「栗原の食」の魅力を探そう!

「地域ならではの食」が旅の魅力
写真:干しダイコン

 最近の旅行は、家族や親しい友人などの小さなグループで、地域の人々との交流や生活、文化にふれながら滞在するニーズに変わってきています。なかでも、その地域ならではの「食」を味わうことは、旅の大きな楽しみの一つです。

写真:調理している様子

 しかし、栗原市にはまだまだ活用していない「食」の魅力がたくさんあるはずです。
 この研究会では、栗原の「食」の魅力を観光に生かすために、栗原にある食材や料理、さらには盛り付け方などをみんなで研究します。
 

身近な「食」を地域の魅力に

 くりはら食ツーリズム研究会では、調理実習や勉強会を通じて、栗原の食材の種類や特性、栗原に伝わる郷土料理、家庭料理の種類や調理法などを研究しています。

食の魅力を観光に

写真:ゴマをすり鉢でするメンバー くりはら食ツーリズム研究会は、2008年度から始めた事業で、旅の楽しみの一つ「食」をテーマに、郷土料理や地域の食材を調理実習や勉強会で研究しています。
 料理や人とふれあうのが大好きなメンバー13人が、毎回賑やかに活動しています。

ハレの日の「餅」

写真:草餅をつくるメンバー

 2008年度は9回の学習会を開催しました。
 最初にメンバーが注目したのが、お正月やお盆などの年中行事、子供の誕生祝いや結婚式などのお祝いごとなど「ハレの日」に餅を食べる栗原の食文化。地域によってその種類も食べ方もいろいろありますが、特にメンバーが興味をもったのが、栗駒を中心に三迫川流域で昔から食べられていた「ふすべ餅」でした。ドジョウでお餅という、栗原でも食べたことのない人が多い、特徴のある餅料理です。『くりはら研究所だより』第26号で紹介している「ふすべ餅」の作り方は、講師の千葉つる子さん(栗駒猿飛来)からメンバーが学んだものです。

研究成果を披露

写真:らっきょうの皮をとるメンバー

 学習会での実習だけではなく、早速、その活動の成果を披露しています。
 栗原のファンづくり、顧客づくりとして市外の人を対象に会員を募っている「くりはら輝かせ隊」の交流会を昨年度、栗原、東京それぞれで開催した際、メンバーが餅料理を中心に、栗原の食材を使った料理を振る舞いました。
 料理の仕方だけではなく、器の使い方や出し方を工夫したり、参加者とメンバーが会話することで、よりその魅力を参加者に伝えることができたようです。

互いに伝えあう食の魅力

写真:メンバーが作ったタケノコと小女子の煮物

 2009年度はハレの食に加えて、季節に応じた土地の食材を使った普段の食事である「ケの食」に視点をあてて、旬の料理や保存食などを研究しています。
 4月は、ハレの食に草餅やぼた餅、ちらし寿司、ケの食は葉玉の酢味噌和えやコゴミやウルイを使った山菜料理を作りました。6月は、ハレの食としてごま餅、くるみ餅、納豆餅、ケの食は旬のタケノコの料理を作り、保存食としてラッキョウの甘酢漬けを作りました。
 こうした調理実習で、料理の仕方をみんなで学び、作った料理を食べながら昔の食べ方や料理の仕方などを話し合い、次の学習会の予定を相談しています。
 栗原には恵まれた自然環境が育んだ多くの食材と、人々の知恵と工夫が生み出した調理法や保存方法といったワザがあります。それは「栗原の普段の生活に隠れた暮らし方の魅力」です。
 土地にある食材を使い、それぞれの家庭で工夫されてきた食。季節の移り変わりや行事の持つ楽しさを、あまり難しく考えず、気軽に普段の生活に取り込んでいけるように、今後も研究を進めていきます。