2ページ 【特集】移住で発見! 栗原の魅力  地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力向上を目的に政府が「地方創生」を掲げてから、今年で10年。地方・田舎への関心は全国的に高く、栗原も注目を浴びているまちの一つです。  今月は、栗原にU・Iターンをした人たちが見つけた、暮らしの魅力を紹介します。 理想を実現できる場所  平成29年度に総務省が公表した「過疎地域への移住者に対するアンケート調査」によると、地域の魅力や農山漁村地域への関心が移住地域の選択に影響したと答えた人は、27.4パーセントに上ります。  理由別にみると「気候や自然環境に恵まれたところで暮らしたいと思った」、「それまでの働き方や暮らし方を変えたかった」など、住環境に関するものが上位を占めています。また「自分の資格や知識、スキルを活かした仕事や活動をしたかった」という回答もあり、田舎は、理想の暮らしを実現できる魅力的な場所であることが見えてきます。 住みたい田舎 全国第1位  栗原市は、株式会社宝島社が出版した田舎暮らしの本2月号「2024年版第12回住みたい田舎ベストランキング」において、全国エリア人口5万人以上10万人未満の市総合部門で第1位、東北エリアでは3度目の1位に輝きました。このランキングは、移住先としての人気度だけではなく、移住支援策や受け入れ体制、育児、医療、自然環境などが考慮されています。  また、令和5年12月末までに、市が実施する支援制度を活用して移住した人の数は、329組832人に上り、市には全国各地から移住に関する相談が寄せられています。 移住者の思い  市が実施する支援制度を利用して栗原に移住をした人のうち、一度ふるさとを離れた後、再び戻り住む「Uターン」は44.2パーセント、ふるさととは別の地域に移住する「Iターン」は43.9パーセントとなっています。  栗原へU・Iターンした人たちは、どのような思いを持ってやって来たのか、栗原暮らしの魅力とは何か。出身地や職業、移住時期などが異なる3人から、話を伺いました。 写真 ▲移住希望者向けの相談会 3ページ 【特集】移住で発見! 栗原の魅力 平成24年Uターン ITコンサルタント 高橋 史仁(たかはし ふみひと)さん(瀬峰野沢) 自らのスキルで地域に貢献  瀬峰地区で生まれ育った私は、大学院卒業後に東京の複合機開発会社へ就職し、プログラム開発などに携わりました。  東日本大震災を機に栗原へUターンし、自分のスキルで地域に貢献したいという思いから、令和2年にIT(情報技術)コンサルタントとして独立しました。現在は「頼れる町のIT屋さん」を目指し、パソコンのトラブル対応の他、ドローンによる農薬散布や、農業用ハウスの温度管理システムの開発など、地域の基幹産業である農業を支えるための取り組みにも力を入れています。 先端技術と自然のハイブリッド  田舎暮らしの良いところは、いくつもあります。IT関連の視点では、通信ネットワークが混雑していないため、遅延なく通信できる利点があります。温度センサーなど、インターネットを介してデータを取得できるIoT機器を活用する場面が増えているため、こうした環境は農業とも相性が良いです。  生活環境の視点では、自然の身近さと、穏やかな空気感が魅力です。パソコン作業で疲れたときは、外に出て土いじりをしたり、鳥のさえずりや虫の音を聞いたりして、心のガス抜きをします。そして、すっきりとした気分になったら作業に戻るという生活サイクルのおかげで、心身ともに健康な状態を保てています。  また、都会で暮らしていたときは、膨大な情報と人の多さで、常に急かされているような感覚がありましたが、栗原は穏やかな空気感に満ちているので、自分らしさを大切にしながら暮らすことができます。  もちろん、不便なこともありますが、先端技術と自然のハイブリッド生活を送れることが、栗原暮らしの魅力です。 つながりの場  栗原には、精力的に活動している人がたくさんいて、常に刺激を受けています。市が開催している「さざほざ交流会」というイベントでは、多種多様な出会いがありました。  移住者にとって、こうした場所はとても心強い存在です。また、インターネットでは知ることができない現地の雰囲気を味わえるため、多くの人に参加して欲しいです。 ピックアップ さざほざ交流会 交流会の目的は?  「さざほざ」とは、あまり気負わず無理をせずに、和気あいあいとしましょうという方言です。  移住した人同士や、交流会に参加した人たちが、さざほざとした雰囲気の中で新たな交流や地域コミュニティを作ることを目的として、平成30年から開催しています。 どんな人が参加できるの?  移住した人はもちろんのこと、移住に興味がある人、交流の輪を広げたい人など誰でも参加できます。 次回の開催はいつ? ●日時 3月6日(水曜日)午後6時30分~9時 ●場所 KWGP(栗原若柳ガーデンプレイス) ●内容 移住者PRタイム、交流タイム、プレゼント交換企画、各展示ブースの設置(参加者紹介、企業情報、求人情報、イベントPR、地域おこし協力隊活動内容など) ●申し込み  専用フォームまたは、問い合わせ先に電話で申し込みください。  URL https://forms.gle/jtJD7ByHgc5Bs4dA6 問い合わせ先 企画部企画課定住戦略室 電話22-1125