• くりはら研究所だより第66号
  • 2012年7月16日(月曜日)発行

【活動レポート】第6回くりはら長屋門研究会

長屋門の構造に触れる

6月21日(木曜日)/若柳地区 岩松 剛(いわまつ つよし)氏宅

写真:第6回くりはら長屋門研究会

 今回、ご協力をいただいた岩松 剛氏のお宅の敷地内には、明治時代に建てられ築100年以上が経過している長屋門や母屋、土蔵などの貴重な歴史的建造物が立ち並んでいます。平成20年から、こちらの長屋門や母屋の構造について調査・研究している東北職業能力開発大学校の星野氏から、構造的な部分に触れ、曲がった木材をうまく組み合わせる職人のワザが随所(ずいしょ)に見られる気仙大工の特徴について解説していただきました。
 所有者の岩松氏からは長屋門の使われ方について、昭和40年頃までは使用人が母屋に寝泊まりしながら農作業を行っており、農作業場や挽き臼場(ひきうすば)として利用していたこと、そして、時代の変化とともに長屋門も使いやすいように改装し、門の幅を広げたり、軒(のき)を継ぎ足すなど現在も作業場や倉庫として有効に活用していることについて説明していただきました。

写真:第6回くりはら長屋門研究会の意見交換会

 最後に、長屋門の保存や活用について意見交換を行い、その中で岩松氏から「市内の長屋門を調査・研究している活動を知り、改めて長屋門の価値を認識するきっかけとなった。先代が築いてきた長屋門を含め、土蔵や古民家などは地域の宝であり、我が家の宝でもある。保存していくためには苦労はあるが、是非残していきたい」と話していました。

【お願い】
 今後、研究会では長屋門をお持ちの方々から、長屋門にまつわる思い出や当時の暮らしなどのお話を聞く機会があるかと思いますので、その際はご協力をお願いします。

「旅の図書室」

  • 開設場所 田園観光課事務室内(くりこま高原駅内) 
  • 利用時間 午前8時30分から午後5時30分(土曜日・日曜日、祝日除く)

 ツーリズムや観光に関する本、情報誌などを多数そろえていますので、気軽に利用ください。

今月の本9『日本のジオパーク 見る・食べる・学ぶ』

今月の本 9 『日本のジオパーク ~見る・食べる・学ぶ~』【著者】尾池和夫・加藤碵一・渡辺真人

 ジオパークを楽しむための、日本初めての本格的ガイドブック。日本ならではのジオパークの特色や各ジオパークの楽しみ方を、基本から深くかつ分かりやすく解説します。

 ※ 著者の一人である渡辺真人氏は、7月22日に開催される「栗駒山麓ジオパーク講演会」の講師となっています

【募集】伝承の語り手・佐藤玲子さんの民話を聞く会 古民家で昔話

 千葉周作ゆかりの家は、移築復元された茅葺(かやぶき)の母屋、長屋門などから、江戸時代末期の栗原市の豪農(ごうのう)の暮らしぶりがうかがえる古民家です。この古民家で「伝承語り手・佐藤玲子(さとう れいこ)さんの民話」を聞いてみませんか。

  • 日時 7月27日(金曜日)午後7時から8時30分
  • 場所 千葉周作ゆかりの家「孤雲屋敷(こうんやしき)」
  • 所在地 栗原市花山字草木沢箕ノ口地内
  • 対象 30人(先着順)
  • 参加費 1,300円(抹茶と菓子付き)
  • 主催 くりはらツーリズムネットワーク
  • 申込先 くりはらツーリズムネットワークまで電話またはファクス、メールで申し込みください

【問い合わせ先】
くりはらツーリズムネットワーク 電話:0228-23-0050(ファクス兼用)
Eメール kurihara.tn@gmail.com
※ 祝日を除く火曜日から土曜日の午前10時から午後5時まで受け付け

