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第21回 一般の部 最優秀賞受賞者寄稿を読む

更新日:2021年2月5日

第21回白鳥省吾賞を受賞して
照井   良平(第21回 一般の部 最優秀賞 受賞者)

   瞬間的に、今年も白鳥省吾賞の季節がやってきたか、と事務局からの寄稿依頼電話で思った。昨年の最初の電話は賞候補にあがった。次の電話は最優秀賞を受賞したとの祝いも含めた電話であった。その時の嬉しさが未だに目に浮かぶ…、いや小躍りしている。いやいや脳細胞の奥に焼き付いているとでも言いたい、私へのとんでもない出来事であった。
   授賞式での挨拶でも、瞬間的に出た言葉が、自然を相手にする農業人の言葉であった。
   「ホホウ『訛る田んぼアート』だってぇ。なんともいいごどだねぁ。『うんうん、訛ってる。訛っている』かなり訛っている。そっ、そこなんだでば。受賞作品『訛る田んぼアート』は訛ってなければダメなんでがぁんす」
   などと生意気に話したことも脳味噌の田んぼから、にょきにょきと芽っこを出し、大きく育って見え、思い出されてきます。
   それが今年は、コロナ禍で式は中止となったと聞き、やはり残念で「ウーン」と止むを得ないところかと思うのです。が、昨年の三月に独文化相のモニカ・グリュッタース氏が、コロナ禍の文化芸術に対し「アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在である」と述べています。この視点からすれば、白鳥省吾賞の催しはじめ詩は、人間の心に指針となる生きる力を与える「必要火急」の文化芸術であって、「不要不急」のものではないと思うところです。感染防止上、止むを得ずとしても、根底にこの思考が存在している。ここが肝要だと思うところです。ややもすると中央の社会風潮に「不要不急」と取り違えている部分がなきにしもあらずだからです。
   「そう、あってはいけない。」と民衆派詩人の白鳥先生ならば思っているはずです。
   栗原市の土の上を歩き、あの澄んだ空気を吸うことがとても素晴らしいことです。昨年歩いてそう思い、今もそう思っています。

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