2ページ 【特集】国際交流のミライ ~国境と言葉の壁を超えて~  栗原市と台湾南投市との交流が始まってから8年、姉妹都市提携を締結してから3年の月日が経ちました。  文化や教育、スポーツなど幅広い分野で協力をしてきた両市の交流のあり方は、変化を迎えようとしています。  これまで築いてきた友好の絆をさらに発展させ、未来へとつなげていくためには、どのようなことが大切なのか。  今月は、両市の国際交流のこれからについて考えます。 写真 ▲①②一迫小学校と南投縣新豐國民小學(ナントウケンシンフォンコクミンショウガク)の児童たちの交流  ③両市の選抜チーム同士で行われた親善野球大会  ④市役所で行われた交流座談会 3ページ 【特集】国際交流のミライ~国境と言葉の壁を超えて~ 大地震を経験した二つの市  栗原市から約2500キロメートル離れた地。南シナ海に浮かぶ島国、台湾の中部に南投市は位置しています。年間の平均気温は20度前後、温暖な気候かつ土壌が肥沃なことから農業が盛んで、パイナップルやウーロン茶などが特産品となっています。  両市の間には、大地震を経験したという共通点があります。  南投市は、1999年(平成11年)9月21日に発生した921大地震(マグニチュード7.6)で被災。建物の倒壊など大きな被害を受けましたが、現在は復興を遂げ、当時の被害を後世に伝える記念館が整備されています。  栗原市では、平成20年岩手・宮城内陸地震の経験や記憶を伝えるとともに、市の自然環境や歴史・文化などを地形・地質と結び付け、市全域を栗駒山麓ジオパークとして整備しました。  こうした縁をきっかけに、平成27年から両市は交流を始め、平成28年3月には、相互理解と友好を深めることを目的に国際友好交流協定を締結。そして、令和2年11月に姉妹都市提携を締結しました。 草の根交流、始まる  今年の9月上旬、新型コロナウイルス感染症の影響で休止していた対面交流を、5年ぶりに再開しました。  南投市からは、小学生と大人合わせて28人が来訪。親善野球大会や、市内小学校の児童との交流などが行われた他、市役所において今後の交流のあり方を話し合う、座談会が開催されました。  これまで、交流の主体は行政で、市民間の交流はほとんどありませんでしたが、今後は主体を民間に移し、草の根交流の展開に向け、協力を続けてくことを座談会の中で決定しました。 両市の交流の歩みや、南投市の名所を知るには ●栗原市公式ウェブサイト「姉妹都市」  URL https://www.kuriharacity.jp/w010/020/020/090/010/PAGE000000000000006214.html ●南投市公所公式観光サイト  URL http://ntc.emmm.tw/ 写真 ▲市街地の風景