16ページ geopark 栗原市の市外局番 0228 記号の説明 ダウンロードマークがついている様式などは、市ウェブサイトからダウンロードできます。 自然災害との共生と豊穣の大地の物語 栗駒山麓ジオパークだより 85 問い合わせ先  ジオパーク推進室  電話24-8836  ファクス45-5936 ジオパーク 市ウェブサイト ジオパーク フェイスブック ジオパーク ライン 過去の災害を学ぶ意味と私たちの防災意識  平成20年岩手・宮城内陸地震から15年を迎えた本年、改めて防災について考えます。 ●過去の出来事を今につなぐ  栗駒山麓ジオパークでは、100年前の災害から15年前の内陸地震、現在起きている災害、将来起こりうる災害と、自然災害について、さまざまな視点で発信しています。  過去の災害を振り返ることは、悲しい出来事を忘れず、被害を繰り返さないことにつながります。そのために、他の地域の事例も参考にすることで、栗原ではどのような被害が起きやすいのか、過去の人々はどのように対応し乗り越えてきたのかを想像し、解決の糸口を探しています。  私たちが栗原で営みを続けていくために、そして子どもたちが将来被害に遭わないために、過去の災害を通して大地がもつ特性を知り、どのような災害にも対応できるようになることが重要です。 ●災害対策の変化  栗原市は、平成20年、平成23年、令和4年に震度6弱を超える地震を3度も経験しました。過去の災害を踏まえて市では地域防災計画を策定し、市民の防災力向上につなげています。  また、国が定める災害対策基本法第7条には、住民等の責務という項目があり、そこには自ら災害に備えるための手段を取ること、自発的な防災訓練や活動への参加、過去の災害から得られた教訓の伝承やその他の取り組みにより、防災に寄与するように努めなければならないとあります。平成29年度から自主防災組織を中心に、地区防災計画を策定し、自分たちの住む地区の特性に合わせた防災計画を立てることが推奨されています。 ●近所の人たちが命を救った  内閣府防災白書では、平成7年阪神・淡路大震災で、生き埋めや閉じ込められた人々の救助主体が明らかになっています。自力で脱出した人の割合は約35パーセント、救助された割合は家族や友人・隣人が約60パーセント、救助隊1.7パーセントと、ほとんどの人は自分と家族、近隣の人の助けで命をつないでいます。  緊急時には、家屋の倒壊や斜面崩壊で救助車両が迅速にたどり着けないこともあります。災害時には周りの人と助け合うことが重要です。 ●自分の身を自分で守るには  近年、情報技術が発達し、私たちは、さまざまな災害情報を手軽に得られるようになってきました。総務省情報通信白書によれば、平成30年7月豪雨の時に被災者が一番頼りにした情報源は、親しい人からのメッセージや電話という結果が出ています。  私たち自身が災害に対する知識や技術を身につけることは、正しい情報を取得することにつながります。それは、結果として周りの人たちを救うことが分かる事例です。  家具の固定や食料・飲料水の備蓄、家の周りの被災しやすい場所を共有するなどの防災対策は、日ごろからできることです。そして、災害時に正しい情報を得ること、隣近所と協力して救助活動を行うことが、災害でけがや命を落とす確率を減らし、他の人の命も救う行動に結びつきます。  ジオパーク活動を通して、過去の災害や自然について知り、ぜひ、防災活動の助けとしてください。 写真 ▲荒砥沢地すべり滑落崖を見学する高校生 ▲災害によって寸断された道路 ▲川の特性を利用した潜り橋を通して、栗原の水害を学ぶ小学生 17ページ 市からのお知らせ 栗原市ウェブサイト URL https://www.kuriharacity.jp/ お知らせ 令和5年度栗原市表彰式を開催 ●日時 11月23日(木曜日)午前10時~ ※午前9時開場 ●場所 栗原文化会館 ●内容 各分野で活躍された人を表彰 問い合わせ先 総務部総務課 電話22-1122 令和5年度議会報告会を開催  市議会の全議員が4班に分かれて各地区に伺い、常任委員会などの調査活動の報告、意見交換を行います。