• くりはら研究所だより第83号
  • 2014年1月1日(水曜日)発行

シリーズ ジオパーク7.

先進地視察研修【洞爺湖有珠山ジオパーク】

11月15日(金曜日)/北海道虻田郡洞爺湖町

画像:シリーズジオパークロゴ

 この視察研修は、市民と一緒になった推進協議会の運営方法、各専門部会の活動につながる事例、ジオサイトの活用方法などを先進ジオパークから学ぶことを目的に、高橋副会長をはじめ、各専門部会長や事務局など12人で参加しました。

視察先と研修の目的

洞爺湖有珠山ジオパーク事務局からこれまでの取り組みを学びました 洞爺湖有珠山ジオパークは、糸魚川、島原半島とともに国内で初めて世界ジオパークに認定されました。
 テーマは「変動する大地と人間との共生の歴史」。火山活動で形成された雄大で美しい自然や貴重な地質、さらには周辺の豊かな自然に育まれた縄文文化の遺跡群など、多くの見どころがあり、火山マイスターの案内のもと、ビジターセンターやフットパス(散策路)、解説看板を見学し、意見交換しながら研修しました。

繰り返される火山災害とその恵み

溶岩ドームの表面には、泥や砂などの堆積物が焼かれて出来た天然のレンガが張り付いています(昭和新山) 洞爺湖有珠山ジオパークは、約11万年前の巨大噴火で誕生した洞爺カルデラ、約2万年前に活動を開始した有珠山などが中心のジオパークです。過去350年間に9回の噴火を経験しており、火山を核としたジオパークの代表格とも言えます。噴火のたびに新しい溶岩ドームが形成され、地殻変動や降灰などの被害を受けてきました。昭和18年の火山活動では昭和新山の隆起によりその周辺の集落が壊滅、昭和52年の噴火では翌年の泥流で犠牲者が発生しています。平成12年の噴火では国道や建物の下から噴火したり、地殻変動で民家が倒壊するなど、多くの被害をもたらしました。一方で噴火によってわき出た温泉や火山が創出した景観は多くの人を魅了しています。

エコミュージアムからジオパークへ

被災した町道の脇に散策路を整備、自然の驚異そのものが伝わります平成12年の噴火が終息したころ、火山の恵みである温泉や肥沃な大地、風光明媚な景観がこの地にあること、災害の危険を隠さず安全対策を行っていることを広く知ってもらおうと考えが挙がりました。この変動する大地と共生する道を選び、持続可能な地域の形成を目指し始めたのです。それを受け、地域まるごと博物館として、噴火災害遺構を保存。4市町村(当時)の地域的特徴を活かしたエコミュージアムとして整備を進めていましたが、平成19年に、大地の成り立ちと火山防災、そして地域振興を結びつけるジオパークへと方針を転換しました。

減災文化の醸成と発信

 この地域の最大の特徴は火山マイスター制度など人材の育成と災害記憶の伝承による減災文化の醸成を強く意識していることです。幾世代にもわたり育んできた火山との共生意識をジオツーリズムによって発信し、人類の共有財産にという強い意思があります。

栗駒山麓ジオパーク構想に活かすこと

噴火災害遺構を活用し、震災を語り継ぐ手法は栗駒山麓ジオパーク構想の良い参考です 噴火災害遺構の見せ方や散策路の整備など、地震災害で生じた栗駒山麓崩落地の地形や景観などにも活用できる手法を学びました。見せるだけではなく、ガイドや火山マイスターが地域を知りつくし、災害を語り、後世に伝えていく手法も、栗駒山麓ジオパーク推進協議会の活動に活かせるものです。
 参加者もジオパークは貴重な資源を見せるだけではなく、伝えていくガイドやジオサイトを保全する人と地域が一体となった活動こそが大切だと再確認しました。

問い合わせ先
産業経済部田園観光課(くりはら研究所)ジオパーク推進室
〒989-5612 宮城県栗原市志波姫新熊谷284番地3 【JRくりこま高原駅内】 [地図を表示]
電話:0228-22-1151  ファクス:0228-23-5370  メールアドレス:geopark@kuriharacity.jp

