• くりはら研究所だより第22号
  • 2008年9月16日(火曜日)発行

資源の魅力シリーズ1 奥州街道 その4

写真:標柱のとなりにある石が「力石」。写真の手前に見えるもう一つの石は「山神碑」

 前回は、高清水の「福塚」から瀬峰の「力石」までの街道ファンに人気がある道のりを紹介しました。
 さて今回は、福塚の入口の登り坂から約500メートル、8分ほど歩いた場所にある「力石」の少し手前から。
 力石の手前の雑木の陰に「三迫百姓一揆の碑」と彫られた石碑がありました。説明文によると、江戸時代末期に起きた一揆を当時の高清水城主が、この地で解散させたそうです。数千人に膨れ上がった一揆の軍勢を解散させた逸話として、地域に伝わっています。当時の情景を思い浮かべようとしても、なかなか想像できませんが、興奮した数千人の人々を前にして、城主はどんな手法で一揆を解散させたのでしょうか。興味深いですね。
 三迫百姓一揆の碑を過ぎると左手に堤があり、その奥にモミジの木に囲まれた力石があります。
 「後三年の役」で活躍した源義家の臣、片目の猛将「鎌倉権五郎景政」が、二つあった大石の一つを谷底に投げて味方を勇気づけたといわれています。「後三年の役」は、奥州藤原氏が登場するきっかけになったことでも知られています。
 考えてみると「力石」は、平安時代から千年もの間、人々の往来を見続けていたことになります。もし、「力石」が言葉を話せるのなら、さまざまな物語を聴かせてくれそうです。
 力自慢の人がいると思いますが、見るだけにしてくださいね。

【募集】モニターツアー2008第一弾 小さなモノづくり発見の旅

栗原に息づくモノづくり現場を訪ねて
写真:若柳の古い街並みを歩いている様子

 若柳地区に息づく、地織工場・畳店・製粉所・菓子店など、小さなモノづくりの現場を訪ねて、買い物をしながらゆっくりと散策します。実際にモノづくりの現場に触れる、ミニ畳づくりも体験します。歩行距離は約3キロメートルです。

  • 期日 1回目:10月2日(木曜日) 2回目:10月3日(金曜日)

    写真:若柳の路地を歩いている様子
  • 時間 午前9時から午後4時

  • 定員 各回5人

  • 参加費 昼食代・体験料で1,500円程度。その他、買い物の費用など、すべて参加者の実費負担です。

  • 申込締切 9月30日(火曜日)まで ※定員になり次第締切

  • 集合場所 市役所本庁舎、志波姫・若柳の各総合支所を経由します。

【募集】モニターツアー2008第二弾 お薬師様の互市と街歩き

大切なものに出会う、街中散策

 お薬師様、互市、旧奥州街道、白鳥省吾、商店街、路地・・・ 互市でにぎわう築館の街を、文化や風情を感じながら散策します。歩行距離は約3キロメートルです。

写真:築館互市(たがいち)の様子
  • 日時 10月9日(木曜日)午前9時30分から午後2時30分

  • 定員 10人

  • 参加費 昼食代、入館料で2,000円程度。その他、買い物の費用など、すべて参加者の実費負担です。

  • 申込締切 10月7日(火曜日)まで ※定員になり次第締切

  • 集合場所 市役所本庁舎

資源調査で見つけた小さな光

若柳のモノづくり現場

写真:製粉した米粉を乾燥させる棚

 先日、街歩きを研究するため、「昔から続く小さなモノづくり」をテーマに、若柳地区の街中を調査しました。
 普段は車でしか通ることのない道。車から降りて、路地に入りながらゆっくり歩いてみると、今まで見えなかったものが目に入ってきます。
 商家の蔵や料亭跡、映画館跡など、昔の賑わいを思い起こさせる建物。そして、華やかさはないけれど、確実に続く機織や畳の工場、豆腐屋や製粉場、菓子屋など、たくさんのモノづくりの現場が人々の生活の中に息づいています。
 その中で、米どころ栗原ならではのモノづくり現場と出会いました。「千田粉店」では、栗原産のうるち米ともち米を使い、だんご粉、上新粉、もち粉の3種類を挽いています。
 湿気が大敵な製粉作業は、天気の良い日が3、4日間続かないとできないとか。製粉した粉を乾燥させるのに使っているのは、昔、一迫の養蚕農家で使われていた木箱。使い方が変わっても、大切に生かされているのは嬉しいことです。
 「モノづくり現場」の魅力は作られているモノだけでなく、使われている道具、普段聞くことのできない機械の音、材料の匂い、作り手の人柄etc・・・ そして、モノづくりのもつ物語。
 モノづくりの現場を楽しむコツは、五感を研ぎ澄まして良く観ること。いつも目にしている場所や人が、どんどん魅力的に観えてきます。

写真展「栗原の魅力」巡回展示

身近な資源が地域の「光」に
写真:長屋門とサクラの木の前で花見をする人々

<監修> 観光・交流プランナー 故 麦屋 弥生 氏

 平成18年度から19年度に、くりはら研究所が資源調査で撮影した写真を展示しています。
 写真展で見てもらいたいのは、写真の「視点」です。展示している写真のなかには、「近所にあるあそこの方がもっと良いよ」、「私の家のはもっと素敵だよ」というものがあると思います。
 「栗原の魅力」は、私たちのすぐそば、身近にあるものなのです。

巡回展示「鶯沢展」
  • 期間 9月13日(土曜日)から21日(日曜日) ※火曜日を除く
  • 時間 午前9時30分から午後5時
  • 場所 細倉マインパーク
  • 観覧料 無料
巡回展示「高清水展」
  • 期間 9月23日(火曜日)から30日(火曜日) ※月曜日を除く
  • 時間 午前10時から午後10時
  • 場所 高清水生涯学習館
  • 観覧料 無料

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