• くりはら研究所だより第51号
  • 2011年2月16日(水曜日)発行

資源の魅力シリーズ3 栗原のおいしい食 その6

くりはら食ツーリズム研究会の活動から観つけた、栗原の食の魅力を紹介します。

草餅

写真:緑色がきれいな草餅

 前回は、白餅にあんこやクルミなどのたれをからめる餅料理を紹介しました。
 今回は、白餅の中に具材をつき込む餅料理。代表的なのはなんといっても、ヨモギの新芽をつき込んだ草餅です。
 町村史を調べると、3月3日の「桃の節句」に草餅をつき、神仏に供えた後、家族で食べると載っています。「今日の草餅は灸にまさる」といわれ、健康に良い食べ物とされてきたようです。
 ヨモギをすり鉢で丁寧にすって作った草餅は、緑色が鮮やかで、さわやかな香りがします。きな粉の香ばしさも加わり、早春のごちそうです。
 ヨモギのほか、ごぼっ葉(学名=オヤマボクチ)を入れたごぼっ葉餅、青大豆や黒豆、ゴマを入れた豆餅などがあります。さらに、餅の量を増やすため、おからを入れた「きしゃず餅」、二番米、三番米を粉にして加えた「粉餅」があります。
 昔ながらのもち米を使った作り方と、上新粉を使った作り方を紹介します。

もち米で作る「草餅」の作り方

【材料】 ※5人から6人分写真:すり鉢でよくするのが、おいしさの秘訣

  • もち米・・・4カップ

  • ヨモギ・・・200グラムから250グラム
  • 重曹・・・大さじ2
  • きな粉・・・100グラム
  • 砂糖・・・好みの量
  • 塩・・・小さじ1

【作り方】

  1. もち米を洗って、一晩水につける。
  2. 鍋にたっぷりの湯を沸かし、重曹を入れて、少量ずつヨモギをゆでる。
  3. ゆでたらすぐ冷水に取り、アクが強いので、何度か水を替えて、1時間程さらす。
  4. ヨモギの水気を固く絞り、細かく切ってから、繊維がなくなるまですり鉢でする。
  5. もち米を一時間程水切りして、蒸かしてつく。
  6. 8割ほどついたら、餅の中央にくぼみを作り、ヨモギを入れて包み、餅とよく混じりあうまでつく。
  7. 容器にきな粉を入れ、つき上がった餅を手でちぎってまぶす。重ねずに並べ、手早く冷ますと色がきれいにできる。
  8. きな粉に好みの量の砂糖、塩を入れ、食べる時にかける。
上新粉で作る「草餅」の作り方

【材料】 ※10個分

  • 上新粉・・・120グラム
  • 白玉粉・・・30グラム
  • 砂糖・・・40グラム
  • 塩・・・小さじ4分の1
  • ヨモギ・・・80グラムから100グラム
  • 粒あん・・・200グラム
  • ぬるま湯・・・150ミリリットル

【作り方】

  1. ヨモギをもち米の作り方の1から4と同じようにする。
  2. 粒あんは、10等分して丸める。
  3. 白玉粉に少量のぬるま湯を加え、耳たぶ程のかたさにこねる。
  4. 別のボウルに上新粉、砂糖、塩を入れ、残りのぬるま湯を加えて混ぜる。
  5. 4に3を加え、二つの生地を練り合わせ、なめらかになるまで手でこねる。
  6. 5を適当な大きさにちぎり、ぬれ布巾を敷いた蒸し器に並べ、強火で15分から20分蒸す。
  7. 蒸し上がったらすり鉢に移し、すりこ木を水でぬらしながらつき、粘りを出す。
  8. まとまってきたらヨモギを加え、さらにつく。ある程度混ざったら手でこね、ヨモギが均一になるように混ぜ合わせる。冷めると硬くなるので、熱いうちに手早くこねる。
  9. 8を10等分して丸め、2の粒あんを包む。

活動レポート「干し大根・凍み大根教室」

太陽と風の力を借りた保存食の体験

 地域資源の素晴らしさを再認識する機会として、寒冷地ならではの保存食の作り方を体験してもらいました。

写真:竹に大根をさして、凍み大根をつくる参加者
  • 講師 くりはら食ツーリズム研究会

  • 日時 2011年1月22日(土曜日)午後1時から午後4時
  • 場所 この花さくや姫プラザ

 今回の教室には、11人の市民が参加して、大根の下準備から一連の作業を体験しました。
 作業後は、干し大根と凍み大根を使ったレシピを学び、料理を試食し、栄養士から栄養指導を受けました。

【参加者の感想】

  • ワラの編み方を覚えられてよかった。

  • 自分でも作っているが、作る時期や保存の仕方を教えていただきよかった。
  • たくさん大根がとれた時、こういう知恵があるとよい。
次回は「はっとう」

 今回の教室は、3月3日(木曜日)から27日(日曜日)に開催される「くりはら博覧会らいん」のプレイベントとして実施しました。
 「らいん」は、期間内にくりはらツーリズムネットワークの会員が21種類のプログラムを提供するものです。くりはら食ツーリズム研究会では、3月17日(木曜日)に「栗原の粉食はっとう作り教室」を行います。

 「らいん」の内容は、ホームページをご覧いただくか、「くりはら研究所」にお問い合わせ願います。

くりはら博覧会「らいん」(くりはらツーリズムネットワーク公式ウェブサイト内)に移動する

くりはら観光塾

地域資源再発見ワークショップ

 写真家・藤田洋三氏を講師に招き、地域資源の特徴の観つけ方、観察の方法、視点などを講義とフィールドワークで学びます。

  • 日時 2011年2月26日(土曜日)午前10時から午後3時
  • 場所 栗原文化会館ほか
  • 内容 第1部「講義」午前10時から正午 第2部「フィールドワーク」午後1時15分から3時
  • 定員 30人まで
  • 申込締切 2月23日(水曜日)まで

写真家の藤田洋三氏
【講師プロフィール】
藤田 洋三(ふじた ようぞう)氏
写真家。1950年大分県生まれ。
大分を拠点にライフワークとして「鏝絵」「土壁」「石灰窯」「藁塚」などの撮影と取材を続けている。
著書に『鏝絵放浪記』『藁塚放浪記』『世間遺産放浪記』など他多数。
人の営みが作り上げられた風土を感じさせる景観として「世間遺産」を提唱。

写真展「栗原の魅力」 田んぼ物語

  • 画像:田んぼに並ぶほんにょ日時 
    2011年2月26日(土曜日)から3月6日(日曜日)午前9時から午後5時
       ※月曜日は休館、最終日は午後1時まで
  • 展示数 32点
  • 観覧料 無料
  • 場所 栗原文化会館・資料室

 この写真展では、くりはら研究所が、資源調査の活動のなかで撮影した写真を展示します。今回は、四季折々、様々な表情をみせる田んぼをテーマにします。当たり前すぎてその価値を忘れてしまいがちですが、この写真展を通じて、改めて栗原の魅力を感じるきっかけになれば幸いです。
 ※「第4回栗原市写真展~ふるさと再発見~」(主催:栗原市教育委員会)の特別企画として実施します。

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