【募集】くりはら観光塾 栗駒山麓ジオパーク講演会「ジオパークから学ぶこと」

 市では、平成20年岩手・宮城内陸地震で被災した栗駒山麓の崩落地の地形・景観を中心に、日本ジオパークの認定に向けたさまざまな事業を展開していきます。

画像:荒砥沢地すべり 広報6月16日号でもお知らせしましたが、市民の皆さんのジオパークへの理解を深めるため、日本ジオパーク委員会事務局員の渡辺 真人(わたなべ まひと)氏〔独立行政法人 産業技術総合研究所〕を講師に招き、講座を通じて、ジオパークの理念や動向などを学びます。
 市がジオパークの認定を目指していくためには、市民の皆さんのジオパークに対する理解と協力、盛り上がりが不可欠です。参加費は無料ですので、ぜひ参加してください。
※「栗駒山麓ジオガイド養成講座」と共催事業として開催します。

  • 日時 7月22日(日曜日)午後1時30分から
  • 場所 栗駒総合支所大会議室
  • 演題 ジオパークから学ぶこと
  • 申し込み くりはら研究所に電話で申し込みください

画像:講師 渡辺 真人 氏【講師】渡辺 真人 氏(理学博士)
1962年愛知県生まれ。
1987年京都大学大学院理学研究科修士課程地質学鉱物学専攻修了、通産省工業技術院地質調査所入所。
現在、独立行政法人産業技術総合研究所地質標本館アウトリサーチ推進グループ長、2006年より日本におけるジオパークの推進に関わり始め、2008年から日本ジオパーク委員会事務局員。2011年4月、平成23年度科学技術分野の文部科学大臣賞表彰(科学技術賞)を受賞。

ジオパークとは

 ジオ(地球・大地)に関わるさまざまな自然遺産、例えば地層、岩石、地形、火山、断層などを含む自然豊かな公園で、ジオに親しみ、ジオを学ぶ旅、ジオツーリズムを楽しむ場所がジオパークです。
 ジオパークは、これらのジオに関わる遺産を保護し研究に活用するとともに、自然と人間との関わりを理解する場所として整備しながら、科学教育や防災教育の場として、また新たな観光資源として地域の振興に生かします。

お詫びと訂正
 6月16日号8ページのくりはら研究所だより(第5回国際ユネスコ会議in島原)に誤りがありました。
 お詫びして訂正します。
◇有珠山の読み
 正 うすざん
 誤 うすさん

【リレー随筆】くりはら輝かせたい交流会in東京「なみへい」

日本全国うまいもの交流サロン なみへいオーナー 川野 真理子(かわの まりこ)さん

写真:川野 真理子さん

 『なみへい』は、「東京から故郷おこし」をコンセプトにした東京の飲食店です。栗原市と初めてご縁を頂いたのは2010年2月でした。以後、3年連続で栗原市のくりはら輝かせ隊交流会に『なみへい』を使っていただいています。オープンキッチンなので、料理を作りながら客席を見渡すことができます。これは、地方からお母さん達に上京してもらい、郷土料理を作ってほしいという願いから作りました。東京在住の地方出身者にとって、懐かしさは何よりのおいしさであり、故郷をもたない人にとっては、郷土の味は新鮮なごちそうです。私は津軽の出身ですが、両親が既に他界しているので、なかなか、郷土料理を食べる機会がありません。「作る人がいなくなると食べられなくなる郷土料理」、「作る人がいても食べる人がいないと失ってしまう郷土料理」。どちらでも、失いたくない郷土料理を、少しでも伝承する機会を作りたいと思っています。
写真:エビもち 年に1回、バスに乗って上京してくる栗原市の皆さんにお会いするのはとても楽しみです。厨房に立つお母さんたちとお客様の懐かしさに頬が緩む笑顔を想像するだけで、こちらまでとても幸せな気持ちになります。数々食べさせてもらった栗原市の郷土料理の中でも、私が一番感動したのは「エビもち」です。あれは本当に絶品でした。
 昨年も一カ月間、『なみへい』のコース料理に「そばだんご」を加えましたが、これも大変好評でした。また、そば粉そのものがおいしいので、ガレット(薄く焼いたパンケーキ。小麦粉で作るとクレープと言い、そば粉で作るとガレットと言う)を出して、お客様に喜ばれました。
 栗原市には一昨年訪ねましたが、思ったとおりの自然豊かな土地でした。そして、この地の素朴な人たちの笑顔がいつまでも続くようにと、我が故郷同様に祈っています。そんな栗原市にまた訪ねたいと思っています。

くりはら研究所だよりPDF版

くりはら研究所だよりPDF版のダウンロード