• くりはら研究所だより第55号
  • 2011年8月16日(火曜日)発行

資源の魅力 シリーズ3 栗原のおいしい食 その10

『赤飯』

 くりはら食ツーリズム研究会の活動から観つけた、栗原の食の魅力を紹介します。

写真:赤飯 「おふかし」というと赤飯をさすほど、赤飯は家庭でよく作られる郷土食の一つ。祝い事や年中行事など、ハレの日に作られる稲作の盛んな地域では欠かすことができない料理です。
 市内にはお盆の14日に、ミョウガと油揚げを入れたうどんと一緒に、赤飯を盆棚に供える地域があります。また、結婚や出産、誕生日などの祝い事や収穫を祝う秋祭りの日などにも作られます。
 おめでたいことの「おすそわけ」として、近所や親せきの家に配る習わしがあり、昔から大きな蒸し器で、大量に作られることが多かったようです。
 豆は、小豆やささげ、金時豆など赤い色をした豆が使われます。小豆の煮汁を入れる昔ながらの作り方で蒸かすと、ほんのりと自然な小豆色の赤飯ができ上がります。

赤飯の作り方
写真:くりはら食ツーリズム研究会

【材料】 ※5人分

  • もち米・・・5カップ
  • 小豆・・・3分の1カップ
  • 打ち水・・・1カップ(小豆の煮汁+水)
  • 黒ゴマ・・・少々
  • 塩・・・少々

【作り方】

  1. もち米はといでから、たっぷりの水に冬は6時間、夏は4時間以上浸す。
    夏場は腐敗しやすいので、涼しいところに置く。
  2. 小豆は洗って、たっぷりの水を加えて弱火にかけ、煮立ったらゆで汁を全部捨ててアクを抜く。
    再び水2カップを入れ、弱火で八分通りゆで、小豆とゆで汁に分けておく。煮ている間に、出てきた泡はていねいにすくう。
  3. もち米をザルに上げ、十分に水気を切る。
    もち米に余分な水分が残っていると、炊き上がりが軟らかくなる。
  4. 蒸気の上がった蒸し器に、水で洗って固く絞った蒸し布を敷き、3のもち米を入れる。
    蒸気が早く上がるように、中央を少しへこませて、蒸し布で包む。きっちりと蓋をして、強火で15~25分程度蒸す。
  5. 米が透き通って、生米がない状態になったら、蒸し布をつまんで大きめのボウルにあけ、打ち水、小豆を加え、色ムラがなくなるまで切るようにしてよく混ぜる。
    打ち水の量で、軟らかさが違ってくるので、好みで調整する。
  6. 蒸し布を洗ってぬめりを取り、もう一度絞って蒸し器に広げる。5を入れて、中央を少しへこませて強火で5分ほど蒸し、火を止める。
  7. 蒸し器から赤飯を取り出し、湯気がこもらないように平たい容器に広げる。
    湯気をそのままにしておくと赤飯が軟らかくなる。
  8. 黒ゴマは軽く炒り、塩と合わせてゴマ塩を作り、赤飯の上に振りかける。

旅の図書室

今月の本2『魅(み)せる農村景観』写真:今月の本

【監修】佐藤 誠(元熊本大学教授)【編集】(財)日本交通公社

 農村景観は、農耕生活の開始以来の日本人の営みが凝縮した日本の文化景観を代表するもので、長年にわたって農業生産活動が営まれてきた無名の景観です。
 農村景観に求められるのは地域固有の農村らしさであり、その中で農家が生き生きと暮らしている姿があってこそ、農村らしさが醸しだされてきます。
 これらの農村景観が持つ魅力と保存、活用の仕組みを伝える1冊です。

【募集】くりはら観光塾

農家民宿・レストラン開業支援講座

写真:昨年のくりはら観光塾の様子

 この講座は、都会の子どもたちや観光客を自宅に宿泊させて、一緒に農作業をしたり、食事を作ったりして交流を楽しむ農家民宿や地域の食材を使った料理や郷土料理を提供する農家レストランの開業に関心のある方が対象です。
 地域の魅力を考えたり、実践者の話を聴いたりして、夢のカタチを探してみましょう。

  • 対象 開業に関心のある市民、すでに開業している市民で、すべての講座を受講できる人。

  • 参加費 無料 ※ただし、内容に応じて自己負担あり 
  • 場所 市民活動支援センター(築館総合支所2階) ※第3回は移動研修
  • 申し込み 8月31日(水曜日)まで、くりはら研究所に電話で申し込みください。
  • 写真:農家レストランでのお食事日程・内容・講師
    • 第1回 9月2日(金曜日) 午後7時から9時
      「暮らしを生かしたツーリズムを発掘しよう」
      宮城大学事業構想学部 教授 宮原 育子 氏
    • 第2回 9月27日(火曜日) 午後7時から9時
      「農家民宿・レストランの開業とその魅力」
      農家民宿 星雪館(秋田県仙北市) 門脇 富士美 氏
    • 第3回 11月6日(日曜日) 午前9時から午後6時
      「フィールドワーク」 秋田県仙北市内 農家民宿・レストラン視察
      宮城大学事業構想学部 教授 宮原 育子 氏
    • 第4回 11月25日(金曜日) 午後7時から9時
      「できることから表現してみましょう」
      宮城大学事業構想学部 教授 宮原 育子 氏

【募集】「くりはら長屋門研究会」研究員

長屋門の歴史、魅力の再発見

写真:栗原市文字地区の長屋門

 長屋門は、栗原の米作りの歴史や、地域の人々の暮らし方を学ぶことができる地域資源の一つで、これまでの調査で、市内には500軒以上の長屋門があることが分かっています。
 研究会では、この調査結果をもとに、長屋門の歴史や使われ方、構造などを調べたり、観光への活用の可能性について考えたりしながら、長屋門の価値を研究します。

  • 対象 市内に長屋門をお持ちの方5名程度

  • 申し込み 8月31日(水曜日)まで、くりはら研究所に電話で申し込みください。

  • 内容 2カ年の活動で、月に1回程度、学習会や先進地視察、有識者を招いての研究などを行います。

リレー随筆「くりはらドライブ」

くりはらツーリズムネットワーク事務局 千葉 秀知(ちば ひでとも)さん (栗原市志波姫刈敷)
写真:千葉 秀知さん

 昨年の12月、第2子の誕生をきっかけに、仙台から妻の実家がある栗原市志波姫へ移り住みました。
 土地勘のない私は「まずは栗原市を知らなくてはならない」と思い、あらゆるパンフレットを集め、市内を観て歩くことから始めました。
 厳冬の明け方の伊豆沼、内沼は、白鳥や雁などの聖地です。間近に彼らを見ていると、私が彼らの聖地にお邪魔したような不思議な感覚を覚えました。
 早春には、車で念願の栗駒山へ。森林に囲まれた山道には、テンと呼ばれるイタチの仲間が車の前を横切り、まるでお出迎えしてくれているような感動を覚えました。
 森林の風景や木漏れ日、澄んだ空気…。全て想像以上のものでした。さらに、イワナの塩焼き、山菜の天ぷらなど山の御馳走を美味しく頂き、すっかり栗駒山に魅了されていました。
 豊かな自然資源、動植物、温泉、伝統や文化そして、栗原の人達の優しさ、全て、他から来て感じることができる栗原の宝だと思います。
 これから末永くお世話になる栗原、私も立派な「くりはら人」になりたいと思います。

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