金成小学校校舎
更新日:2019年2月26日
1887年(明治20年)落成、1910年(明治43年)に現在の場所(旧代官所跡)へ移築され、明治の薫りを今に伝える旧金成小学校校舎は、廊下をはさんで両側に教室がある中廊下方式という特徴を持つ、学校建築史上貴重な建物です。
この校舎は、木造素木造りの二階建て、屋根は銅板葺(当時は小羽葺)の寄棟造り。母屋の両側面に棟高の一段低い切妻屋根の階段室兼昇降口を設け、正面中央には二階ベランダが突き出ています。
構造的には洋風真束小屋組を架していますが、ベランダ正面の意匠に軒唐破風、懸魚、虹梁、鰭を付した大瓶束を用いるなど、各所に伝統的な和風手法も取り入れられています。
この建物は明治末期に見られた擬洋風校舎(洋風に似せた校舎)として和洋折衷の技法が根強く継承された地方色の濃い独特なものです。
1979年(昭和54年)に学校としての役目を終えた校舎は、現在金成歴史民俗資料館として金成地区の郷土資料を展示しています。
- 指定/種別:県指定/有形文化財(建造物)
- 指定年月日:1979年(昭和54年)11月20日
- 所有・管理:栗原市
- 所在地:栗原市金成中町7
周辺案内図
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このページに関する問い合わせ先
教育委員会 教育部文化財保護課
郵便番号:989-5171
住所:宮城県栗原市金成沢辺町沖200番地
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窓口の場所:金成庁舎2階
直通番号:0228-42-3515
ファクス番号:0228-42-3518