どの会場でも参加できますので、ぜひ、お越しください。 ●日時・場所  □11月6日(月曜日)   栗駒総合支所   高清水総合支所   一迫総合支所   金成総合支所  □11月8日(水曜日)   築館市民活動支援センター   若柳ドリーム・パル   瀬峰総合支所   花山石楠花センター  □11月13日(月曜日)   鶯沢振興センター   志波姫この花さくや姫プラザ  午後6時30分~8時  ※時間は全地区共通 問い合わせ先 議会事務局 電話22-1170 全国瞬時警報システム全国一斉情報伝達試験  弾道ミサイル情報、緊急地震速報などを瞬時に伝達する「全国瞬時警報システム(J-アラート)」の全国一斉情報伝達試験が行われます。 ●日時 11月15日(水曜日)午前11時ころ ●試験内容 国から配信された緊急情報を受信し、防災行政無線を自動起動させて、試験用の放送を市内一斉に流します。  ※当日は、防災行政無線で午前10時ころに事前告知放送を行います。  ※安全安心メールによる配信はありません。  ※災害の発生状況などにより、試験を中止する場合があります。 問い合わせ先 総務部危機対策課 電話22-1149 11月と12月は県税・市町村税の宮城一斉滞納整理強化月間  皆さんが納めている税金は、教育、社会福祉、公共施設の整備や維持管理、警察、消防など行政サービスに必要な、暮らしを支える大切な財源です。  県と市町村は、税金を公平に納めていただくため、11月と12月を宮城一斉滞納整理強化月間とし、滞納者に対する徴収対策を強化します。  期間中は、滞納者に対し文書催告や財産調査、差し押さえなどを実施します、税金は、納期限までに必ず納めましょう。 宮城県市町村合同インターネット公売  滞納者から差し押さえた動産などを、インターネットで公売します。 ●入札参加申込期間 令和6年1月11日(木曜日)午後1時~1月30日(火曜日)午後11時  ※詳しくは、KSI官公庁オークションウェブサイトで確認してください。 ●KSI官公庁オークション  URL https://kankocho.jp/ 問い合わせ先  総務部税務課 電話22-1121  宮城県北部県税事務所栗原地域事務所 電話22-2124  宮城県総務部税務課 電話022-211-2326 市内の文化財散策 219 運難下(うんなんした)遺跡  運難下遺跡は、一迫真坂地区にある縄文時代・平安時代の遺跡で、長崎川南岸にある丘陵の北側の麓に位置していいます。この地点には遺跡が密集していて、丘陵の頂上には同じ縄文時代の遺跡である上野原(うえのはら)遺跡が、西側には中世の城館跡である、清水館(しみずたて)跡があります。  運難下遺跡付近の標高は50メートル前後、遺跡の範囲は南北約150メートル、東西約170メートルです。簡易水道施設整備事業の実施に伴い、平成13年度と平成16年度に発掘調査が行われ、平安時代の竪穴建物跡を3棟確認しました。  平成16年度に調査した竪穴建物跡は、4.2メートル×3.8メートルの四隅が丸い方形でかまどが付いていました。この他に、掘り下げた床面に土を貼って固めた痕跡(貼床)や、建物の内部の壁際に掘られた溝(周溝)が見つかっています。竪穴建物跡からは、土師器(はじき)※などが出土していて、その特徴から、竪穴建物跡の時期は9世紀ごろと考えられます。  一迫地区では平安時代の集落跡の調査例がほとんどないことから、運難下遺跡は貴重な例として旧一迫町の史跡に指定され、現在は市の史跡に指定されています。 ※古墳時代から平安時代にかけて作られた、装飾的な文様がほとんどない赤褐色の素焼きの土器 種別 市指定記念物 史跡 指定日 平成16年11月24日 所在地 一迫真坂字清水 問い合わせ先 教育部文化財保護課 電話42-3515 写真 ▲運難下遺跡(北東から) 各総合支所の問い合わせ先 築館 電話22-1111 若柳 電話32-2121 栗駒 電話45-2111 高清水 電話58-2111 一迫 電話52-2111 瀬峰 電話38-2111 鶯沢 電話55-2111 金成 電話42-1111 志波姫 電話25-3111 花山 電話56-2111