• くりはら研究所だより第84号
  • 2014年2月1日(土曜日)発行

シリーズ ジオパーク8.

第3回日本ジオパーク全国研修会【霧島ジオパーク】

11月21日(木曜日)から22日(金曜日)/鹿児島県霧島市

画像:シリーズジオパークロゴ

  この研修会は、日本ジオパークネットワークが主催し、日本ジオパークに加盟(準加盟)している地域の全体レベルアップと、加盟団体の交流によるジオパークの普及啓発、活動事例の共有化を目的として開催されたもので、全国各地から90人が参加し、栗駒山麓ジオパーク推進協議会からは3人が参加しました。

霧島ジオパークとは

 霧島ジオパークは「自然の多様性とそれを育む火山活動」がテーマとされており、日本で初めて国立公園に指定された地域です。韓国岳、高千穂峰などさまざまな火山や火口湖のほか、温泉や棚田など雄大で美しく、変化に富んだ景観が特徴です。
 また、高千穂峰は天孫降臨の舞台として、日本の神話や数々の物語にも取り上げられています。

研修第1日目

画像:福島 大輔 氏画像:東川 隆太郎 氏 午前に霧島市役所で2人の基調講演がありました。
 「みんなで楽しいジオガイド」と題し、NPO法人まちづくりフォーラム・かごしま探検の会代表理事 東川 隆太郎 氏から「いつもの町でも工夫次第で新たな魅力を伝えることが出来る。お客様に楽しんでいただくためには、自分も楽しむようにならないといけない」とお話しいただきました。
 また、「ジオパークのテーマとジオガイドについて」と題して、NPO法人桜島ミュージアム理事長 福島 大輔 氏から「ジオガイドと運営側で共通意識を持つことが大事であること。すべて自前で行うことではなく、他地域の良いものを取り入れることも重要であること」をお話しいただきました。
画像:班代表として発表する栗駒山麓ジオパーク推進協議会ガイド部会の太宰氏 午後からは「各地域のガイド養成講座の現状と課題」について、3地域(霧島、島原半島、秩父)から事例発表が行われました。
 その後、参加者が6班に分かれ、「お客様を安全にガイドするためのリスクマネジメントとガイド養成」についてグループ協議を行い、海、山、河川など各地域で想定されるリスクと対処法を協議し、各班代表による発表が行われました。

研修第2日目

画像:高千穂牧場から見る高千穂峰霧島の大パノラマが広がっていました 研修2日目は、えびのエコミュージアムセンターを見学後、2コースに分かれました。バス山麓コースは高千穂牧場や霧島神宮、霧島観光案内所などを施設見学し、池めぐりコースは、六観音御池や不動池などのジオサイトを地元ガイドの説明を受けながら3時間散策しました。

研修会に参加して

 北海道から九州、20代や60代と多様な方々が参加しましたが、ジオパークを通じて地域のすばらしさを広めたい、活性化したいという方々の集まりのため、共感する事も多く、グループ協議でも活発な意見交換がありました。
 また、地元タクシー運転手の方からも、地質や歴史の観光案内をしていただき、霧島ジオパーク活動の一端に触れることが出来ました。
 ジオパーク構想は、官民一体となった取り組みが重要であるため、事務局と関係者の情報共有の大切さや他地域の成功例・失敗例なども聞くことができ、今後の活動の参考にしたいと強く感じました。

第 14回くりはら長屋門研究会

地域の暮らしと歴史を学ぶ

11月26日(火曜日)/瀬峰地区・高清水地区

 今回は瀬峰地区の長屋門の活用方法と長屋門が建てられた時代の背景、また、高清水地区の歴史を学ぶことを目的に開催しました。

第1部 瀬峰地区

画像:門脇 明夫 氏 瀬峰地区の門脇 明夫 氏に協力をいただき、長屋門や地域の産業などについてお話を伺いました。
 門脇氏のお宅は昔、下藤沢地区の中でも「上の庄屋」と呼ばれていたそうで、長屋門の2階は使用人の居住部屋や蚊帳作りの作業場、1階は農作業場として使われており、当時、脱穀した籾の保存場所として使われていた「木櫃」(きっつ、きっち)も残されていました。
 建築年度について把握していないとのことでしたが、研究員から、「梁や柱の材料の使い方、加工技術などから、明治時代の後半ごろではないか」などの意見もありました。
画像:長屋門見学の様子画像:門脇氏宅の長屋門 また、瀬峰地区の産業について、大正から昭和時代の中期にかけて、瀬峰駅周辺は仙北鉄道を中心とした物流や雇用の場として賑わいを見せていた時代背景についても話していただきました。

第2部 高清水地区

画像:熱心に説明を聞く研究員 市文化財保護審議委員でジオガイドでもある千葉 進 氏に案内していただきながら高清水地区内のまち歩きを行いました。
 全国名水百選にも選ばれた桂葉清水から始まり、寺社仏閣、旧奥州街道、高清水城跡など、途中の車移動も含め16カ所を回り、それぞれ丁寧に説明していただきながら歴史的背景を学びました。
画像:案内をする千葉 進 氏 普段見慣れている街並みや歴史的資源も、「ガイド」と「歩く」ことで、また違った視点で捉えることができ、それらの「物語」を教えていただくことで参加者へ「気付き」を与えてくれます。
 研究員からも「高清水地区にもすばらしい資源がたくさんある」、「歩くことでさまざまな発見があった」などの意見が出されました。

市の冬の観光PRコマーシャル放送中です

画像:白鳥の飛び立ち 栗原の冬は寒いだけでなく、あったかい食べ物や温泉、また、雪山ならではの楽しいイベントが盛りだくさんです。そして、伊豆沼・内沼では、朝焼けの空を飛び立つがんの群れで、幻想的な雰囲気に包まれます。
 こんな魅力的な栗原市に多くの観光客の方に訪れていただけるように、市のPRコマーシャルを放送中です。
 市民の皆さんも是非コマーシャルをご覧いただき、市外の方々に観光PRをお願いします。

伊豆沼・内沼の風景をPRした「くりはらコマーシャル 冬編」

  • 放送期間 12月13日(金曜日)から3月2日(日曜日)
  • 放送局 東日本放送、宮城テレビ、東北放送、仙台放送

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