くりはら輝かせ隊交流会in東京

銀座で味わう旬な食材を使った栗原産フレンチ 

11月8日(金曜日)/GINZA kansei(ギンザ カンセイ)東京都中央区銀座

 くりはら輝かせ隊は、市の観光産業づくりを応援してもらえる栗原のファン作り・顧客づくりを目的に、市外の方々を対象として会員を募集しています。
今回は東京で開催した、くりはら輝かせ隊交流会in東京の様子を紹介します。

料理の説明を行う坂田シェフ 毎年、東京都内の会場で開催している「くりはら輝かせ隊交流会in東京」。
 今回は、昨年度の交流会や栗原市民まつりでお世話になった栗原市出身の坂田 幹靖シェフのフランス料理店である「GINZA kansei」を会場とし、くりはら輝かせ隊会員の中から、首都圏で活躍されている市内出身の方や、これまでくりはら田園観光都市創造事業でお世話になった方など28人が参加されました。
交流会は、「銀座で味わう旬な食材を使った栗原産フレンチ」をテーマに開催し、目にも鮮やかで、一つ一つの食材を活かした料理を参加者はゆっくりと味わっていました。
開会のあいさつ:栗原市長市からは、毎回好評の花山地区「坊の蔵」の漬物、地酒を持参しました。

「銀座で味わう旬な食材を使った栗原産フレンチ」は次のとおりです。

  • カリフラワーの冷たいポタージュなめこのジュレ添え
  • 志波姫ポークの照り焼き風サラダ仕立て 
  • 季節の野菜と秋田県産生ハムの盛り合わせ
  • 次々と運ばれてくる色鮮やかな料理を楽しむ参加者寒干し岩魚の炭火焼里芋と茄子を添えて
  • 漢方和牛サーロインローストビーフ新米添え
  • りんごジャムと甘柿小豆のバニラ風味塩キャラメルのアイスクリーム添え

乾杯:東京志波姫会 会長 長谷部静夫 氏 また、栗原市の観光を紹介するプレゼンテーションでは、「栗原の観光振興」をテーマに観光客数を77万人から200万人まで増やすための取り組み内容の説明や、市民まつりDVDを放映しました。
 同時に、店内には栗駒山の写真を長年撮り溜めている佐藤貢氏の写真5点を展示しました。栗駒山へ行きたくなった、故郷に帰りたくなったとの声も聞かれ、栗原の地域資源の魅力を再発見していただけたと思います。
 参加された方々から次のようなメッセージをいただきました。

【寄せられたメッセージ】

  • 来年もまた会えることを願って記念撮影毎年交流会を楽しみにしており、故郷との交流があることを心より感謝している次回は是非、栗原の地で開催して欲しい
  • 栗原の観光事業には積極的に協力したいので、早めに連絡があれば、調整できる
  • 栗原の観光資源は魅力的であるが、二次交通の改善を早急に対応して欲しい など

 栗原への励ましや幼少の頃を懐かしむ声も聞かれ、故郷の良さを実感できるこの交流会を今後も続けてほしいと要望がありました。 

励ましの言葉:狩野 香織 氏 最後に、くりはら輝かせ隊を代表して市歌『栗原の詩』の作詞を手掛けた、音楽家の狩野 香織 氏から「本日参加して輝かせ隊の強い絆を感じ、また、栗原の魅力ある観光資源の虜になった。そんな栗原市は人口が年々減少してきているため、繋がりを深く強くして、これからもたくさん輝いてほしい、そして今後はこの交流会をきっかけに精一杯応援していきたい」と励ましの言葉をいただき、「花は咲く」の歌と「栗原の詩」の朗読の披露に参加者の方々は目を潤ませていました。

 くりはら輝かせ隊は、北海道から沖縄県まで約260人の会員がいます。今後も会員の皆さんに栗原市の観光産業を応援していただき、ご意見をいただきながら、くりはら田園観光都市創造事業のさらなる展開を図っていきます。

お詫びと訂正
 12月1日号に誤りがありました。お詫びして訂正します。 
 ◇23ページ(くりはら研究所だより・リレー随筆)
  正 一迫清水二
  誤 一迫清水一

「くりはら研究所だより」のPDFファイルを確認する

 くりはら研究所だよりPDF版のダウンロードのページ