• くりはら研究所だより第58号
  • 2011年11月16日(水曜日)発行

活動レポート 地域づくりインターン事業

若者が地方の暮らしを体験

「普段の農家の暮らし」をテーマに、都会の学生が、9月27日(火曜日)から30日(金曜日)まで3泊4日の日程で、花山の農家に民泊しながら地方の暮らしを体験しました。

写真:「ほんにょ」が立ち並ぶ景観を見学  くりはら研究所では、平成19年から田舎暮らしに興味を持つ都会の学生を受け入れています。今回、インターン事業に東京の大学院に通う学生1名が参加し、地域資源の調査や体験を通して、栗原市の魅力を体感しました。
 資源調査では、若柳地区の綿織物工場や畳工場でお話を聞いたり、くりはら田園鉄道旧若柳駅舎や一迫地区の長屋門を見学。参加者は都会での生活が長く、山や川、田んぼなど、農村の風景を間近で見るのは初めてで、田んぼに立ち並んでいる「ほんにょ」の形や構造に特に興味津々(しんしん)でした。
写真:真ん中に振りおろすのは至難のワザ 受け入れ先の農家では、農村に暮らすための知恵や技に触れながら、普段の暮らしを体験しました。この農家では薪(まき)を使った生活を送っていて、この時期、冬に備えて多くの薪を蓄えておく必要があるため、斧の使い方などを教わりながら薪割りのお手伝いをしました。他にも、竹やぶをかき分けながらのキノコ採りや、地域の窯元で焼きあがった陶器磨きなど、自然豊かな農村ならではの体験をしました。また、花山地区の方々との交流会を行い、農村の暮らしの魅力や都会から見る農村の姿などについて意見を交わしました。
 参加者はこれらの体験を振り返って、水・空気・食べ物がおいしいこと、苦手だった漬物も食べられたこと、時間の流れが都会とは全く違うこと、そして何より地域の方々の温かいおもてなしが印象に残ったようです。
 受け入れた農家の方も、都会の若者との触れ合いを楽しみながら、普段の暮らしの中にある魅力を再発見するきっかけになったようです。
 くりはら研究所では、今後もこの事業を通じ、農村の暮らしに興味ある学生を継続して受け入れていきたいと思います。

旅の図書室

  • 開設場所 田園観光課事務室内(JRくりこま高原駅内)
  • 利用時間 午前8時30分から午後5時30分(土曜日・日曜日、祝日を除く)
  • 主な図書 ツーリズムや観光に関する本、情報誌などを多数そろえていますので、お気軽にご利用ください。

今月の本5『新・地域を活かす 一地理学者の地域づくり論』

【著者】 宮口 とし廸(みやぐち としみち)
写真:今月の本『新・地域を活かす 一地理学者の地域づくり論』

 「地域はもともと同じではなく、さまざまな要素(資源)と人との組み合わせを持つ。この要素の中から何を宝として育てればいいかを見極め、その使い方を磨きあげる。そのためには、都市の住民との交流や他地域を知って初めて、その地域の何に価値があるのかがわかり、そこに地域の個性が生まれる。」
 画一的ではない地域づくりを目指すための一冊です。

活動レポート 農家民宿・レストラン開業支援講座

夢のカタチを探してみよう

 農家民宿やレストランの起業を目指す市民を対象に、起業に向けたイメージを固め、必要な情報を収集するための場として、ツーリズムや地域振興を研究している専門家や実践者を招いて、計4回の講座を開催しています。
 第1回目と2回目の講座のポイントを紹介します。

第1回「暮らしを生かしたツーリズムを発掘しよう」
写真:宮原育子氏

9月2日(金曜日)/市民活動支援センター
講師 宮城大学事業構想学部 教授 宮原 育子(みやはらいくこ)氏

  • 「観光」というと何か特別なことをしなくてはいけないように考えがちですが、農村地域においては、暮らしそのものが来訪者にとっての非日常であり、珍しいもの、おもしろいことが詰まっています。来訪者自身が「発見」できるような「しかけ」をいくつも持つことが重要です。そのためには、地域に住む人自身が、自分たちの「しかけ」になるものを発見、発掘する必要があります。

  • 観光パンフレットで紹介されているものや場所を来訪者に伝えることも大切ですが、自分の感性で地域の宝物を観つけ、その価値に気づく「感性のアンテナ」を磨いて欲しいと思います。

  • 人を泊める、ものを食べてもらうということは、単純に見えますが、芸術活動と似ています。自分の感性を磨きながら、来訪者にいろいろなことを提供して、喜びを与え、同時に自分も発見していく、一種の芸術・創造活動といえます。

第2回「農家民宿・レストランの開業とその魅力」

9月27日(火曜日)/市民活動支援センター
講師 農家民宿 星雪館(秋田県仙北市)門脇 富士美 氏

  • 開業のきっかけは、修学旅行の農業体験を受け入れたこと。自分たちが普段やってることが、子供たちに感動を与えたり、何か心に響くものがあるんだなとその子どもたちに教えられました。

  • 農業体験を受け入れる時は、できるだけ自然体で。「○○体験」ではなく、自分たちがその日にする仕事を、子どもたちと一緒に行っています。

  • お客さんから地域の良さや魅力などを教わることがあり、自分も地域の歴史や食文化、人などを、もっと知ろうという気持ちになりました。

>次号で、3回目と4回目の講座のポイントを紹介します

くりはら長屋門研究会 研究員を随時募集中

長屋門を見学

 栗原市には、米作りの歴史や、地域の人々の暮らし方を学ぶことができる地域資源として500軒以上の長屋門があります。
 研究会では、この調査結果をもとに、長屋門の歴史や使われ方、構造などを調べたり、観光への活用の可能性について考えたりしながら、長屋門の価値を研究しています。
 研究員は6名。今後も一緒に研究活動できる方を募集していますので、この活動に興味のある方は、くりはら研究所までご連絡ください。

  • 対象 市内お住まいで、研究会の活動に興味のある方や長屋門が好きな方若干名
  • 申込み くりはら研究所に電話で申し込みください。
  • 内容 2カ年の活動で、月に1回程度、学習会や現地視察、有識者を招いての研究会などを行います。

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