• くりはら研究所だより第96号
  • 2015年2月1日(木曜日)発行

シリーズ ジオパーク20.

平成26年度栗駒山麓ジオガイド養成スキルアップ講座を開催しています

 本年度から、栗駒山麓ジオガイドとして活躍している方や栗駒山麓ジオガイド養成講座(中級)を修了した23人を対象に、栗駒山麓ジオガイド養成スキルアップ講座(10回程度)として開催しています。

講座の目的

 この講座は、ジオガイドのさらなる知識の向上と技術の習得を目指し、市内のガイドエリアを3つに設定し、活動を希望するエリアごとの少人数グループに分かれ、開催している事業です。

講座の内容とその効果 

画像:第5回講座は、平成20年岩手・宮城内陸地震で被災した岩手一関市祭畤地区を見学 第1回講座を8月に開催し、全体研修会として、栗駒山麓ジオパーク構想の事業の推進状況を確認し、これまでのジオガイド活動を振り返りながら、今後の進め方をグループごとに話し合いました。
 グループは「市内全域」、「栗駒山本体・山麓部」、「丘陵地・平野部」の希望する3つのグループに分かれ、9月からグループごとに自分たちのテーマにあった講師や研修場所を選定し、講座を開催してきました。画像:第7回講座は全体研修として、荒砥沢ダム監査廊を見学
 ガイド実践や施設見学、被災地の視察など、少人数で活動し講師や見学先のガイドとの対話をより多く、より交わし易くすることで、これまで抱いていた疑問や活動に関しての課題などを少しずつ解消してきました。
 この講座により、ジオガイドとしての専門的な知識と技術の向上を図り、来訪者に、より満足していただけるジオツアーなどの充実を図っていきます。 

くりはらツーリズムネットワーク主催
伊豆沼・内沼エコツアーマガンの飛び立ちに参加

12月19日(金曜日)/築館地区 内沼河畔

ツアーの内容と参加目的

 伊豆沼・内沼はハクチョウやマガンなどの渡り鳥が飛来する日本で有数の湿地です。特にマガンは、日本一の飛来数といわれています。
 早朝の飛び立ちと夕方のねぐら入りは、数万羽のマガンが一斉に空を覆う圧巻の光景が見られます。
 伊豆沼・内沼、その周辺の豊かな自然環境が生み出す感動のシーンを観察するため、栗駒山麓ジオパーク推進協議会から3人が参加し、来年度以降に構築するジオツアーの資源調査を行なってきました。

当日の状況

画像:伊豆沼・内沼のマガン一斉飛び立ちは「日本の音風景百選」に選ばれています 前日までの大荒れの天候が一転、当日は氷点下の厳しい気温になりましたが、好天に恵まれ、観察日和となりました。観察場所から待つこと約40分。ガンたちの鳴き声とともに、羽音があっという間に大きくなり、気付くと一斉に飛び立っていました。
 朝焼けの空に舞う姿は、見るものを圧巻させる、この地の今でしか見られない、自然の織り成す素晴らしい光景でした。
 ツアーを主催したくりはらツーリズムネットワークからは、ガンが飛ぶ際の習性や姿かたちの違い、生態系など、興味深い話題をたくさん聞くことが出来ました。
 また、栗駒山麓ジオツアーとして、伊豆沼・内沼の成り立ち、毎年多くのガンやハクチョウが飛来する理由、その地域の生態系などを伝えていくツアーを実施したいと計画しています。

