栗原市子供読書活動推進計画

栗原市では、子供の読書活動の一層の推進を図ることを目的に「栗原市子供読書活動推進計画」を策定しました。
以下、第1章を掲載します。全文は関連ファイルでご確認ください。

計画策定の趣旨

子供の読書活動は、子供が、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものです。

子供は、読書を通じて、読解力や想像力、思考力、表現力等を養うとともに、多くの知識を得たり、多様な文化を理解したりすることができるようになります。

また、文学作品に加え、自然科学・社会科学関係の書籍や新聞、図鑑等の資料を読み深めることを通じて、自ら学ぶ楽しさや知る喜びを体得し、さらなる探求心や真理を求める態度が培われます。

近年、スマートフォンやパソコンをはじめとする情報通信技術（ICT：Information and Communication Technology）の進展と普及がめざましく、文部科学省においても、Society5.0（注）時代を生きるすべての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びを実現するためのICTを利用した新しい学習形態の取組を始めたところです。その一方で、ゲームやインターネット、SNS（Social Networking Service）を利用する時間の増加に伴う家庭での学習時間の減少や斜視・弱視への影響など、環境の変化による子供の「読書離れ」が懸念されています。

現在、子供の健やかな成長のため、家庭、学校、地域をはじめとした社会全体で子供の読書活動を推進していくことが求められています。

このような状況において、国では2001年（平成13年）から「子どもの読書活動の推進に関する法律」が施行され、国と地方自治体の責務の明確化、事業者の努力事項と保護者の役割が条文化され、2018年（平成30年）には、発達段階に応じた取組による読書習慣の形成、友人同士で行う活動を通じた読書への関心を高めることを主眼としたに第四次「子供の読書活動推進に関する基本的な計画」が策定されました。

宮城県では、2019年（平成31年）に「第四次みやぎ子供読書活動推進計画」を策定し、「自主的な読書活動を通じて、夢と高い志を持ち、心豊かでたくましく生き抜く力を身に付けること」を目指して、子供の読書活動推進の取組が行われているところです。

この度、栗原市においても、関連するこれらの計画等を踏まえながら、子供の読書活動の一層の推進を図ることを目的に、「栗原市子供読書活動推進計画」を策定することといたしました。

注：Society5.0とは、仮想空間と現実空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会のことを言い、狩猟社会（Society1.0）、農耕社会（Society2.0）、工業社会（Society3.0）、情報社会（Society4.0）に続いて、我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱された。

計画の位置づけ

この計画は、「子どもの読書活動の推進に関する法律」（平成13年法律第154号）及び第四次「子供の読書活動の推進に関する基本的計画」（平成30年4月20日閣議決定）、「第四次みやぎ子供読書活動推進計画」（平成31年4月策定）を踏まえて、「第2次栗原市総合計画」（平成29年9月策定）及び「栗原市教育等の振興に関する施策の大綱」（令和4年1月策定）に基づき、栗原市における読書活動推進に関する基本的方針や取り組むべき施策の方向性を示す計画として策定するものです。

計画の対象

この計画は、乳幼児期からおおむね15歳までの子供を対象とします。

計画の期間

この計画は、令和4年度を初年度とし、令和8年度を目標年度とする、5年間の計画とします。

ただし、計画期間中であっても、子供の読書環境や社会状況の変化、国や宮城県の推進計画の動向などを踏まえ、必要に応じて計画の見直しを行います。