• くりはら研究所だより第110号
  • 2016年4月1日(金曜日)発行

シリーズ ジオパーク 34
雪国ジオパークフォーラムに参加しました

2月12日(金曜日)から13日(土曜日)/秋田県湯沢市

 国内には39のジオパークがあり、各地域の気候や風土を生かした取り組みが行われています。今回、積雪や降雪を伴う地域での冬季活動の活性化を目的にフォーラムが開催されました。栗駒山麓ジオパークからは、ジオガイドと事務局の17人が参加しました。

基調講演

画像:兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科助教 松原 典孝氏

 「冬のジオパークの楽しみ方"地域資源をどう活用するか"」と題して行われました。
 講師の兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科助教 松原 典孝(まつばら  のりたか) 氏は、「ジオパークのツーリズムにおいては、ユニークな地形・地質を、食やスポーツ・アクティビティに結び付けることが重要」として、ガイドがいて、アクティビティがあるツアーほど満足度が高く、同じツアーでも「ガイドの仕方で面白さが変わる」といった興味深い話も聞けました。

事例発表

 北海道遠軽町・白滝(えんがるちょう・しらたき)ジオパーク推進協議会事務局員 佐野 恭平 (さの きょうへい)氏から「雪国をハンデと思わず、魅力としてとらえる」ことや、三笠(みかさ)ジオパーク推進協議会事務局 下村 圭(しもむら けい) 氏からは「冬季のツアーは開催しにくいが、稀少な景観に出会える時期でもあり、潜在需要はある」といった事例が紹介されました。

ワークショップ

画像:ワークショップの様子

 「冬のジオパークの活用・積雪期のツーリズムを考える」のテーマで行われ、各グループが指定された条件のもと、ゆざわジオパークにおける積雪期のジオツアーを企画しました。意見集約から発表までを90分で行う中で、地域の魅力を探り、お客様を楽しませるため、さまざまな意見を出し合いました。テーマやルート、ストーリー性の持ち方など、栗駒山麓ジオパークでも、今後力を入れたいツーリズムの分野において、同種の方々からいろいろな意見を聞くことができた貴重な機会となりました。

ジオツアー

画像:三関セリの摘み取り作業の様子

 二日目に行われたジオツアーでは、三関扇状地(みつせき せんじょうち)という扇形の地形を利用した伝統野菜「三関せり」の水田で摘み取り作業を見学しました。
 この地域は、サクランボと三関せりの周年農業が行われており、収益性の高い農業経営が実現され、後継者も多いそうです。その後、石材街道、木村酒造の酒蔵見学なども行われました。ツアーでは、ゆざわジオパークガイドの会による丁寧で楽しいガイドに刺激を受けてきました。

フォーラムから

 積雪期は、非日常が味わえる時期であるともいえます。雪を含めた栗原の地域資源と、来訪者のニーズを結びつける仕組みづくりと、見慣れた場所や物にも気を配ることが必要であると感じたフォーラムとなりました。
 今後も、地域が元気になる活動を目指していきます。

ジオサイト紹介(5)

栗駒山麓ジオパークの16のジオサイトを紹介します。

  • ジオサイト5 荒砥沢渓谷
    • 見どころ
      1. 荒砥沢渓谷
      2. 荒砥沢ダム
      3. 荒砥沢ダム監査廊(かんさとう)
      4. 藍染湖ふれあい公園
      5. 羽後岐街道(うごきかいどう)
        ダムの堤体(ていたい)を上る道や堤体天端(てんぱ)から見る地すべりと栗駒山、堤体の地下の監査廊、ホヤ街道とも呼ばれた羽後岐街道など、栗駒文字地区には見どころがたくさんあります。

平成27年度宮城県観光連盟主催“外国人観光客の今がわかる”「おもてなし基礎講座」

2月26日(金曜日)/市民活動支援センター

画像:外国人勧告客の訪日目的を説明している様子

 講座には、市内で観光業に携わっている方や観光に興味がある方など約20人の参加があり、インバウンドの現状や外国人観光客の国内旅行の動向などを学びました。

 櫻井 亮太郎(さくらい りょうたろう) 氏を講師に迎え開催しました。櫻井氏は、宮城県出身で、世界各国で10年間生活し得た経験や知識を活用し、東北各地へのインバウンド(外国人観光客受入)活動に尽力しています。自身の幅広い海外ネットワークを活かした『おもてなし基礎講座』や外国人観光客を地域に呼び込むプロモーション企画などを県内外で行っています。

広域連携

 外国人観光客は日本旅行の際には、日本全体が載っている旅行本を買います。日本人も外国に旅行に行く際には、その「国」の本を買います。
 外国人からすると、県境や市境は関係ありません。最少の地域は東北です。東北全体で「相互の魅力を知り発信していくこと」が重要なんです。
 外国人は魅力的なものがあれば、何県とか何市ということは関係なく来てくれます。空港や鉄道の駅から観光目的地までの交通を積極的に活用しながらその目的地に到着してもらうことが大切になってきます。東北を面としてとらえて、栗原には具体的にほかにはないユニークなコンテンツが何なのかを示していくことが必要となってきます。みんなが「観光地」にとらわれずに「好きな場所」を教えてあげてください。

ターゲティング

画像:おもてなし講座の様子

 具体的にどの国の方を呼びたいのかによって、傾向と対策が全く異なります。例えば、欧米人が日本に来る前に見るウェブサイトがあります。
 台湾人が日本に来る前に見て参考にするパワーブロガーのブログがあります。ターゲットとする国によって、事前に見る情報が全く異なっています。

着地型ツアー

 これからの観光トレンドは「着地型ツアー」です。外国人は、観光地という固定概念を変えて、地元の人が好きな所に「ひと手間」加えて観光素材にしたところで、地元の人とコミュニケーションをとり、楽しむことが、人気となっています。買い物のために日本に来るのではなく、「普段の生活をしている日本人と接したい」という外国人観光客が増えています。

インバウンド英会話

 大切なのは笑顔とジェスチャーです。気構えせずに、笑顔が一番。
 例えば日本酒をおすすめするときに、熱燗と冷酒のどちらがおいしいか伝える際は、
「このジャパニーズサケはホットだとデリシャス。これはコールドの方がデリシャス」で通じます。
日本語の中に英語を交えて、もちろん方言を交えても伝わります。完璧な英語でなくても通じます。外国人はそこまで求めていません。笑顔と表情、ジェスチャーが出ると、人としての温かさが出てきます。

第8回栗原市観光写真コンクール表彰式

画像:栗原市観光写真コンクール表彰式の様子

2月27日(土曜日)/田園観光課事務室内

 コンクールには、121作品の応募があり、その中から9作品が入賞しました。
 入賞した9作品を含む32作品をJRくりこま高原駅内待合室に3月31日まで展示しました。

 表彰式では、最優秀賞を受賞した伊藤 利喜雄(いとう りきお) 氏、優秀賞を受賞した星 賢二(ほし けんじ) 氏・天童 重明(てんどう しげあき) 氏、佳作を受賞した渡辺 孝男(わたなべ たかお) 氏・天童 ひで子(てんどう ひでこ) 氏が出席し、佐藤栗原市長から賞状と賞品、栗原市観光物産協会会長渡邉  一正 氏から副賞として市の特産品が贈られました。また、審査員の曽根田 慶一(そねた けいいち) 氏より応募作品の講評をいただきました。

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