• くりはら研究所だより第45号
  • 2010年8月16日(月曜日)発行

活動レポート くりはら食ツーリズム研究会

梅干し作りに挑戦!

昔から栗原の多くの家庭で漬けられている「梅干し」。
地域の食の魅力を研究する「くりはら食ツーリズム研究会」では、「赤しそ梅干し」漬けを体験しました。

写真:梅を水洗いする講師の佐藤さん

 築館八沢で40年以上も梅干しの加工に取り組んでいる「築館農産加工クラブ」の佐藤かよ子さんのお宅を訪問し、「赤しそ梅干し」の漬け方を教えていただきました。
 梅干しの工程は、大きく分けると、水浸け、水切り、生漬け、しそもみ、土用干し、本漬けの6つ。しかし、その一つ一つの工程の中に、手間暇を惜しまない工夫や技が隠れています。
 例えば、水浸けする時、梅を手作業で色と硬さごとに3段階に分け、浸け時間を変えます。その時、佐藤さんの手は、機械のように早く、そして正確に梅をより分けていきます。「いらないこだわりと言われることもあるけれど、絶対に手は抜かないの」と佐藤さん。
 その他にも、材料はもちろん、塩の濃度、しそもみや土用干しの仕方、重石の加減、樽の置き場所などを研究し、今の製法を実践するようになったとのこと。それでも、毎年、梅の状態や天候に左右されるので、梅に聴きながら手を抜かないように努めてきたそうです。
写真:作業場で梅干し作りの説明を聴く参加者  昔は、梅の色や味が良くなるように梅を一つずつ、しその葉に包んだり、噛むと酸っぱい汁が出る「スズメノハカマ(学名=カタバミ)」という植物を入れたりしたと、興味深い話も聴けました。
 「昔の人は、学はなくても、知恵者だったの」という言葉がとても印象的でした。

写真展「栗原の魅力」

暮らしに息づく小さな光

写真:明神の一本杉

 くりはら研究所が資源調査の活動のなかで撮影した写真を展示しています。
 日々の営みのなかで育まれ、自然とつながってきたもの。
 当たり前すぎてその価値を忘れてしまいがちですが、この写真展を通じて、改めて栗原の魅力を感じるきっかけになれば幸いです。

  • 期間 6月25日(金曜日)から8月29日(日曜日)
  • 場所 くりこま高原駅
  • 展示数 42点
  • 観覧料 無料

お願い デジタルマップの作成で市内の資源を調査します

 市内の観光資源の位置や概要をデジタルデータとして整備するため、観光資源の位置を測定します。
 これは、「観光資源デジタルマップ基礎資料整備事業」という事業で、栗原市が委託した事業所のスタッフが、史跡や文化財、宿泊施設、直売所などを調査します。調査の際に、お話を聴いたり、写真を撮影する場合がありますので、市民の皆さまのご協力をお願いします。
 本事業で整備したデジタルデータは、栗原市地理情報システム『栗原市わが街ガイド』で公開する予定です。

【調査内容】

  • 調査期間 平成22年7月23日(金曜日)から平成23年3月22日(火曜日)まで
  • 調査する事業所 株式会社ウイル

くりはら観光塾「自宅ショップ開業支援講座」参加者募集

 地域の食材を使った料理を提供する農家レストランやカフェなど、自宅ショップの開業に関心のある方が対象です。この講座で、夢のイメージを少しずつ固めてみましょう。

  • 対象 開業に関心があり、すべての講座を受講できる市民
  • 参加費 無料 ※3回目は実費負担あり
  • 場所 市民活動支援センター ※3回目は移動研修
  • 申し込み 2010年9月3日(金曜日)まで、くりはら研究所に電話で申し込みください。
  • 内容 様々な分野で活躍している専門家の講話を聴き、開業のイメージを固めていきます。
  • 日程・テーマ・講師

    日時 テーマ 講師
    1 9月10日(金曜日)
    午後7時から9時
    夢を語ろう 温泉ビューティ研究家
    石井 宏子 氏
    2 9月17日(金曜日)
    午後7時から9時
    起業に必要な“数字”を学ぼう ぷらいべーとさろん具楽
    早坂 具美子 氏
    3 10月22日(金曜日)
    午前9時から午後2時
    移動研修会 温泉ビューティ研究家
    石井 宏子 氏
    4 10月28日(木曜日)
    午後7時から9時
    素敵な話し方、上手な聴き方を学ぼう (有)カノン・プレス・サテライト秋子塾
    藤原 秋子 氏
    5 11月12日(金曜日)
    午後7時から9時
    夢プランを作ろう 温泉ビューティ研究家
    石井 宏子 氏

リレー随筆

『ミョウガの葉焼き』

くりはら食ツーリズム研究会(栗原市築館宮野)小野寺 麗子(おのでら れいこ)さん
写真:小野寺さん

 ご先祖様が我が家に泊りに来る「お盆」が今年もやってくる。
 8月13日は、朝から盆棚を飾ります。その度に思い出すのが、ミョウガの葉焼きのこと。
 盆棚を飾りつけた後、父がミョウガの葉を取ってきて、夕方になると母がミョウガの葉焼きを作ってくれました。
 小麦粉と黒砂糖、味噌をよく練り、水を加えて耳たぶ位のやわらかさになると、ミョウガの葉にのばし、二つ折りにします。
 それを農家では炉ばたで、我が家では七輪で焼きました。
 焼いている間、子ども達は、どれが大きいか、目をこらして見つめたものです。
 でき上ったら盆棚に供えて、迎え火を焚き、花火をしながらご先祖様をお迎えします。
 そして夜になると、家族皆んなで、盆棚の前に座り、葉焼きを食べます。
 香ばしく、菓子の少なかった時代には、とてもおいしかった気がします。

写真:ミョウガの葉焼き

 14日の朝は、赤飯、夜はミョウガと油揚げの入ったうどんを食べます。
 15日は、帰る家が無くなり、お墓にいる他の家のご先祖様への土産餅として、ずんだ餅やあんこ餅、雑煮餅を作ります。
 16日は、盆棚を片付けて、供えた野菜で五目ご飯。これで盆の行事食は終わります。
 私が、父母や祖父母から聞いた話ですから、その家々や地域によってやり方がいろいろとあるのでしょうね。
 私ができる間は続けたい。そして、若い人にも伝えて行きたいなぁと思っています。

くりはら研究所だよりPDF版

次のリンクから『くりはら研究所だより』のPDF版をダウンロードできます。
くりはら研究所だよりPDF版のダウンロード