• くりはら研究所だより第87号
  • 2014年5月1日(木曜日)発行

シリーズ ジオパーク11.

栗駒山麓ジオフェア

3月21日(金曜日・祝日)/エポカ21

画像:シリーズジオパークロゴ

 栗駒山麓ジオパーク推進協議会では、栗駒山麓ジオパーク構想の推進と今後の日本ジオパーク申請に向けた活動の充実や全国への情報発信と新たな7つの成長戦略の一つである、「観光客数を、77万人から200万人まで増やします。」の実現を目的として、栗駒山麓ジオフェアを開催しました。

講演、実践・学習発表

画像:講師の蓮岡氏 講演後に岩なだれのポーズを実演画像:講師の林教授 実験を交えて講話いただきました 講演、実践・学習発表や、郷土芸能発表、キャラクター大集合など、多様な内容により開催し、市内外2,000人の方が来場しました。
 秋田大学教育文化学部教授 林 信太郎 氏の「ジオパークで地球を見つけよう!」と題した講演では、日本列島とプレートの関係性や、50万年以上前から火山活動が続き、現在も活火山である栗駒山と、周辺のカルデラや地質に関する講演があり、参加者は熱心に聞き入っていました。
 福島県の磐梯山ジオパーク協議会事務局 蓮岡 真(まこと)氏からは、「磐梯山ジオパークにおける教育活動」と題して、画像:鶯沢小学校6年生児童 司会の質問に笑顔で受け答え磐梯山の噴火による岩なだれがもたらした大地の変化や、ジオパークの物語を利用した学校教育の取組状況などを講話いただきました。
 鶯沢小学校6年生からは、総合的な学習の時間に学んだジオパークに関する事柄を「目指せ!!栗駒山のジオガイド」と題して発表がありました。子どもたちは、大勢の前でも堂々と学習の成果を発表していました。

 

展示・体験コーナーなど

画像:終始大勢の方で賑わっていました 洞爺湖有珠山、糸魚川の世界ジオパーク、三陸、ゆざわ、磐梯山の日本ジオパーク、日本ジオパーク認定を目指す栗駒山麓や蔵王、秋川流域などの8地域の展示コーナーや、東北職業能力開発大学校からは、荒砥沢地すべりを見立てたジオラマ展示がありました。
 地元食材を使った「そばだんご・もち・春いちご」のふるまいも、たちまち予定数に達し、「ねじり ほんにょ」の缶バッジ作成や「my箸づくり体験」コーナーも長い列ができ、非常に好評でした。

平成26年度栗駒山麓ジオガイド養成講座(初級)

 栗駒山麓ジオパーク推進協議会では、ジオパーク推進事業の一環として、ジオパークの魅力や地域の文化を来訪者に伝えるジオガイド養成講座(初級)を全8回の予定で開催します。
 ジオパークやジオガイドに関心のある方など、どなたでも受講できますので、ぜひ参加してください。

 第1回講座(初級)

  • 日時 5月29日(木曜日)午後7時から
  • 場所 市民活動支援センター
  • 内容 岩手・宮城内陸地震復興までの道のり
  • 講師 栗駒耕英行政区長 金澤 大樹(かなざわ だいじゅ)氏
  • 申し込み 5月16日(金曜日)までジオパーク推進室に電話で申し込みください

 ※第2回以降は受講者にお知らせします

くりはら観光塾「おもてなし講座」

おもてなしの心を育もう

 市では、観光関係者を中心とした30人の市民の方を対象に、来訪者へのサービス向上のための「おもてなし講座」を全4回で開催しました。今回は、第4回(最終回)の講座の様子を紹介します。

第4回『話し方実践講座』

画像:報道人として、震災時リポートの体験をリアルに語る柳沢氏3月13日(木曜日)/栗原文化会館

【講師】株式会社 仙台放送 報道局 アナウンス部 部長 柳沢 剛 氏

 第4回は「話し方実践」をテーマに開催し、柳沢氏から、東日本大震災時の実体験に基づいた報道ヘリからのリポート状況や、実践を中心とした「来訪者に魅力的で正確な情報を伝えるコツ」と、「人前でも緊張しないコツ」などについて講話いただきました。

東日本大震災時の報道について

 あの日、私は東京のお台場にいました。
 震災翌日、私はヘリコプターで宮城県沿岸部をリポートしました。想像を超える光景を目の当たりにし、精神的にも限界で、何処で何を話したかを知ったのは、ずいぶん後だったような気がします。 
 女川湾と万石浦が瓦礫でつながり、壊滅状態の沿岸部でした。そんな中、私たちの報道ヘリを見て、救助を求める方々が手を振っていました。でも、私たちは助けたい気持ちを泣きながら押し殺して、必死にその場所を自衛隊に分かるように正確にリポートしました。それが私たちの精一杯の役目でした。

伝え手に必要な5つ
  1. 内容の伝達
  2. 感情の伝達
  3. 個性の表現
  4. 発音とアクセント
  5. 音声の調整

 特に4と5が正確に表現できると、自分の想いが伝わりやすくなります。

生きた言葉とは

 私たちが言葉(音声としての言葉)を勉強するのは、私たちの思考や感情を社会の中で正しく発表するためです。したがって共通語や言葉の使い方をいくら研究し、練習しても、頭の中や心の中が空っぽでは、その言葉は生きた言葉とは言えません。
 言葉を勉強するということは、人間の心を勉強することです。言葉は心を伝えるものであり、言葉によって相手の心を知るのです。

実践をする前に

 相手に自分の話すことを正確に伝達するためには、テクニックだけでは伝わりません。これから行う実践は伝えたいという強い想いが根底にあっての方法です。

【実践編】

  1. ストレッチ画像:ストレッチには緊張をほぐす効果もあります
     のどが塞がったり、体が硬直したりすると、寒い時と同じ現象になり、はっきりとした言葉を話すことができません。ストレッチをすることで、血流が良くなり、話しやすくなります。
  2. 発声練習
     声帯も口も筋肉なので、鍛えると滑舌が良くなります。
     視線は真っ直ぐ前を見て、あごを引きます。歩幅は肩幅にし、喉ではなく、お腹から声を出し、腹式呼吸を意識します。お腹から声を出すと何時間でも話すことができます。
  3. 文章を読んで、伝えましょう。画像:実践の様子はまるで新人アナウンサーの研修のようでした
     話す(読む)ときは、真珠のネックレスのように、一つ一つ形がきれいにつながっていることをイメージしてください。一音一音をはっきりと話してください。
     その時、自分が前に立って話すことを意識するのではなく、情報を伝えるために前に立つということを考えると自然と緊張がほぐれます。
     また、自分なりに文章の意味を理解するために、区切るところに線を入れるのもうまく読めるコツです。
  4. 大勢の人の気持ちを自分に寄せるコツ
     大勢の人に注目してほしいときは、一番後ろにいる人に話すようにします。声を遠くへとばすことによって、大勢の気持ちを掴むことができます。
最後に

 話す、伝えるということは「相手」があってのことです。相手のことを思いやり、そして第三者の立場になって、常に俯瞰(ふかん)して自分を見ることが大切です。
 どうぞ、おもてなしの心をもって伝えてください。

「くりはら研究所だより」のPDFファイルを確認する

 くりはら研究所だよりPDF版のダウンロードのページ