2ページ 特集 デジタル技術でつなぐ未来  スマートフォンを片手に街行く人をよく見かけます。その様子は普段よく目にする光景になりました。これは、スマートフォンが普及し、インターネットをはじめ、デジタル技術が私たちの生活の中に溶け込んでいることを実感させます。  今月は、デジタル技術を活用することで広がる、暮らしの便利さを紹介します。 進むスマートフォンの普及と年代間の格差  インターネットを利用し、スマートフォンやパソコンで情報を調べること。それは、私たちの生活の中で、当たり前のように行われています。  市は、令和4年度後半に全世帯を対象に防災情報の入手方法のアンケート調査を実施しました。これは、全ての市民に防災情報を確実に届ける仕組みづくりを目指すために行ったものです。  この調査の結果、市民の多くが携帯電話やスマートフォンをすでに持っていることが分かりました。  そして、このことは、市民の多くがインターネットを利用できる環境を持っていることを示しています。  回答者約2万3900人のうち、スマートフォンを持っている人の割合は、20歳から50歳代で9割以上、60歳代で8割強、70歳代で約6割いることが分かりました。また、70歳以降は、その他の年代と比べ、スマートフォンを持っている人の割合が低いことが見えてきました。  また、この調査で、スマートフォンを持っていない人に理由を聞いたところ、1位から順に「操作方法が不安」、「毎月の維持費が高い」、「本体の購入代金が高い」といった意見が聞かれ、課題が見えてきました。 ●市民のスマートフォン・携帯電話所有状況 スマートフォンを持っている人の割合  10歳代 41.5%  20歳代 92.5%  30歳代 95.4%  40歳代 95.2%  50歳代 91.5%  60歳代 85.8%  70歳代 61.1%  80歳代 19.6%  90歳代 3.8% 携帯電話を持っている人の割合  10歳代 1.3%  20歳代 1.7%  30歳代 2.1%  40歳代 4.0%  50歳代 6.2%  60歳代 9.9%  70歳代 25.8%  80歳代 28.4%  90歳代 9.8% 両方共に持っていない人の割合  10歳代 57.2%  20歳代 5.8%  30歳代 2.5%  40歳代 0.8%  50歳代 2.3%  60歳代 4.3%  70歳代 13.1%  80歳代 52.0%  90歳代 86.4% 出典:栗原市防災情報の入手方法についてのアンケート調査 3ページ 【特集】デジタル技術でつなぐ未来 スマートフォンの普及で情報格差をなくす  市では、市民の皆さんへ防災情報を確実に届ける仕組みづくりとして、スマートフォンの購入補助や操作方法を伝える取り組みを始めています。  ぜひ、利用してください。 い・ど・う市民セミナー スマートフォン出前講座  市の職員を講師として派遣する、い・ど・う市民セミナーでは、スマートフォンの操作を学ぶ講座があります。普段使っているスマートフォンを操作しながら受講できます。 ●講座内容 スマートフォンの基本的な操作方法と安全に使うためのポイント、市公式LINE、マイナポータル、市が提供するオンラインサービス、新幹線の切符の購入方法など  ※講座内容は受講する人の希望に合わせて調整できます。 ●募集定員 2人~10人以内 ●申し込み 市政情報課、各総合支所市民サービス課に備え付けのガイドブックを確認の上、申し込みください。  ※詳しくは、ガイドブックまたは、市ウェブサイトで確認してください。  市ウェブサイト い・ど・う市民セミナー 問い合わせ先 企画部市政情報課 電話22-1126 高齢者スマートフォン購入費補助金  70歳以上の人で、スマートフォンを初めて購入する人に購入費用を補助しています。 ●対象 次の要件を全て満たす人  □昭和30年3月31日以前に生まれた人  □令和7年3月31日までに、自身が使用する目的で指定販売店からスマートフォンを初めて購入し、モバイルデータ通信契約※をした人   ※携帯電話会社が提供するインターネット通信のこと   ※携帯電話からスマートフォンへの機種変更を含む  □世帯内でスマートフォンを持っている人がいない  □市税の滞納がない世帯  □市防災行政無線戸別受信機の貸与を受けていない人  □購入後に栗原市安全安心メールまたは、市公式LINEに登録した人  ※4月以降は、対象年が1年増しになります。 ●助成金額 最大2万円  ※本体購入費用、充電器購入費用、事務等手数料の合計金額に対して補助します。 ●申込方法 次の①~③の手順で申し込みください。  ①指定販売店でスマートフォンを購入し、栗原市安全安心メールまたは、市公式LINEに登録  ②店舗備え付けの申請書に証明印を押印してもらう  ③申込書に必要事項を記入の上、提出書類を添えて各総合支所市民サービス課に提出 ●指定販売店  □ケーズデンキ築館店  □ドコモショップ栗原店  □ソフトバンク築館  □auショップ築館  ※詳しくは、市ウェブサイトで確認してください。  市ウェブサイト 高齢者スマートフォン購入費補助金 問い合わせ先 総務部危機対策課 電話22-1149 Interview 笑福会 会長 佐藤 健治(さとう けんじ)さん(高清水6区)  高清水地区で活動する笑福会では、これまで2回スマートフォン出前講座を受講しました。「自分のスマートフォンをもっと自由に使いたい」。その思いから受講したものです。  始めに私が日頃疑問に思っているスマートフォンの使い方を講師に聞くと、丁寧な説明で分かりやすく、疑問が解決できました。また、他の会員からも次々に質問が出て、2時間の受講時間があっという間でした。  今回の講座では、市の情報が配信される市公式LINEにも登録できました。また、会員同士でLINEを使ったメッセージができるようになり、さっそくやり取りが始まっています。