• くりはら研究所だより第78号
  • 2013年8月1日(木曜日)発行

シリーズ ジオパーク2.

「栗駒山麓ジオパーク推進協議会」が発足しました

画像:シリーズジオパークロゴ

7月7日(日曜日)/エポカ21 清流の間

 

市民と行政、民間団体、教育関係者などが一体となってジオパークを推進する「栗駒山麓ジオパーク推進協議会」(会長 栗原市長 佐藤 勇)が発足しました。

栗駒山麓ジオパーク推進協議会

画像:ジオパークへの想いを力強く述べる佐藤市長(栗駒山麓ジオパーク推進協議会長) 平成20年岩手・宮城内陸地震で被災した栗駒山麓の崩落地という新たな地質遺産や、伊豆沼・内沼など栗駒山を水源とする迫川水系に沿った豊かな自然環境と、これまでの田園観光都市創造事業の成果を結びつけ、防災教育や学術研究、観光やツーリズムへの活用を検討し、日本ジオパークの認定を目的に「栗駒山麓ジオパーク推進協議会」を設立しました。この推進協議会は、市や国、県などの行政機関、教育関係者、観光関係者、商工会、ガイド団体など計36団体で構成しています。平成27年度までに日本ジオパーク認定を目指しながら地域全体の活性化、ジオパークを通じて過去の自然災害を風化させず後世に伝えていくことなどを目標に活動していきます。
 この日の設立総会では、はじめに事務局から推進協議会の組織体制と、ジオパークについての説明を行い、宮城 豊彦 氏(東北学院大学教養学部教授)による「栗原に舞い降りる新しい装い」と題して栗駒山麓ジオパーク構想の解説をいただきました。

設立総会

画像:栗駒山麓のジオツーリズムの具体像を示す正念場と解説する宮城教授 総会では規約の制定後、役員の選任を行いました。

  • 副会長
    栗っこ農業協同組合代表理 事組合長 加藤 榮幸 氏
  • 副会長
    栗原市区長会連合会 会長 高橋 壽一 氏
  • 監事 
    迫川上流土地改良区 理事長 高橋 義矩 氏
  • 監事 
    栗駒鶯沢商工会 会長 菊地 保行 氏

 また、今年度の主な事業として、ジオサイトの選定やジオガイド養成講座、ジオパーク講演会、広報・宣伝事業など事業計画が承認され、今後は各専門部会が中心となって各種事業を展開していきます。

推進協議会の設立を記念した講演会

設立総会の様子 総会終了後、推進協議会の設立を記念し、またジオパーク認定に向けての機運を高めるため、講演会を開催しました。
 講師に、日本ジオパーク委員会委員 中田 節也 氏(東京大学地震研究所教授)と、日本ジオパークネットワーク事務局長 齊藤 清一 氏(新潟県糸魚川市職員)から講演いただきました。
 講演会の内容は、9月1日号でお知らせします。

タイトル ファイル名 コメント
組織体制図 sosikitaiseizu.jpg [288KB jpgファイル] A4判 1ページ

【活動レポート】第11回・第12回くりはら長屋門研究会

第11回くりはら長屋門研究会

第1部 現地調査

長屋門の説明を熱心に聞く参加者

6月7日(金曜日)/金成地区 阿部 敏行 氏宅

 今回は、東北職業能力開発大学校の星野 政博 氏と学生4名の参加をいただき、当研究会の会員でもある阿部 敏行氏の長屋門を調査しました。
 長屋門は明治11年に、気仙大工の流れを汲む宮大工だった先祖が建てた物で、入口上部の欄間には、家紋と松・竹・梅の彫刻が細かく施され、通る人の目を楽しませています。
 当時、この周辺は米があまり取れなかったため、養蚕を主として生計を立てていたそうで、長屋門の中には当時使った農機具などが今も大事に保存されていました。
 参加した学生からは、「梁などの部材の大きさや造りを目の当たりにして、伝統工法ならではの風格を感じた」などの意見がありました。

第2部 ワークショップ

 栗駒山麓ジオパーク構想において、市内の長屋門も「ジオサイト」として活用できる貴重な資源と考えています。
 しかし、現状では長屋門と栗駒山麓ジオパーク構想との関係性を調査していないことから、今回、これらをつなぐジオストーリーを作成するワークショップを行いました。
 長屋門を中心とした集落形成、地形・地質との関係性など、各地域に分布する長屋門の特性について、「川沿いに多く分布している」、「立派な長屋門を競って建てていた地域もあれば、格式を重んじて建てることを躊躇していた地域がある」など、多くの意見が出されました。

第12回くりはら長屋門研究会

活発な意見交換が行われました

6月28日(金曜日)/一迫総合支所

 東北職業能力開発大学校の星野 政博 氏と学生5名、また、文化庁文化財部記念物課文化的景観部門 鈴木 地平氏を招き、前回に引き続き栗駒山麓ジオパーク構想と長屋門をつなぐジオストーリーの作成を行いました。
 水害対策による構造的特徴、清流と肥沃な土壌による米作り文化と長屋門の分布の関係性など、地域ごとの特徴について様々な意見が出されました。
 最後に鈴木氏から「栗駒山麓ジオパーク構想と長屋門をつなぐキーワードが風土。何万年前からの時代の重なりがあって今の空間があり、大地の恵みによる生業や文化が多く残って地域である。長屋門に使われている材料(木、石、土)も大地の恵みによるものである。ほんにょやイグネ、長屋門など素晴らしい資源を活用した栗駒山麓ジオパーク構想に期待している」と話されました。

伊里前小学校農家民泊受け入れ

夕食のラディッシュを収穫する様子

主催 くりはらツーリズムネットワーク

 6月13日(木曜日)・14日(金曜日)の1泊2日で、南三陸町立伊里前小学校5年生の児童が、花山地区の農家に民泊しました。
 今回、協力をいただいたのは花山地区の8軒の農家で、事前に食品衛生について勉強したり、避難経路や消防設備を確認したりして、安全に児童を受け入れる体制を整備してきました。
 児童は男子17人、女子15人の計32人で、初めての民泊に少し緊張した様子でしたが、野菜の収穫や牛の世話などを楽しそうに行っていました。
 受け入れ農家からは、「東日本大震災による沿岸部の復興については、まだまだ継続して支援が必要な状況なので、栗原に滞在している間だけでも、心と体を解放してあげたい。」と語っていました。

【お知らせ】栗原市の観光情報満載のパンフレットを紹介します!

このほかにもたくさんのパンフレットがあります

 市では、栗原市の魅力を分かりやすく紹介したパンフレットやリーフレット、冊子等を用意しております。
 栗駒山の登山道マップや、郷土食の本、近代化産業遺産群、わかやなぎ散策マップなど多数取り揃えておりますので、ぜひ利用してください。
 また、パンフレットの一部については、市ホームページからダウンロード出来るものもあります。
 詳しくは、田園観光課に問い合わせください。

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