縹糸威胴丸残欠兜・袖付/色々威胴丸残欠兜付
更新日:2019年2月26日
日本における甲冑の形式の一つに胴丸というものがあります。
栗駒八幡にある屯岡八幡宮には、「縹糸威胴丸残欠兜・袖付」と「色々威胴丸残欠兜付」の二つの胴丸が所蔵されています。

「縹糸威胴丸残欠兜・袖付」
胴は前立挙1段・後立挙3段・衝胴4段・草摺1段が鉄革1段交ぜ、以下は革札で縹糸で威しています。兜は、黒漆塗48間総覆輪筋鉢、眉庇には金銅魚子地菊唐草彫台を打ち鍬形を立てています。
兜鉢、鍬形、小札の形状や胴尻の脇の反り方などから南北朝時代から室町時代前期にかけての特徴が表れています。

「色々威胴丸残欠兜付」
胴は前立挙2段・後立挙3段・衝胴4段・草摺7間5段下がりで、上から紫・紅・紺・紺・萌葱・紺の色々威です。兜は鉢のみ現存。鉄黒漆塗で眉庇中央に祓立を鋲留めしています。
色々威の色数や札の数、頭形兜の形状から室町時代中期から後期にかけての特徴がみられます。
現在、二つの胴丸は一般に公開はされていませんが、縹糸威胴丸は、県内でも最も古い胴丸として、多賀城市にある東北歴史博物館でレプリカが展示されています。
- 指定/種別:県指定/有形文化財(工芸品)
- 指定年月日:1991年(平成3年)3月29日
- 所有・管理:屯岡八幡宮
- 所在地:栗原市栗駒
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