4ページ 【特集】写真を撮りに出かけよう  年始に集う家族の笑顔、二十歳を祝う会の晴れ姿、雪化粧の栗駒山、岸辺の渡り鳥。  すてきな風景や場面がたくさんあるこの時期。手持ちのカメラやスマートフォンで、写真を撮ってみませんか。  今回は、撮影のコツや、写真の魅力について紹介します。 写真が身近になるまで  デジタルカメラやスマートフォンなどが普及した現在、写真は身近なものとなりましたが、かつてはそうではありませんでした。  1839年にフランスで登場した世界初の商業用カメラは、性能上扱いが難しく、1枚の写真を撮影するのに数十分かかっていました。そのため、写真は専門家のいる写真館で撮ってもらうもので、この頃の写真は、かしこまった姿のものがほとんどでした。  カメラが普及したのは、1888年にアメリカで、一般の人でも扱いやすいフィルムカメラが登場してからです。それに伴い、写真は、日常風景を切り取った自然体なものへと変わっていきました。  1990年代以降、何度でも撮り直しができるデジタルカメラやカメラ付き携帯電話が登場すると、自分が撮りたい写真を、自由に気兼ねなく撮れるようになりました。今では、写真はいつでも、誰でも楽しめるものとなっています。 参考文献:マイケル・プリチャード 著、野口正雄 訳「50の名機とアイテムで知る図説カメラの歴史」 栗原の撮影場所  栗原には、たくさんの撮影場所があります。それは、ちょっと歴史を感じさせる建物だったり、四季折々の顔を見せる風景だったり、日々の暮らしに降り注ぐ、その地に暮らす人々の笑みであったりです。  中でも、市を象徴する栗駒山は、春には残雪、夏には新緑、秋には鮮やかな紅葉の色彩、冬には木々に雪をまとった雪景色と、近くからでも遠くからでも、その姿を市内のあちらこちらから眺めることができます。  他にも隠れている栗原のおすすめ撮影スポット、自分だけの撮影対象を探して、カメラやスマートフォンを手に、ぜひ、市内を散策してみてください。 写真 ▲栗駒稲屋敷沼田地区から見た栗駒山 5ページ 【特集】写真を撮りに出かけよう 今日から試せる! 写真のひと工夫  何気なく撮っている写真でも、撮り方次第でさまざまな表現ができます。  普段の撮影で取り入れられるコツについて、内沼の岸辺で撮影した写真を例に見ていきましょう。 ポイント1 構図を意識してみよう 日の丸構図 被写体(撮影対象)を中央に置く日の丸構図は、何を見せたいのか分かりやすい写真になります。 三分割構図 画面の縦横を三分割した線の交点に、見せたいポイントを置くことで、写真に余白ができ、印象的な仕上がりになります。 ポイント2 上から撮るか、下から撮るか  被写体を見下ろして撮るハイアングルは、被写体の小ささがより分かりやすくなります。  被写体より低い位置で撮るローアングルは、被写体が大きく写り、臨場感のある写真が撮れます。 ポイント3 逆光を有効活用  逆光(被写体の背後から光が差す状態)は、影ができてしまいますが、その分、雰囲気のある写真が撮れます。  いろんな構図や角度などを試してみて、すてきな写真を撮ってみよう!