• くりはら研究所だより第103号
  • 2015年9月1日(火曜日)発行 

シリーズ ジオパーク27. 
日本ジオパークネットワーク新規申請地域現地審査が行われました 

7月28日(火曜日)から30日(木曜日)/栗原市内全域

 日本ジオパークの認定を受けるためには、ジオパーク加盟申請書の提出、加盟申請内容のプレゼンテーション、日本ジオパーク委員による現地審査と3つの項目を経なければなりません。今回は、栗駒山麓ジオパーク構想エリアでの現地審査が行われました。

現地審査員

画像:ジオパークインフォメーションコーナーを案内 栗駒山麓ジオパーク構想の現地審査は、日本ジオパーク委員から佃 榮吉(つくだ えいきち) 氏(産業技術総合研究所地質調査総合センター長)、成田 賢 (なりた まさる)氏(一般社団法人 日本地質調査業協会連合会会長)と、日本ジオパークネットワーク事務局から野辺 一寛(のべ かずひろ) 氏(隠岐世界ジオパーク推進協議会事務局長)の3人によって行われました。

現地審査の内容

 現地審査では、当ジオパーク構想の見どころを栗駒山麓ジオガイドが案内したほか、会長ヒアリング、栗駒山麓ジオパーク推進協議会(以下、「推進協議会」)
事務局による構想内容や、これまでの取り組みの紹介、推進協議会参画団体代表者などとの意見交換も盛り込まれました。

現地審査の行程

画像:現地審査員へ栗山の成り立ちや過去の火山活動などを写真を用いて説明するジオガイド 28日は、栗原市ジオパーク推進室に設置してあるインフォメーションコーナーを紹介。栗原市の玄関口である、くりこま高原駅内で、国内のジオパークの取り組みや、当ジオパーク構想をどのように見せ、来訪者にどのように案内しているかなど紹介したほか、ジオパークに取り組んだ経緯などを説明しました。
 29日から30日午前は、ジオポイントなどの現地案内を行いました。当ジオパーク構想は、奥羽脊梁山脈にそびえる栗駒火山の山頂から平野までを網羅しており、栗駒山を源頭部とする3本の迫川が火山から低地までの水の振る舞いをつかさどっています。画像:中心的なジオポイントである荒砥沢地すべりのメカニズムを説明するジオガイドそこで現地審査の行程を、山頂から低地へと下る「造山運動と斜面災害編」、山々を侵食する上流から、氾濫し伊豆沼・内沼に至る水の流れに沿う「水の営み編」の2つにくくり、推進協議会事務局員と5人の栗駒山麓ジオガイドが案内しました。

意見交換会

 30日午後は、推進協議会に関わる方々との意見交換が行われました。観光業に携わる方々、教育関係者、ガイド団体など、それぞれの関係者からジオパークにかける期待や、参画団体としての想いなど、10人の参画団体代表者らから思いが述べられました。

講評・まとめ

画像:全体講評では、より魅力あるジオパークを創りあげるためのアドバイスなどもいただきました 最後に現地審査員による全体講評では、栗駒山麓ジオパーク構想が持つ見どころの素材の良さ、今回案内した栗駒山麓ジオガイドの技術力の高さ、これまでの取り組みなどに対して一定の評価をいただきました。一方、ジオサイトの保全の取り組みなどの指摘も受け、推進協議会として今後の活動のなかで改善すべき課題があることを教示いただきました。
 日本ジオパーク認定は、9月4日(金曜日)に行われる日本ジオパーク委員会で審議され、即日発表される見込みです

くりはら観光塾「インバウンド・ステップアップ講座」

 市の観光に興味のある方や、実際に観光業に携わる方を対象に、「インバウンド・ステップアップ講座」を全9回開催しています。今回は、第3回から第5回の様子を紹介します。

第3回 観光英会話講座 くりはら観光塾ツアー

画像:車内で、かんづきとみょうがの葉焼きを説明する受講者7月15日(水曜日) 参加者:21人

 第3回講座では、より実践的にインバウンドを体験するために、県内に住んでいるアメリカ国籍の方々などをお招きし、モニターツアーを開催しました。ツアーでは、第1回、第2回講座で学んだ英会話が通じるのかを確認するため、外国からのお客様と受講者が隣り合って、バスに乗車しました。地元食として「がんづき」や「みょうがの葉焼き」の歴史や作り方を英語で説明しました。その後、いわかがみ平で栗駒山の説明をしました。昼食では「山菜料理」や「岩魚料理」を画像:藍染湖ふれあい公園で、荒砥沢地すべりについて説明説明した際に、外国の方から山菜は“mountain vegetable”で通じることを教えていただきました。
 その後、藍染湖ふれあい公園では、平成20年岩手・宮城内陸地震で発生した荒砥沢の地滑りなどを説明し、実際に「シルト岩」を触るなどの体験をしました。最後に長屋門を訪れ、栗原の農耕の歴史や文化を紹介しました。

【参加した外国の方の声】

  1. 興味を持ったところ
    • 栗駒山(登山、紅葉)
    • 地元食(岩魚、山菜)
    • 藍染湖ふれあい公園(岩手・宮城内陸地震)
    • 温泉
    • 自然
  2. 栗原の印象
    • 自然豊かで市民が優しい
    • 美しい自然とおいしい食べ物のある素敵なまち
    • 観光地や親切な人々に感銘を受けました

第4回 観光英会話講座

画像:手紙の書き方について説明7月22日(水曜日) 参加者:13人

 第4回講座では、ツアーの復習、日常会話(時間・道案内等)を学びました。時間の伝え方では、例えば「15」と「50」の発音に苦戦する受講者が多く、バスの時間を伝え誤ると、乗り遅れたりするので、確実に伝えるために、「15」は“fifteenn”ではなく“one five ”「50」は“fifty”ではなく“five zero”というように伝えると間違わないこと、時間は余裕を持って伝えることなどを教えていただきました。

第5回 観光英会話講座

7月29日(水曜日) 参加者:11人

 第5回講座では、自己紹介について、覚えておくといいフレーズ、文化の違い、市マスコットキャラクターねじりほんにょの紹介についてを学びました。たくさんの人が興味を持つ「食」ですが、文化の違いがでてくるのも「食」です。外国では牛肉は赤身を指し、霜降り肉は“Japanese beef”と呼ばれることもあります。また、日本では、新鮮さを表現する「魚の生き作り」も国によっては、魚そのものの形で、さらに動いている魚を食するのは、あまり好まれないこともあるので、注意が必要であることを学びました。

観光英会話講座終えて 受講者の声

  • 書店では見かけない、地元栗原の栗駒山やハスの花が満開の伊豆沼を英語で表現しているテキストを見れた。
  • 常に英語を耳に慣れさせることの大切さを痛感。
  • 地元の紹介を英語で表現できた。

2台のラッピングバスが運行しています

画像:主に仙台市中心部を運行しています 平成26年8月から運行を開始した仙台市営バスを活用したラッピングバスに加え、新たにもう1台のラッピングバスが運行しています。

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