• くりはら研究所だより第91号
  • 2014年9月1日(月曜日)発行

シリーズ ジオパーク15.

第4回栗駒山麓ガイド養成講座(中級)移動研修を実施しました

7月27日(日曜日)/岩手県陸前高田市ほか

 栗駒山麓ジオパーク推進協議会では、年間10回の予定でガイド養成講座を開催しています。今回は、第4回目として開催した移動研修の様子をお知らせします。

研修の目的

 岩手県陸前高田市は東日本大震災以降、これまで観光ガイドとして活躍されていた方々が「震災の語り部」となって、被災地の現状、震災時の様子、復興への取り組みなどをガイドしています。
 栗駒山麓ジオパーク構想においても、二度の震災の経験と記憶を後世に伝えていくことも重要な柱としていることから沿岸部の被災地の現状を理解し、震災ガイドとしての知識と技術の向上を図り、内陸(栗原市)と沿岸部(三陸)のジオパーク間交流およびネットワーク構築も目的としています。
 今回の講座には13人が参加しました。

講師(ガイド)の紹介

画像:写真を使い説明をする實吉氏 未来へ語り継ぐ陸前高田震災ガイド部会長實吉 義正(みよし よしまさ) 氏(陸前高田観光物産協会副会長)のガイドにより、東日本大震災の影響により大きな被害を受けた陸前高田市の旧市街地を中心に移動研修を行い、ガイド手法を研修しました。
 實吉氏は、震災以前、観光ガイドとして活動を行っておりましたが、震災以降は「震災ガイド」としての活動が主となり、自身を含めた震災当時の状況や、災害からの教訓を後世に伝えることを第一の目標に活動しています。

陸前高田市のいま

画像:奇跡の一本松と巨大ベルトコンベヤー 旧市街地中心部は通行止めされ、津波対策のため、以前より最大11メートルのかさ上げがされます。
 また、近隣の山からの切り出し土運搬のために設置された巨大なベルトコンベヤーは、ダンプで10年はかかる土砂量の運搬を2年で終える予定で、コンベヤーを支える気仙川のつり橋には「希望のかけ橋」と名前が付けられています。
 そのほか、大津波から倒木を免れた「奇跡の一本松」保存までの経緯、生徒全員を高台に避難させた陸前高田市立気仙中学校の校長先生の逸話や、避難所を徒歩で回り家族の安否確認を行ったことなど多くの印象的な説明を受けました。
画像:重厚な造りの気仙大工伝承館画像:岩手県の文化財「普門寺三重塔」 普門寺では、気仙大工の技術や工夫が随所に見られる三重塔や県内最大木のサルスベリを紹介していただきました。
 箱根市民の森では、広田湾、金華山などを展望台から一望し、また、明治初期の気仙地方の民家を想定し、当時の技法により建築された気仙大工左官伝承館を見学しました。

講座を通して

 壊滅的な被害を受けた大震災から3年半が経過し、市街地は造成工事、高台においては、民間会社による宅地開発が多数見受けられました。ガイドの中では、「避難と避難場所指定の重要さ」が繰り返し訴えられていました。
 受講者からは、「避難所の考え方を再認識し、選定すべき」、「真に迫っていて、心に残った。私たちもこの災害から多くを学び、後世に伝えなければいけない」などといった声があり、非常に刺激を受け、今後のガイドとしての参考になりました。

県内自治体初の試み「栗原市ラッピングバス出発式」

8月4日(月曜日)/仙台市役所

「観光客誘客200万人」を目指し、仙台市営バスの車体に栗原市の観光情報をラッピングしたバスが完成し、出発式を行いました。 

ラッピングバス出発式

画像:ラッピングバス 平成26年8月4日(月曜日)に仙台市役所庁舎前ロータリーを会場に、「栗原市ラッピングバス出発式」を行いました。
 出発式には、仙台市副市長伊藤 敬幹(いとう ゆきもと) 氏、仙台市交通事業管理者佐藤 清 (さとう きよし)氏に出席いただいたほか、たくさんの仙台市民の方々にも参加していただきました。
 出発式の記念として、栗原市マスコットキャラクターねじり ほんにょの写真撮影や栗原市のパンフレット、画像:バスと記念撮影する[左から]仙台市の佐藤交通事業管理者、伊藤副市長、栗原市の佐藤市長、金沢産業経済部長、ねじり ほんにょノベルティなどを配布し、たくさんの笑顔があふれる出発式となりました。
 栗原市ラッピングバスは8月5日(火曜日)から12月末まで仙台市内を運行します。ぜひ仙台に行かれた際には、市営バスのデザインに注目してみてください。

バスのデザイン

画像:バス背面のデザイン 栗原市の自然豊かな観光資源などを基に、正面は「ねじり ほんにょ」、背面は「ねじり ほんにょ」と市へのアクセスおよび風景、側面には秋の栗駒山(紅葉)、反対の側面には夏と冬の伊豆沼・内沼(ハス、雁の飛び立ち)をデザインしています。
 乗降口には「ねじり ほんにょ」がバスに乗るお客様をお出迎えするようデザインしています。

お知らせ

ジオパーク・インフォメーションコーナーを設置しました

画像:ジオパーク・インフォメーションコーナー 多くの方に全国のジオパークや栗駒山麓ジオパーク構想を知っていただくよう、ジオパーク推進室事務室(くりこま高原駅内)にコーナーを設けました。
 ジオパークに関する図書やパンフレット、イベント情報のほか、栗駒山麓ジオパーク構想ジオサイト候補地のジオラマなど展示していますので、気軽に利用してください。

  • 利用できる日 月曜日から金曜日(祝日を除く)
  • 利用時間 午前8時30分から午後5時15分
  • その他 ジオパークに関する図書の貸し出しは行っていません

「旅の図書室」

  • 開設場所 田園観光課事務室(くりこま高原駅内)
  • 利用時間 午前8時30分から午後5時15分(土曜日・日曜日、祝日を除く)

『石井桃子(いしい ももこ)のことば』

画像:石井桃子のことば【著書】中川李枝子・松居直・松岡享子・若菜晃子ほか

 「ノンちゃん雲に乗る」の著者である、石井桃子さんが、昭和19年ころから旧鶯沢町に疎開していたのを、ご存知ですか?
 石井さんは「クマのプーさん」や「ピーターラビットのお話」などの翻訳をされた方です。

お詫びと訂正

 8月1日号23ページのくりはら研究所(花山はっけん塾)に誤りがありました。お詫びして訂正します。

 花山はっけん塾事務局
 正 電話25-4160
 誤 電話25-4166

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