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入の沢遺跡

更新日:2020年2月10日

入の沢遺跡の画像
上空から見た入の沢遺跡(東北歴史博物館提供)

入の沢遺跡は古墳時代前期後半(約1,600年前)の遺跡です。大溝跡と塀跡が竪穴建物跡からなる集落域を地形に合わせて不整形に囲んでおり、大溝跡は全長約330メートル、幅2.4から4メートル、深さが1.4メートルあります。集落域では竪穴建物跡が40棟ほど発見され、建物同士が重複しているものは少ないため、計画的に配置されていることがわかります。

発掘調査が行われた竪穴建物跡12棟のうち、5棟が火災により焼失しています。竪穴建物跡内には多くの遺物が残されており、突然の火事であったことがわかります。火災にあった竪穴建物跡のうち1棟からは多くの土器とともに銅鏡2枚、剣や鉄鏃などの鉄製品、垂飾品や勾玉、管玉などの腕飾りや首飾りとして用いられた装身具、砥石や石器のほかに火事で炭になった米など多くの遺物が出土しました。銅鏡や鉄製品、装身具は古墳の副葬品に相当し、竪穴建物跡からまとまって出土した例は入の沢遺跡以外ありません。さらに東北地方の古墳から出土した副葬品と比較しても質、量ともに豊富な内容です。

古墳時代前期は大型の古墳が作られた時代であり、入の沢遺跡はこの時代の古墳文化の最北の地に位置し、古墳文化と北方の続縄文文化が接する地域にあります。入の沢遺跡は高い防御性を備えるとともに、銅鏡など権威を示す遺物の出土から近畿地方にあった当時の中央政権ともかかわりを持つ有力者により営まれた栗原地域の拠点的な集落といえ、古墳文化と続縄文文化の様々な関係性を捉えていくうえで極めて重要な遺跡として、2017年(平成29年)10月に国の史跡に指定されました。

注:入の沢遺跡の入り口は現在封鎖されています。危険ですので、立ち入らないようにしてください。

入の沢遺跡出土土器の画像
入の沢遺跡出土土器(東北歴史博物館提供)

このページに関する問い合わせ先

教育委員会 教育部文化財保護課

郵便番号:989-5171
住所:宮城県栗原市金成沢辺町沖200番地
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窓口の場所:金成庁舎2階

直通番号:0228-42-3515
ファクス番号:0228-42-3518

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