• くりはら研究所だより第72号
  • 2013年2月1日(金曜日)発行

【活動レポート】 栗駒山麓ジオガイド養成講座(後半)

震災からの復興とジオパーク認定を目指して

 ジオパークやジオガイドに関心のある方を対象に、ジオパーク関係者や、ガイドとして活躍されている方などを講師に招いて、8回の講座を開催しました。
 今回は、第5回から第8回の講座のポイントを紹介します。

第5回『荒砥沢地すべりのメカニズムについて荒砥沢ダム上流部地すべり冠頭部からの眺め
  • 8月8日(水曜日)/荒砥沢ダム上流部
  • 講師 日本地すべり学会東北支部
     宮城 豊彦(みやぎ とよひこ) 氏、千葉 則行 (ちば のりゆき)氏

 市が目指すジオパークの中心に「荒砥沢地すべり」があることから、大規模地すべりがどのように発生し、どのような価値があるのか、現地を見ながら講話をいただきました。

  • 「荒砥沢地すべり」は、現在日本で確認できる地すべりとして最大級です。世界を見渡せば荒砥沢より大きい地すべりが発生していますが、ほとんどが崩れて形がありません。
  • 「荒砥沢地すべり」は約300メートルにわたり水平移動したにもかかわらず、そのままの形できれいに残っています。そういう意味で世界でも冠たる地すべりです。 
第6回『先進地視察研修』 湯沢市ジオサイト「川原毛地獄」を視察
  • 9月15日(土曜日)/秋田県湯沢市
  • 協力 湯沢市ジオパーク推進協議会

 ジオパークを目指している地域のジオサイトはどういうもので、どういうストーリーがあるかを知るため、湯沢市のジオサイトを視察し、ジオガイドとして活躍されている方から心構えを学びました。

  • ジオガイドはジオの魅力を来訪者に伝える語り部です。
  • ジオパークを魅力的なものにするには、地域の良さを知り、それを自分の言葉で来訪者に伝えることが重要です。 
第7回『ガイド実践講座』スクリーンの画像を見ながらガイド実践する受講者
  • 10月23日(火曜日)/栗駒総合支所

 ジオガイドとして活躍していくためには実践は欠かせません。ほかの受講者を観光客に見立て、栗駒山、長屋門、岩手・宮城内陸地震のいずれかをテーマに、市で準備したシナリオを独自の視点でアレンジしながら、一人5分の持ち時間でガイドの実践を行いました。

第8回『ガイドとしての安全管理について』及び『修了式』自らの体験をもとに講話する塚原氏
  • 11月16日(金曜日)/市民活動支援センター
  • 講師 くりこま高原自然学校 校長 塚原 俊也(つかはら としや) 氏

  ガイドとして活躍するための安全管理を学ぶため、活動におけるリスクマネジメントなどの基本的な考え方についての講話をいただきました。

  • 危険予知と対策の徹底が大切で、事前に下見したり、対象者の情報を集めたりして、どんな事故やけがが起こりそうかを予見し、対策を講じます。
  • リスクマネジメントとして、起きるかもしれない損失を起きないように、また起きても大きな事故にならないよう準備することが重要で、保険への加入や休日当番医などの把握が例として挙げられます。

市長から受講者一人一人に修了証書が手渡されました

【修了式】

 この講座では55人が受講し、そのうち24人が初級の課程を修了しました。 
 修了者には、来年度から開催する中級講座を受講いただき、現地で専門的な知識の習得やモニターツアーでのガイド実践などを行っていただく予定です。

【お知らせ】くりはら博覧会“らいん”2013コトハジメ

ハジメらいん、「まで」な暮らしのコトハジメ

 2月8日は農作業や雑事など、新しい年の暮らしのコトを始める「事始めの日」です。
 “らいん”で「まで」な暮らしを始めましょう!

