• くりはら研究所だより第88号
  • 2014年6月1日(日曜日)発行

シリーズ ジオパーク12.

栗駒山麓ジオガイド養成講座(中級)の開催

4月23日(水曜日)/築館総合支所

画像:シリーズジオパークロゴ

 栗駒山麓ジオパーク推進協議会では、平成20年岩手・宮城内陸地震で生じた栗駒山麓の地形や景観を、防災教育や学術研究、観光など多目的に活用しながらジオパーク認定を目指す取り組みとして、栗駒山麓ジオガイド養成講座を開催しています。
 第1回の中級講座には、前年度までに初級講座を受講された14人の方が参加しました。

ジオパーク認定まで

画像:事務局によるジオパーク構想の説明の様子 講義に先立って、事務局から国内におけるジオパークの情勢と栗駒山麓ジオパーク構想の現状について説明を行いました。
 栗駒山麓ジオパーク推進協議会では、平成27年度の日本ジオパーク認定を目指し活動を行っており、今年度はさらなるジオガイドの養成や、市内小・中学校を対象としたジオパーク教育、ジオサイト候補地へのジオ看板の設置やガイドブックの作成など、来訪者をおもてなしできる体制整備と、パンフレットやホームページによる情報発信の強化に取り組んで行く予定です。

「地形図・地質図の見方を学ぼう!」

画像:講師の平元氏 イラストや写真により丁寧な解説がありました 国土防災技術(株) 仙台支店 平元 万晶(ひらもと かずあき) 氏を講師に迎え、「地形図・地質図の見方を学ぼう」と題して講義が行われました。
 基本的事項として、地形図では「等高線」が挙げられました。立体的(三次元)な地形を平面(二次元)で表現するために、同じ標高の場所を曲線で結んだものを等高線と呼び、等高線の間隔から傾斜の緩急、標高の読み取りを行います。また、地質図は、「表土の下の岩石の種類、地層がどのように分布しているか」を表した地図であり、市内は火成岩と堆積岩のほぼ2種類の岩石上に成り立っていることの説明がありました。
 図面の見方では、地層の走向、傾斜、褶曲(しゅうきょく)、断層などについて説明いただきました。

受講者の声から

 質疑応答では、自分の住んでいる地域の地質について質問があり、また、アンケート結果では、基本事項のみでなく、市内の図面を使って、より実践的・具体的な内容も聞きたいとの声もありました。受講者の意欲の高さが伺える結果となりました。 
 中級講座は、現地研修を中心に開催予定としています。 昨年度は、全10回のうち7回の現地研修を行いましたが、市内における研修のほか、沿岸部での震災ガイドの手法を学ぶ移動研修や、万が一のための救急救命講習も取り入れています。
 年間を通した受講により、市内の各ジオサイト候補地を学ぶこととしてますが、受講者の声に耳を傾けながら、よりよい講座となるよう努力して行きたいと思います。

平成26年度第1回運営委員会を開催

画像:運営委員からさらなる連携に関した意見も提案されました4月24日(木曜日)/市役所講堂

 協議会の具体的な計画などを審議するため、協議会運営委員、推進アドバイザーらによる栗駒山麓ジオパーク推進協議会運営委員会を開催しました。
 前年度の事業報告・決算承認や今年度の事業計画・予算案について審議を行ったほか、栗駒山麓ジオパーク構想の各種ピーアールに活用するためのロゴ・マークのデザインについても協議しました。

本格的な夏山シーズンが到来今年の夏は『栗駒山』へ!!

 栗駒山では夏山開きが開催され、いよいよ夏山シーズンがやってきました。新緑の中に、たくさんの高山植物が咲き、登山者をお待ちしております。
 雪の残る栗駒山を楽しんだ後、地元食はいかがですか。

登山コースと高山植物

画像:栗駒山山頂からの絶景 6月の栗駒山は、新緑と残雪を眺めながらの登山が楽しめ、コースによって大きな岩を登る沢登りや、新緑の中を歩く森林浴などが体験できます。
 花の百名山と呼ばれる栗駒山の高山植物は、6月中旬から東栗駒コースでミヤマキンバイ、大地森(世界谷地)コースでは栗原市の花であるニッコウキスゲなどが咲き、コースによってはイワカガミの群生に出会えます。

 ※コースには雪が一部残っていますので、登山経験者などの同行をお勧めします               
 ※登山のときは寒さに対する装備を忘れずに無理のない行動で登山を楽しんでください

栗原の地元食

画像:栗駒地区耕英では、さまざまな岩魚丼を堪能できます 栗原のきれいな空気をたくさん吸い込んで育った新鮮な食材を味わってみませんか。朝夕の寒暖の差が生んだ甘みのある手打ち花山そば、栗原の新食感郷土料理、ふわふわの「そばだんご」や栗駒耕英岩魚丼。
 各店舗でそれぞれ違ったメニューが味わえますので、お好きな味を見つけてみてください。

栗駒山麓まるかじりバス

画像:サラサドウダンは世界谷地や湯浜コース、天馬尾根コースなどで見られます

 6月の栗駒山は、例年、サラサドウダンが咲きはじめ、ワタスゲやニッコウキスゲが見ごろを迎えます。栗駒山へ 「栗駒山麓まるかじりバス」が運行されておりますので、ぜひ利用してください。
 詳しくは、問い合わせいただくか、ホームページで確認してください。

  • 期間 6月6日(金曜日)から22日(日曜日)までの金曜日・土曜日・日曜日
  • 主な運行区間 くりこま高原駅⇔世界谷地原生花園⇔栗駒山いわかがみ平
  • 費用 片道1,000円 往復2,000円
  • 申し込み 乗車希望日の4日前まで問い合わせ先に、電話で申し込みください
         ※最少催行人数10人

【申し込み・問い合わせ先】
一般社団法人栗原市観光物産協会 電話:0228-25-4166
栗原市観光物産協会のホームページを開く(外部リンク)

活動レポート

栗駒山麓ジオモデルツアー 山ガールツアーを開催しました

画像:残雪を踏みしめ、いざ山頂へ5月17日(土曜日)・18日(日曜日)/栗駒山麓

 このモデルツアーは情報収集や、SNSにも強い影響力があると思われる首都圏の女性を対象としたツアーで当日は20人が参加。栗駒山夏山開きなどにツアーを開催し、ジオパーク構想の発信、話題性との相乗効果を見込んでいます。

 初日は、あいにくの天候のなか、世界谷地での湿原トレッキング。新緑のブナ林をくぐり、いざ湿原へ。ガイドから栗駒山の中腹にどのようにして湿原が誕生したのか、過去の火山活動や湿原に生息する高山植物の生態系などについて学びながら散策しました。
 2日目、夏山開きに参加。登山の安全を祈願し、残雪の残る中央コースを登山。栗駒山麓の駒姿や高山植物などの解説を聞き、栗駒山からの眺望を堪能しました。
 下山後、アウトドアメーカーから協賛いただいた山岳グッズを体験し、登山の疲れをジオの恵みの温泉で癒し、ツアーについての意見をいただきました。
 詳しくは、次号でお知らせします。

「くりはら研究所だより」のPDFファイルを確認する

 くりはら研究所だよりPDF版のダウンロードのページ