8ページ Pick up! 守る大切な命  命の大切さを考えてもらうため、令和5年度に市の自殺防止事業で使用する標語を募集しました。その結果、応募総数248点の中から、志波姫中学校2年の遠藤 綾音(えんどう あやね)さん(志波姫城内)の作品「気づこうよ あの子が出してる SOS」を最優秀賞に選び、12月26日(月曜日)に表彰式を行いました。  授賞にあたり遠藤さんは「標語を目にした人がこれはいけないことだと思ったら、小さなことでもすぐに周囲に伝えられるようになれれば」と語りました。 幸多き一年を願う  1月2日(月曜日)、一迫金田地区で「第55回金田郷土芸能新春初舞大会」が開催されました。  この催しは、新年を迎えたこの時期に開催され、地区に伝わる川口囃子(はやし)や清水目八ツ鹿踊り保存会、川北神楽保存会の3団体が、鉦(かね)や太鼓を鳴らして勇壮な舞を披露し、五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願いながら、沿道を練り歩きます。  小雪が舞うなか獅子舞が登場すると、邪気を食べてもらうため、獅子に頭を差し出す見物人の姿も見られました。 いっしょにやっぺし! Group 70 高清水空手道スポーツ少年団  私たちは、男女合わせて14人で活動している空手道スポーツ少年団です。活動は、毎週火曜日の午後7時から9時まで、高清水武道館で行っています。  礼に始まり、礼に終わる武道では、自然と礼儀作法が子ども達の身に付き、先輩を敬う気持ちも養われます。また、週1回短時間で集中した練習のため、精神面が鍛えられ、落ち着きと集中力も備わってきます。  健康を維持する強靭(きょうじん)な体力と、自分自身に打ち勝つ強い精神力を磨き、選手それぞれの目標に向け挑戦し続けたことで、昨年は各種大会で好成績を収め、東京武道館で開催された全国大会でも、各部門で優勝や上位入賞を果たすことができました。  年明けの稽古(けいこ)始めには豚汁をみんなで囲み、節分では本気の豆まきを行うなど、年中行事も取り入れながら、幼児から大人まで男女問わず楽しく活動しています。見学無料体験も行っています。気軽に問い合わせください。 問い合わせ先 高清水空手道スポーツ少年団 千葉 電話58-3259 ※市内で活動する団体の情報をお寄せください 9ページ geopark 自然災害との共生と豊穣の大地の物語 栗駒山麓ジオパークだより 76 問い合わせ先  ジオパーク推進室  電話24-8836  ファクス45-5936 ジオパーク 市ウェブサイト ジオパーク Facebook ジオパーク LINE 日本ジオパークネットワーク全国研修会を栗駒山麓で開催  国内のジオパーク関係者が一堂に会する全国研修会を、令和4年11月21日から23日まで栗駒山麓ジオパークを会場に開催しました。2コースに分かれて行った研修のうち、経験者コースの成果と、全体の振り返りを紹介します。 ●研修会のねらいと概要  全国研修会は、日本のジオパーク全体のレベルアップと加盟団体の交流によるジオパークの普及啓発、事例の共有化を目的としています。今回の研修会のテーマは「守ることで地域を発展させるジオパークにおける地質遺産の保全と活用を考える」です。ジオパークの本質である地質遺産の保全と活用を見つめなおし、守ることの考え方や具体的な手法を学び、地域の発展につながる道筋を探ることがねらいです。  研修会では、ジオパークに携わって日が浅い関係者を対象にしたビギナーコースと、経験者を対象にした経験者コースの2コースを設定しました。 ●経験者コースの研修内容  経験者コースでは、研修のゴールを「守るための方法を知る」、具体的な成果として「必要なステークホルダー(利害関係者)の協力を得ながら、ジオサイトの保全計画を立てられるようになる」と設定しました。  参加した25人は4グループに分かれ、栗駒山麓ジオパークのジオサイトである荒砥沢地すべりを題材に、現地調査とグループワークなどを3日間行いました。  研修では、保全する対象とその価値、対象が直面する脅威を整理しながら、脅威からどのように守るのか、そのために誰の協力が必要かについて、議論を深めました。  現地調査には、栗駒山麓ジオパークのアドバイザー、東北学院大学の目代 邦康(もくだい くにやす)准教授と、公益財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団の嶋田 哲郎(しまだ てつお)研究室長が帯同し、参加者へのレクチャーやアドバイスを行いました。  最終日は、各グループの中から1人が題材を提供し、それぞれが所属するジオパークのジオサイトに関する保全計画を作成して、企画提案の模擬コンペを実施しました。どのグループも、限られた時間の中で議論を進め、工夫を凝らした発表を行っていました。  コンペの結果、箱根ジオパークのジオサイト「蛤沢(はまぐりさわ)周辺」を題材に発表したグループが、最優秀グループとなりました。 ●守るための方法  今回の研修会では、地域資源をなぜ守らなければならないのかを再確認し、守るための方法や、そのために必要な協力者について考えました。  荒砥沢地すべりでは、林野庁東北森林管理局や大学関係者、地域住民など多くの人が関わり、現地の保全作業やモニタリングを継続的に行っています。このような活動を進めていくためには、対象となる地質遺産の保全が必要であることを関係者全員が理解し、保全計画を丁寧に練ることが重要です。  現在、日本各地のジオパークでは、地質遺産を保全するためにさまざまな活動を行っています。今回の研修会での経験や学びを、今後の保全計画作成や取り組みに活かしていただくことを期待します。 写真 ▲全国から集ったジオパーク関係者 ▲荒砥沢地すべりでの現地調査 ▲模擬コンペでの発表の様子 ▲全国研修会参加者の集合写真