• くりはら研究所だより第23号
  • 2008年10月16日(木曜日)発行

資源の魅力シリーズ1 奥州街道 その5

写真:明治天皇御野立所跡

 前回の「力石」から、田んぼに囲まれた道を進むと、舗装された市道に出ます。
 このあたりは、丘陵にある田んぼの風景がダイナミックに広がっています。
 そのまま市道を西側に進むと北側の茂みの中に、明治14年、明治天皇が立ち寄った跡の「明治天皇御野立所跡」の標柱があります。こうした標柱も、奥州街道のルートを辿るポイントの一つです。
 ここから先は、どうやら山の中に道があるようなので、尾根道を迂回して国道4号に出ます。東北自動車道築館IC付近から左折と右折を繰り返しながら、高速道路の下を2回潜ると見えてくる長い坂が築館地区の「赤坂」です。

写真:左から赤坂山神社の鳥居と本堂

 「赤坂」には、「赤緒の草履」の言い伝えが残る赤坂山神社があります。『築館町史』によると、疱瘡を患った伊達政宗が赤坂山神社に奉納されてある「赤緒の草履」を家臣に持ち帰えらせたところ、病状が良くなったそうです。医学が進歩する明治中期までは、疱瘡は深刻な病気だったこともあって、参詣客で多いに賑わい「草履町」とよばれる集落になったといわれています。
 「赤緒の草履」は、赤坂山神社の本堂の中にひっそりとあります。
 この神社は、少し見つけにくい場所にありますが、想像力をかきたてられる、知る人とぞ知る奥州街道の名所です。

【募集】モニターツアー2008 第三弾

気候療法士と歩く 自然観察ウォーキング 森を歩いて元気になろう

写真:温泉ビューティ研究家・気候療法士の石井 宏子氏

 日本人初の「気候療法士」で、栗原ではおなじみの温泉ビューティ研究家・石井宏子さんと一緒に歩いて、自然すべてを活用したセラピーを体験します。
 秋の森で、紅葉した樹木や木の実、花などを観察したり、ふかふかの落ち葉のじゅうたんの上を歩いたりして、自然を満喫するツアーです。

  • 日時 2008年11月5日(水曜日)午前9時から11時30分

  • 場所 いこいの森(築館)
  • 定員 10人
    写真:いこいの森のユリノキ
  • 参加費 無料
  • 申込締切 11月4日(火曜日)まで ※定員になり次第締切
  • 集合場所 いこいの森(築館)
  • 服装 歩きやすく温かい服装で、帽子・手袋・水に強い靴・雨具などを準備してください。
  • 持ち物 飲み物、タオルなど
  • その他 植物に詳しい人も同行します。

【募集】第2回くりはら観光塾

テーマ 地域の魅力を生かす産業観光 先進事例とフィールドワーク

 講義やフィールドワークを通じて、産業観光を学びます。
 産業観光は、地域のモノづくり現場を見学したり、体験したりしながら、地域の魅力を学ぶ観光活動です。
 先進事例から視点を学び、栗原の産業を再発見する内容です。

  • 日時 2008年10月25日(土曜日)午前10時30分から午後3時
  • 場所 阿部旅館(若柳)、若柳地区の街中
  • 内容
    講義「老舗酒造会社の産業観光への挑戦」 木内酒造合資会社 取締役 木内 敏之 氏
    フィールドワーク モノづくり現場見学、ミニ畳づくり体験
  • 定員 15人
  • 参加費 1,000円程度(昼食代・体験料)
  • 申込締切 10月20日(月曜日)まで ※定員になり次第締切

資源調査で観つけた小さな光

ねじりぼんにょ

写真:ねりじぼんにょ

 東北の秋の風物詩の一つ、「ほんにょ」。
 「ほんにょ」とは、刈り取った稲を乾燥させるため、一本の杭(棒)に稲の束を積み重ねたものです。「ほにお」、「ほにょ」とよぶ地方もあり、漢字で「穂鳰(ほにお)」と書く場合もあります。コンバインの普及で、かなりその数は減ってきているようです。
 しかし、栗原市内には、金成津久毛の平らで広い田んぼにほんにょが並んでいる圧倒的な光景や、ほんにょが並木のように並んでいる築館照越の道路、その他にも「ほんにょ」を観られる場所がたくさんあります。
 良く観ると、稲束の積み上げ方や杭の立て方が、田んぼによって少しずつ違っています。なかでも、金成や一迫で観られるらせん状の「ほんにょ」が気になりました。
 金成の末野や片馬合、反町などで農家の方に話を聞くと、「ねじりぼんにょ」とよんでいるとのこと。稲束を同じ方向にして2本持ち、1段目・2段目で十字に積み、3段目からは少しずつずらして積んでいくそうです。
 普通の「ほんにょ」では、稲束を重ね直す「とっけす(し)」という作業がありますが、「ねじりぼんにょ」は風通しが良く乾燥しやすいので必要ありません。
 ほんにょ以外でも、この辺りでは珍しい「はせがけ」があったり、コンバインで稲刈をした後のワラが別な植物のように立ててあったり、ワラロールが転がっていたり、栗原では稲刈後の田んぼが、心温まるようなほっとする風景を醸し出しています。
 「栗原は田んぼの博物館だね」。旅人のつぶやきが印象的でした。

写真展「栗原の魅力」巡回展示

身近な資源が地域の「光」に
写真:長屋門とサクラの木の前で花見をする人々

<監修> 観光・交流プランナー 故 麦屋 弥生 氏

 平成18年度から19年度に、くりはら研究所が資源調査で撮影した写真を展示しています。
 写真展で見てもらいたいのは、写真の「視点」です。展示している写真のなかには、「近所にあるあそこの方がもっと良いよ」、「私の家のはもっと素敵だよ」というものがあると思います。
 「栗原の魅力」は、私たちのすぐそば、身近にあるものなのです。

巡回展示「若柳展」
  • 期間 10月11日(土曜日)からから28日(火曜日) ※月曜日を除く
  • 時間 午前9時から午後5時
  • 場所 若柳ドリーム・パル
  • 観覧料 無料
巡回展示「花山展」
  • 期間 11月2日(日曜日)
  • 時間 午前9時から午後4時
  • 場所 花山石楠花センター ※第4回花山ふれあい文化祭で展示
  • 観覧料 無料

くりはら研究所だよりPDF版

次のリンクから『くりはら研究所だより』のPDF版をダウンロードできます。

くりはら研究所だよりPDF版のダウンロード