• くりはら研究所だより第82号
  • 2013年12月1日(日曜日)発行

シリーズ ジオパーク6.

第4回日本ジオパーク全国大会(隠岐大会)に参加

10月15日(火曜日)から17日(木曜日)/島根県隠岐の島町文化会館

画像:シリーズジオパークロゴ

 全国のジオパーク関係者が一堂に会する日本ジオパーク全国大会。この大会で開催される日本ジオパーク事前相談会への参加と、昨年に引き続き、栗駒山麓ジオパーク構想を全国にPRすることを目的に参加しました。

日本ジオパーク事前相談会に参加

事前相談会会場の様子 栗駒山麓ジオパーク推進協議会(協議会)では、平成27年度に日本ジオパークの認定を目標にしていますが、栗駒山麓ジオパーク構想の活動状況が、他地域と比べて現在どの位置にあるのか、事前相談会の内容がどのようなものか、それらを確認するために参加しました。
 この相談会は、日本ジオパーク委員会委員からジオパーク申請に関する説明を受けた後、参加地域からそれぞれ5分間のプレゼンテーションと委員などの質疑に回答する形で行われます。
 協議会からは、ジオパークを目指すきっかけとなった平成20年岩手・宮城内陸地震の概要とこれまでの経過報告、ジオパークの中で自然災害の脅威を語り伝え、その上で防災教育や学術研究、観光など幅広く地域資源を活用し、地域が活性化することを目的に掲げていることを発表しました。
 また、これまでの取り組みとしてジオガイド養成講座や周知活動、講演会などの活動状況や協議会の運営体制と方針などを説明した上で、日本ジオパーク認定の申請を平成27年度に予定していることを報告してきました。
 委員などからは、これまで着実に活動実績を積み重ねた上で、日本ジオパークの認定を申請する姿勢に一定の評価をいただきました。

展示ブースでPR

展示ブースではそれぞれの地域の特色を活かした展示が行われました これまで作成したリーフレットやポスターにより、栗駒山麓ジオパーク構想をPRしました。
 また、ジオサイト候補地である標高1,627メートルの栗駒山山頂から丘陵地の渓谷、平野部の田園風景や海抜約10メートル付近の伊豆沼・内沼までの空撮映像を利用して、その成り立ちや地形・地質の特性、多様な自然景観などをPRしました。

分科会に参加

各ジオパーク関係者が集まってさまざまな意見交換が交わされました「無形文化財を取り入れたジオパーク活動」をテーマにした分科会に参加しました。
 無形文化財などを取り入れたジオパーク活動の事例とその成果についての事例発表を行いながら、ジオパークにおけるストーリーづくりなどについて意見交換を行いました。
 ジオパークはその土地が作り出すモノを紡ぐもので、地球の記憶、人類の記憶の繋がりを見つける手段です。その中で、ジオストーリーは多岐にわたり、それらを伝えるジオガイドの役割は非常に重要です。
特にジオガイドは来訪者のニーズにあった説明能力が必要です。来訪者の身近な話題から入っていき、最後に総合的な説明として地形や地質の説明を行うことが納得しやすいということや、ジオガイドは案内する場所の順番とストーリーの繋がりを十分に考慮すべきであるなどの意見が出されました。

ジオパーク推進室が設置されました

 11月1日号でもお知らせしましたが、産業経済部田園観光課内にジオパーク推進室が設置されました。
 ジオパークに関する出前講座の要望や問い合わせは、電話またはメールで連絡してください。

問い合わせ先
産業経済部田園観光課(くりはら研究所)ジオパーク推進室
〒989-5612 宮城県栗原市志波姫新熊谷284番地3 【JRくりこま高原駅内】 [地図を表示]
電話:0228-22-1151  ファクス:0228-23-5370  メールアドレス:geopark@kuriharacity.jp

【募集】くりはら観光塾「おもてなし講座」

おもてなしの心を育もう

 市では、多彩な地域資源を観光客にPRし、栗原に訪れていただくことを目的としたさまざまな事業に取り組んでいます。これらの事業を支える人づくりとして、来訪者と接する機会の多い施設にお勤めの皆さんを中心に、来訪者
へのサービス向上のための「おもてなし講座」を全4回の予定で開催します。観光関係者の方、または市民の方でおもてなしに関心のある方なら誰でも受講できますので、ぜひ参加してください。

 第1回「おもてなし講座」

  • 日時 12月20日(金曜日)午後1時30分から
  • 場所 市民活動支援センター
  • 内容 旅館のおかみさんから学ぶ「おもてなしの心」
  • 講師 みやぎおかみ会会長 磯田 悠子 氏
  • 定員 30人(先着順)※全4回を受講できる方
  • 申し込み 12月12日(木曜日)まで、田園観光課に電話で申し込みください

  ※第2回以降の日程は受講者に後日、お知らせします

【お知らせ】『栗原の長屋門』パンフレットを作成しました!

「栗原の長屋門」~凛とたたずむ郷 くりはら~

 これまで市内の長屋門を調査研究してきた「くりはら長屋門研究会」の活動成果として、「栗原の長屋門」パンフレットを作成しました。
 長屋門が造られた時代背景や当時の使われ方、構造の特徴などの概要を紹介しています。パンフレットは、田園観光課に備え付けていますので、ぜひご覧ください。

【リレー随筆】水のふるさと栗原

花山山岳会 事務局長 太宰智志さん(一迫清水一)

花山山岳会事務局長 太宰智志さん 私が暮らす栗原の地には、広大な田園風景があります。
その田園風景を従えるかのように、栗駒山が神々しく鎮座しています。
 栗駒山から流れ出る清水の一滴が、沢となり、川となり田畑を潤す命の源となります。やがては北上川、太平洋に続くこの水は、海の幸をも育む大きな働きを持っています。
 朝、夕仰ぎ見る栗駒山の姿は、美しいという表現がまさに相応しく、まるで私たちの暮らしを見守ってくれているかのようです。
 春、水が田を満たす頃、駒形の雪を抱いた栗駒山が水面に映ります。先人たちも眺めたこの風景は、土地の人、訪れる人の心を清らかにします。
 緑色に輝く稲が風にそよぐ光景は、清々しい夏の風景です。沿道から、車窓から爽やかな風とともに、また、青々とした栗駒山の姿とともに心に涼を与えてくれます。
 秋、栗駒山が赤い絨毯を広げる頃、麓の水田の美しさも頂点に達する頃です。山の木々が朱に、黄に染まる美しさも格別のものですが、実りを迎えた稲が金色に輝く光景は、心に安らぎをもたらします。
 雪とともに厳しい冬が訪れ、ブナの森を抱く栗駒山は、やがて訪れる春に備えて水を蓄えます。命の源となる一滴の清水を作り出すために、長い冬を耐え抜きます。暮らす人々の心も、春の芽吹きを待ちわびます。
 四季に彩られ、命の水を育む栗駒山に護られ続けた大地に暮らすことこそ、栗原の真の魅力、栗原の高い価値なのだと信じてやみません。

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