが、脳症や血小板減少性紫斑病などの合併症が2,000人から5,000人に1人くらいの割合で発生します。
妊娠中に感染すると
妊娠中、特に妊娠初期に風しんに感染すると、「先天性風しん症候群」が高い確率で発生します。
この先天性風しん症候群は、免疫のない女性が妊娠初期に風しんにかかり、風しんウイルスが胎児に感染することにより引き起こされます。
先天性風しん症候群の主な症状は心疾患、難聴、白内障ですが、この他にも網膜症、血小板減少、糖尿病、発育・発達の遅れ、小眼症が発生することもあります。特に難聴が発生する場合には、大きな声でも聞こえない高度難聴であることが多いようです。
妊娠中は風しんの予防接種を受けることができません。妊娠中は、風しんが流行している地域においては不要不急の外出を控え、可能な限り人混みを避けて行動してください。また、妊婦及び赤ちゃんを守るために、同居家族などの妊娠中の女性のそばにいる方は、風しんを発症しないよう予防に努めることが必要です。
2013年(平成25年)には、国内で成人男性を中心に風しんの流行がみられ、このときの流行の影響で45人の先天性風しん症候群の報告がされています。
風しんを予防するには
風しんの予防には、予防接種が最も有効です。
風しんワクチンを1回接種すると約95%以上の方に抗体がつき、2回接種することで99%以上の方に抗体が付きます。
1歳、幼稚園年長の年齢になったら
1歳児と小学校入学前の1年間(第2期)の2回、麻しん風しん混合ワクチンの定期予防接種を実施しています。
第1期・第2期とも市の予診票を使用し、自己負担金なし(無料)で接種することができますので、忘れずに受けましょう。第1期の予診票は新生児訪問時、第2期の予診票は6歳になる年に個別に送付しています。
1962年(昭和37年)4月2日から1979年(昭和54年)4月1日までの間に生まれた男性
これまで予防接種の機会がなく、抗体が低い人が多いこの年代に対し、2019年(平成31年)4月から2025年(令和7年)3月までに限り、抗体検査及び予防接種を実施しています。
健康診断を受ける時に採血するだけで、無料で風しんの抗体があるかを調べることができます。その結果、抗体がないと判断された場合は、無料で予防接種を受けられます。
この機会に是非抗体検査・予防接種を受けてください。
詳しくは、次のページをご覧ください。
「風しん予防対策事業について」
妊娠中または妊娠を希望される方、その家族
宮城県では、妊娠を希望する19歳から49歳までの女性や風しんの抗体価が低い妊婦の同居者などを対象に、県内の医療機関において風しんの抗体価検査を無料で実施しています。
詳しくは、次のサイトをご覧ください。
宮城県のサイト「風しん抗体価検査を実施しています」(外部サイトにリンクします)
また、風しん抗体検査の結果、風しんの抗体がないと判断された場合には、予防接種を受けましょう。(任意予防接種となり、市からの助成はありません。)
麻しん及び風しんの予防接種歴・り患歴にかかわらず、麻しん風しん混合(MR)ワクチンを接種して差し支えないとされています。ワクチンの種類等は医師との相談の上、接種してください。
関連リンク
- 栗原市「子どもの予防接種」
- 国立感染症研究所「風しんとは」(外部サイトにリンクします)
- 厚生労働省「風しんについて」(外部サイトにリンクします)
- 宮城県「風しんに注意してください【注意喚起】」(外部サイトにリンクします)