• くりはら研究所だより第70号
  • 2012年11月16日(金曜日)発行

【活動レポート】 地域づくりインターン事業

若者が地方の暮らしを体験

綿織物工場で、熱心に説明を聞く学生たち

 「普段の農家の暮らし」をテーマに、都会の学生が9月19日(水曜日)から22日(土曜日)まで3泊4日の日程で、花山地区の農家に民泊しながら地方の暮らしを体験しました。

 くりはら研究所では、平成19年から田舎暮らしに興味を持つ都会の学生を受け入れています。
 今回、地域づくりインターン事業に明治大学の学生2名と東北大学公共政策大学院の学生2名の計4名が参加し、地域資源の調査や体験を通して、栗原市の魅力を体感しました。
初めての草刈り機にドキドキ 資源調査では、若柳地区の綿織物工場や畳工場で話を聞いたり、旧くりはら田園鉄道若柳駅舎や栗駒地区の荒砥沢ダム、栗駒山を見学しました。
 都会の学生は、山や川、田んぼなどを間近で見るのは初めてで、風景をさえぎる建物 が無く、広々とした田園風景に驚きの表情を浮かべていました。
 受け入れ先の農家では、主に草刈りや野菜の収穫などの農作業体験を行いました。朝、早くに起き、草刈りをすることの大変さを実感したものの、とても気持ち良い時間に癒された様子でした。
野菜を収穫 また、スーパーに陳列されている野菜しか見たことのない学生たちは、野菜を収穫する際、サトイモや枝豆などが生えているさまを興味深く観察していました。
 学生たちはこれらの体験を振り返り、「慌ただしい都会の生活と違って、時間がゆっくりと経過する空間で過ごすことの心地良さを実感した」、「地産池消の生活の大変さを味わい、食に対する価値観が変わった」、収穫した枝豆を使い、郷土料理の「ずんだもち」作り「都会には無い、地域住民のつながりの深さに感動した」、「長屋門や米、水、酒などの地域資源の豊富さを認識した」などと感想を述べていました。
 受け入れた農家の方も、都会の学生との触れ合いを楽しみながら、普段の暮らしの中にある魅力を再発見するきっかけになったようです。
 くりはら研究所では、今後もこの事業を通じ、農村の暮らしに興味がある学生を継続して受け入れていきたいと考えています。

 

仙台・宮城デスティネーションキャンペーンのロゴマーク【シリーズDC】 第1回

「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」って何?

観光大使はむすび丸

 「デスティネーションキャンペーン(DC)」という言葉を聞いたことがありますか?
 DCは、自治体、観光事業者、JRグループなどが連携して行う、大型観光キャンペーンのことで、県内では、平成20年に続いて2回目の開催となります。
 平成25年4月1日から6月30日までのキャンペーン期間中、県内にたくさんの観光客を呼び込む取り組みが行われます。
 市内でも、観光で訪れたお客さんを笑顔でおもてなしをする準備が始まっています。
 今後は、この取り組みについてシリーズで紹介していきます!

【観光活動支援】伊里前小学校農家民泊受け入れ 

子牛にミルクを飲ませる体験主催:くりはらツーリズムネットワーク

 9月13日(木曜日)・14日(金曜日)の1泊2日で、南三陸町立伊里前小学校5年生の児童が花山地区の農家に民泊しました。
 今回協力をいただいたのは花山地区の6軒の農家で、事前に食品衛生について勉強したり、避難経路や消防設備を確認したりして、安全に児童を受け入れる体制を整備してきました。
 児童は男子13人、女子8人の計21人で、初めての民泊に少し緊張した様子でしたが、楽しみにしていただけに、野菜の収穫や牛の世話など、積極的に取り組んでいました。 
 受け入れ農家は、「普段は大人だけの生活なので、孫が遊びに来た感じで楽しい一晩だった」、「学校に戻ったら後輩にも花山の地域を紹介してほしい」、「今度は家族と一緒に遊びにきてください。」などと、子どもたちに語り掛け、今後は家族や地域ぐるみでの付き合いができればと期待していました。

【旅の図書室】

  • 開設場所 田園観光課事務室内(くりこま高原駅内)
  • 利用時間 午前8時30分から午後5時30分(土曜日・日曜日、祝日を除く) 

 ツーリズムや観光に関する本、情報誌などを多数そろえておりますので、気軽に利用してください。

今月の本10『三陸にジオパークを 未来のいのちを守るために』

今月の本10「三陸にジオパークを~未来のいのちを守るために」【著者】高木 秀雄

 4億年ほど前からの古い地層が見られる三陸沿岸の地質的特徴に注目し、自然保護と教育や観光に役立てる方策を示しています。防災教育もテーマの一つに盛り込み、後世への教訓として、東日本大震災で被害を受けた建造物などを保全する必要性にも言及しています。

【リレー随筆】

『坂元君が見た栗原』

一般社団法人栗原市観光物産協会 事務局 高橋 義明 さん

高橋 義明 さん 高校まで栗原で育ち、京都の大学に進み、そこで旅行好きの坂元君に出会いました。ともに歴史、史跡巡りが好きで京都での学生生活を満喫していました。
 坂元君は長州藩のお膝元、山口県下関市出身。小学校の修学旅行で福島県会津若松市に行き、白虎隊に涙した私にとっては、幕末以来の敵であります。そんな坂元君から突然「東北に行ってみたい、実家に泊めてくれ」ということで、名古屋からのフェリーを使い、仙台に上陸しました。
 まずは観光へ。当時は、東北は田舎だと思われるのが悔しくて、開通したばかりの地下鉄に、意味もなく乗ってみたり、高層ビルに昇ったりしながら、「下関にはないだろう」と勝ち誇っていましたが、問題はこれからです。坂元君から「ところで、家はどのへん?」と聞かれ、多くの関西人は、東北の認知度が低く、宮城県と仙台市の区別がつきません。また、岩手県や山形県もよく分かりません。「まあ、だまってついて来い」と答え、仙台駅より在来線に乗り込み北上。「おっ、多賀城か、福岡には大宰府があるで」、「塩釜か、次は寿司でも食おう」、「松島か、明日行こか」などと言いながら、一向に降りるそぶりを見せないわたしに、「まだかかるんか?」と尋ね、「まあ、だまってついて来い」と、ミステリーツアーの状態で栗原へ向かいました。辺りは暗くなり無人の駅に停車。「まさかここか?」、「いや次だ」とやりとりし、2,3人の乗客とともに降車し、無人の改札を通り、迎えに来た両親の車で実家へ到着しました。
 「よぐござったな。」と、祖父母がお出迎え。昔から家で客をもてなしている広間に振る舞い料理と地酒が並び、関西人が珍らしく、京都の学生生活のことや、栗原の昔話など一生懸命話をしていました。酒好きの坂元君は、たらふく酒を飲み、盛大なうたげになりました。
 翌日の観光の途中で、坂元君が話した二つの事は今でも忘れません。一つは「栗原の広大な平野に稲穂が揺らめく風景がとてもきれいだ」ということ。もう一つは「酒盛りの席でじいちゃん、ばあちゃんの話した言葉が最後まで分からなかったが、とても楽しかった」ということです。
 以来、坂元君は東北地方に目覚め、何度も足を運んでいます。生まれた土地、年代が違うと価値観や感性が違いますが、交流することで新しい発見があります。ぜひ友人、知人と一緒に栗原の魅力を楽しみましょう。

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