• くりはら研究所だより第109号
  • 2016年3月1日(火曜日)発行

シリーズ ジオパーク 33
東北ブロックジオパーク新規申請地域の合同研修会に参加しました

1月28日(木曜日)から29日(金曜日)/山形県遊佐町ほか

 東北地方には、平成28年度に日本ジオパーク認定を目指す3つの地域があります。この地域が合同開催した研修会に事例紹介・意見交換などを行うため、栗駒山麓ジオパーク推進協議会から3人が参加しました。

東北ブロック

 この研修会は、鳥海山・飛島、下北、月山の3つのジオパーク構想地域が来年度の日本ジオパーク加盟申請の準備として、申請時の留意点など、共有することを目的に開催されました。

研修会第1部

画像:雄大な鳥海山が出迎えてくれました 第1部では、隠岐世界ジオパーク推進協議会事務局長 野辺 一寛(のべ かずひろ)氏から、「誇りを持って地域を語る 隠岐世界ジオパークの取り組み」の講演がありました。ジオパークになって急に観光客が増えるものではないため、地域に愛着を持ってもらうこと、一体感を醸成するなど、何のためにジオパークに取り組むのか目的を明確にすることの必要性や、事例に基づきジオサイトの考え方などにも触れられ、私たちも原点に帰って考えることができました。
 3地域の活動報告では、来年度申請を見据えた現時点での活動紹介があり、各ジオパークから助言を行いました。

研修会第2部

画像:事例発表をする事務局(左)、ガイドの菅原幹男氏(右) 栗駒山麓ジオパークの事例発表では、ほかのジオパークとの違いや強みをアピールすることが大事だったことなどを紹介。平成20年岩手・宮城内陸地震による震災の爪あとが今も残る栗駒山麓では、実際の崩落地を間近に見ることで防災学習に活用している事例を紹介したほか、ガイドの菅原 幹男(すがわら みきお)氏からは「現地審査前の研修会で、移動距離の長い栗原をどう案内するか、ほかのガイドと一緒に学んだことが何より力になった」と紹介しました。
 東北地方のジオパークは現在6地域。来年度新たに3地域が加わり東北のジオパーク活動がより盛り上がることが期待されます。

栗駒山麓ジオパーク認定記念フォーラム開催

  • 画像:講師の中田節也氏日時 3月27日(日曜日)午前10時から午後3時(開場:午前9時30分)
  • 会場 栗原文化会館
  • 内容
    • 開会 午前10時から
    • 基調講演 午前10時20分から11時20分
      「ジオパークと地域振興 ”火山防災講演会”」
      講師 東京大学地震研究所 教授 中田 節也(なかだ せつや)氏
      【プロフィール】
      1995年から東京大学地震研究所に勤務。専門は火山地質学。2008年から日本ジオパーク委員会委員、現在は副委員長。2011年から世界ジオパークネットワーク・アドバイザーを務める。
    • 事例発表 午前11時30分から正午
      世界ジオパーク活動事例紹介
      発表者 糸魚川(いといがわ)世界ジオパーク
    • 学習・活動発表 午後0時30分から1時30分
      栗駒小学校3・4年生
      一迫小学校4年生
      市地域おこし協力隊 桑原 里(くわばら さと)
    • 郷土芸能 午後1時40分から2時30分
      太鼓、神楽など
    • 大抽選会 午後2時40分から2時55分
      全国のジオパーク特産品など
    • 閉会 午後3時

 近隣のジオパークキャラクターが大集合。その他東北各地のジオパーク体験ブースや物産販売、ジオパークネットワーク協賛企業等による展示などもあります。
 どなたでも参加できます。来場者にはジオアート栗駒山麓のクリアファイルをプレゼント!!

平成27年度過疎地域自立活性化優良事例総務大臣賞受賞記念事業
「栗原市観光振興シンポジウム」              

1月24日(日曜日)/志波姫この花さくや姫プラザ

 シンポジウムにはたくさんの市民の方々や市外からの参加者もあり評価の高い体験プログラムやジオパーク活動など、今後の観光施策のあり方を考えました。

活動紹介         

画像:活動紹介をしている大場氏くりはらツーリズムネット ワーク 大場 寿樹(おおば ひさき)氏

 「体験プログラムで地域をリ・デザイン」と題し、「平成27年度過疎地域自立活性化総務大臣賞」・「2015年グッドデザイン賞」・「フード・アクション・ニッポンアワード2015食文化普及・啓発部門優秀賞」の3つの賞を受賞した、くりはらツーリズムネットワークの活動について体験を交えながら紹介しました。

審査講評

画像:栗原市の印象について話す平尾氏フードコーディネーター  平尾 由希(ひらお ゆき)氏

 「平成27年度過疎地域自立活性化優良事例表彰」の委員の平尾氏より、総務大臣賞を受賞したくりはらツーリズムネットワークに対する講評をいただきました。
 その中で、「これらの活動は地域のアイデンティティの確立に寄与するもので、特に地域内での活動の幅が広がっている」ことが重要なポイントだったと、審査の内容についても紹介していただきました。

基調講演

画像:農山村の価値について話す宮口教授テーマ「いまあらためて農山村の価値を考える」
早稲田大学教授 宮口 侗廸(みやぐち としみち)氏

 宮口教授は「平成27年度過疎地域自立活性化優良事例表彰」の委員長で、市でも合併当初から観光事業についてご協力をいただいています。
 基調講演では、栗原が持つ美しい農村の風景や機械に支えられた大規模農業にはない人々の手仕事(ワザ)などの優れた技術が残っており、それらを体験プログラムでつないでいるくりはらツーリズムネットワークの活動は、宮口教授が提唱している「過疎地域の価値」を主張している取り組みであることや、その優れた人の技術が価値ある暮らしを作ってきた「人間論的価値」が栗原には残っているとの評価をいただきました。

パネルディスカッション

画像:コーディネーターの丁野氏テーマ「地域のグランドデザインとしての観光」

  • コーディネーター 
    • 日本観光振興協会常務理事、総合研究所長、栗原ドリームアンバサダー 丁野 朗 (ちょうの あきら)氏
  • パネリスト
    • 温泉ビューティ研究家、栗原ドリームアンバサダー 石井 宏子(いしい ひろこ)氏
    • 写真家 藤田 洋三(ふじた ようぞう)氏
    • くりはらツーリズムネットワーク副会長 伊藤 廣司(いとう ひろし)氏
    • 栗原市長 佐藤 勇(さとう いさむ)

画像:パネリストのみなさん 市がこれまで取り組んできた「田園観光都市創造事業」において、さまざまな団体ができ、その活動が着実に成果をあげている現状を踏まえ、それぞれの専門的な視点から今後の観光について議論しました。
 また、コーディネーターの丁野氏からは、観光には「物語」が不可欠なものであり、観光は「物語」を消費するもの。10年後の栗原の出発点として、栗原の「物語」を編集してほしいとのアドバイスもいただきました。

展示・販売

画像:たくさんの人でにぎわいました 参加いただいた皆さんに、栗原の魅力を感じていただけるよう、栗原ならではの工芸品や地元食、「ねじり ほんにょ」のグッズ販売のほか、栗駒山麓ジオパークの紹介や観光写真の展示など、シンポジウム以外でも楽しめるイベントも実施し、多くの皆さんにお越しいただきました

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