実施日 時間 プログラム名 参加費 場所
2月8日(金曜日) 午前9時30分から午後1時 素材と向き合う「野菜料理教室」 2,500円 有賀の里たかまった
2月12日(火曜日)、3月6日(水曜日) 午後1時から4時40分 花咲くご飯「花寿司教室」 2,500円 この花さくや姫プラザ
2月16日(土曜日) 午前9時30分から11時30分 蕎麦屋の女将さんが教える「そば粉のシフォンケーキ作り教室」 2,000円 この花さくや姫プラザ
2月16日(土曜日) 午後1時から5時 そば屋直伝!打ち方、ゆで方、たれ作り「本格そば打ち教室 4,000円 くりはらツーリズムネットワーク事務所
2月17日(日曜日) 午前9時30分から11時30分 大切にしたい藁のチカラ「稲わらでミニほうき作り」 1,300円 くりはらツーリズムネットワーク事務所
2月20日(水曜日) 午前9時30分から午後1時 おうちで簡単手づくり!「野菜のキッシュ教室」 2,800円 この花さくや姫プラザ
2月21日(木曜日) 午後1時30分から4時30分 チクチクと針仕事「若柳地織で干し柿作り」 1,300円 つぐんべえの会 佐藤 貢 宅
2月25日(月曜日) 午前10時から11時30分 職人気分♪「畳屋さんでミニ畳作り」 1,000円 (有)只見工業所
2月27日(水曜日) 午前9時30分から正午 森の宝物で暖まろう「薪割り体験」 1,000円 斉藤 政憲 宅
2月28日(木曜日) 午前9時30分から午後1時30分 蒟蒻芋から作る♪「コンニャク作り教室」 2,000円 千葉 優子 宅
3月1日(金曜日)から3日(日曜日) 午前9時から正午 伝えたい発酵食文化「手作り味噌教室」 6,300円 若柳多目的研修センター
3月2日(土曜日) 午前9時30分から正午 地元産の大豆から作る「手づくり豆腐教室」 1,500円 若柳多目的研修センター
3月6日(水曜日)から8日(金曜日) 午前9時から正午 材料厳選寒仕込み「12割こうじ味噌作り」 4,500円 もんじ加工組合事務所
3月10日(日曜日) 午前10時から正午 春彼岸の地元食「3色ぼた餅作り教室」 2,000円 この花さくや姫プラザ

【申込・問い合わせ先】※詳しくは、問い合わせください
くりはらツーリズムネットワーク(事務所:栗原市志波姫北郷十文字121)
電話:0228-23-0050(ファクス兼用)※祝日を除く月曜日から金曜日の午前10時から午後5時まで
Eメール:kurihara.tn@gmail.com URL:http://ktnpr.web.fc2.com/

【リレー随筆】

「くりはら」のイメージ変化

東北大学公共政策大学院 修士1年 石川 祐帆 さん

 初めて栗原市を訪れたのは、昨年の9月下旬でした。大学院の夏休みを利用して「地域づくりインターン事業」に参加するためでした。

 インターン事業では、花山地区にある農家のお宅に泊まりながら農作業体験や資源調査、地域の人々との交流会などを行いました。

 中でも印象的であったのは交流会で、地元の方と地酒を酌み交わしながら、語り合うことが出来たことは貴重な体験となりました。訪れるまでは、「くりはら」は「寂しさ漂う田舎」なのではないかと思っていたのですが、いざ4日間過ごしてみると、一面稲穂の世界や、長屋門、もち文化や隣人とのつながりがある世界というのは、どれも新鮮で、インターンが終わるころには「人が元気で色彩豊かなまち」へとイメージが変化していました。

 大学院が冬休みに入った12月下旬、お世話になった農家の皆さんに会うために、2度目の「くりはら」へと向かいました。訪れた日は晴れており、比較的暖かな日で したが、屋内ではまきストーブがたかれており、その火にあたりながら農家の皆さんと共にお昼を食べました。普段はエアコンのみで暮らす私にとっては、じわっと暖かなまきストーブは久々の感覚で、ちょうど田舎の祖父の家を思い起こさせるものでした。別れ際に、農家の皆さんから「くりはらを『第二のふるさと』と思って、またいつでも遊びに来てね」との温かいお言葉を頂き、わずか2度目の訪問にして、「くりはら」のイメージは「まきストーブのようにじわっと温かな、『ふるさと』のようなまち」になりました。3度目の訪問ではどんなイメージになるでしょうか?楽しみです。 

 田舎ながらの価値を持つ「くりはら」、外は寒くても心温まる「くりはら」、大好きです。きっとまた遊びに行きますね。

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