くりはら観光塾 第1回「栗原の魅力って!講座」       

12月19日(金曜日)/志波姫この花さくや姫プラザ

 市の観光に興味のある方や、実際に観光業に携わる方を対象に、「栗原の魅力って!講座」を全3回開催します。今回は、第1回の様子を抜粋して紹介します。

第1回『アウトサイドから観た栗原』

 講師:仙台リビング新聞社 旅行事業部 担当部長
    櫻井 洋一(さくらい よういち)氏

 仙台リビング新聞社は、平成23年度から仙台圏の方を対象に栗原エリアへの日帰りツアーを実施し、これまでの参加者は、のべ約550人の実績がある会社です。

栗原エリアツアー

画像:ツアーをした時の感想を交えて講話する櫻井氏 櫻井氏から、仙台圏の方が栗原市について、どのような印象を持っているのか、どこに魅力を感じているのか、講話いただきました。
 ツアーは、市の観光地と体験を組み合わせたもので、本年度は全3回開催し、約100人の方が参加しました。じゃがいも堀りやみょうがの葉焼き、焼き餅体験など、どの体験も参加者の約半数が、初めての方が多く、その際には、市民の方にスタッフとしてお手伝いいただきました。参加者と地元の方が直接触れ合う機会なので、栗原の印象を、大きく左右する重要なポイントです。

栗原のストロングポイント

 都会の人が思い描く田舎そのものが栗原のイメージであり、それが、栗原のストロングポイントです。
 また、宮城県では決して珍しい風景ではないかもしれませんが、栗原の「田園風景」は圧倒的な広さと、景色の見え方が違います。何よりも、栗駒山が後ろに控えている景色が、アクセントになり、
 栗原を象徴する風景となっています。7月の青々とした田園風景の中を、風が通り抜ける栗原の空間は、映画の世界のように感じましたし、見ていてホッとする存在です。

都会の人が描く田舎のイメージ
  • 田園風景 画像:新緑の栗駒山
  • おじいちゃんやおばあちゃんがいる
  • 大きい家
  • 家の裏に山がある
  • 食べ物がおいしい
  • 何より人が優しい
ツアーにしたい観光資源

 田園風景を生かした「田んぼの教室」として、ファミリー向けのツアーをしたいです。近年、仙台圏でもだんだん中心部のマンションに住む方が多くなっているので、田んぼに触れる機会が少なくなってきています。子どもたちに田んぼに触れる機会を作ってあげたいです。
 また、栗原は、「花」というイメージがあります。女性を対象としたツアーでは「花」は興味をひく企画です。ほかにも、伝統芸能のツアーもしたいと思っています。伝統芸能のファンの方はたくさんいます。他市町村で企画した、1年に1回開催される能舞台を見に行くツアーでは、販売して1時間で枠が埋まってしまいました。仙台圏では伝統芸能に触れる機会が少ないので、文化に触れてもらうツアーもいいのではないかと考えています。

わざわざ何かをしに行く楽しさ

画像:講話に熱心に耳を傾ける参加者 田園風景を生かした「田んぼの教室」として、ファミリー向けのツアーをしたいです。近年、仙台圏でもだんだん中心部のマンションに住む方が多くなっているので、田んぼに触れる機会が少なくなってきています。子どもたちに田んぼに触れる機会を作ってあげたいです。
 また、栗原は、「花」というイメージがあります。女性を対象としたツアーでは「花」は興味をひく企画です。ほかにも、伝統芸能のツアーもしたいと思っています。伝統芸能のファンの方はたくさんいます。他市町村で企画した、1年に1回開催される能舞台を見に行くツアーでは、販売して1時間で枠が埋まってしまいました。仙台圏では伝統芸能に触れる機会が少ないので、文化に触れてもらうツアーもいいのではないかと考えています。
 仙台圏の人は、よく山形に行きます。ただ、蕎麦を食べるためだけに行きます。なぜ、食べに行くのか考えてみると、山形は非常に選択肢が多いです。蕎麦だけでも、山形や天童、村山、河北、大石田があり、それにラーメンもあります。食べた後も、さくらんぼ狩りなどの「狩りもの」や温泉もあり、しかも、どれも蕎麦同様にいろいろな地域で季節ごとに楽しめます。片道1時間から1時間半程度で1日のストーリーを描きやすく、選択肢が多いから、地域の組み合わせを変えることで飽きがきません。距離的にはほとんど同じですから、栗原にはもっと集客するチャンスがあります。だから、若い力を前面に出してがんばってほしい、栗原のファンになってくれる人がいっぱいできればいいなと思っています。栗原は本当に好きな地域なので、仙台圏の方にもっと知っていただけるよう、努力していきたいと思っています。

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