• くりはら研究所だより第59号
  • 2011年12月16日(金曜日)発行

活動レポート くりはら観光塾

写真家・藤田洋三氏に学ぶ 資源の観方・観つけ方

10月7日(金曜日)/栗駒総合支所、栗駒松倉地内

写真家・藤田洋三(ふじたようぞう)氏を講師に招き、「資源の観方・観つけ方」をテーマに、講義と地域資源の一つ、「ねじりほんにょ」を使ったフィールドワークを通じて、地域資源の観つけ方や観察の方法、視点などを学びました

 第1部では講義、第2部では地域資源の一つである「ねじりほんにょ」の作成体験と、現地を歩いて地域資源を探すフィールドワークを行いました。

第一部 講義「資源の観方・観つけ方」
写真:写真家 藤田 洋三 氏
  • 参加者 27名

 藤田氏が約30年にわたって全国を歩き、取材を続けてきた「田んぼの藁」や市内で見つけた資源の写真を説明しながら、資源の観方・観つけ方を解説しました。
 資源を観る・観つけるときに「なぜ」、「何のために」と思い始めたところから、観方や感じ方が変わってきます。また、皆さんの足元にあり、普通に見ているモノやコトにもそれぞれ物語があり、そこには先人たちがその時代を生きるための知恵や技術が詰め込まれています。
 例えば、米づくりの歴史からその土地の風土や人々の生活の営みを感じたり、土蔵や家の造りから当時の職人の知恵やワザが見えたりします。これらが今もなお継承されている資源が、栗原にはたくさんあります。藤田氏は、この貴重な資源を形にして、次世代に伝えることが観光に求められていると参加者に語り掛けていました。

第二部 フィールドワーク「ねじりほんにょ」作成体験
  • 参加者 24名

 フィールドワークでは、藤田氏と参加者が一緒に「ねじりほんにょ」作りを体験しました。
 ねじりほんにょによる米作りを20年以上行っている栗駒松倉の菊地 初佳 氏に協力いただき、美しいらせん状の形にする稲の重ね方などを丁寧に教えていただきました。
 菊地氏から「ねじりほんにょは風通しが良く乾燥しやすいので、とっけす(し)の作業が必要ないことが特徴」と話され、藤田氏からは、その構造や仕組みに触れながら、「ねじりほんにょは栗原にしかない宝物で、大切なもの」と話されました。
 参加者からは、フィールドワークを通じ、「来年は、自分の田んぼでねじりほんにょづくりに挑戦してみたい」との声もあり、ねじりぼんにょが栗原市の貴重な地域資源の一つであることを再認識するきっかけを得ました。

旅の図書室

  • 開設場所 田園観光課事務室内(JRくりこま高原駅内)
  • 利用時間 午前8時30分から午後5時30分(土曜日・日曜日、祝日を除く)
  • 主な図書 ツーリズムや観光に関する本、情報誌などを多数そろえていますので、お気軽にご利用ください。

今月の本 6『まだまだ伸びる農産物直売所 地域とともに歩む直売所経営』

【著者】田中 満(たなか みつる)
写真:今月の本『まだまだ伸びる農産物直売所~地域とともに歩む直売所経営~』の表紙

 直売所は地域で生産される農林水産物や加工品を販売する拠点であるとともに、地域外の客を集める数少ない観光拠点でもあります。
 農村の地域活性化に中心的な存在として、地域住民が気軽に集まるコミュニティ活動の中心地や地域情報の発信の場となり、地域伝統文化の継承の場としても期待されています。
 この本は、直売所の現状を踏まえ、品ぞろえや売り場の工夫、お客との交流など、直売所運営のポイントがわかる一冊です。

栗原市観光産業づくりシンポジウム開催

  • 日時 12月23日(金曜日)午後1時30分から5時
  • 会場 一迫ふれあいホール

【第一部】基調講演「地域の価値の再認識(学び)と人材育成」

  • 時間 午後1時40分から

  • 講師 早稲田大学教育・総合科学学術院教授 文学博士 宮口 とし廸(みやぐち としみち)氏

写真:宮口としみち氏

【プロフィール】
 総務省過疎問題懇談会座長、農林水産省美の里づくりコンクール審査委員、国土審議会専門委員、国土交通省地域振興アドバイザー、富山県景観審議会会長、全国市町村の道州制と町村に関する研究会委員など。

 

活動紹介・事例発表
  • 時間 午後2時50分から
  1. 写真:長屋門巡り「地域資源を活用した交流と体験のプログラム」
    〔発表者〕くりはらツーリズムネットワーク事務局
  2. 「里山の食材を活用して 地域の食文化を伝える」
    〔発表者〕千葉 優子(ちば ゆうこ)氏(花山村塾)

  3. 「栗原の長屋門を通じて 地域の歴史と文化を伝える」
    〔発表者〕菅原 敏允(すがわら としのぶ)氏(くりはら磨き隊)

  4. 「自然豊かな暮らしの中で 花山ならではの農業を体験」
    〔発表者〕山菜茶屋 ざらぼう 伊藤 廣司(いとう ひろし)氏

【第二部】ワークショップ

  • 時間 午後3時40分から
  • 内容 干し大根づくり、ミニ畳づくり、蓮クラフトづくりなどを体験して新たなプログラムの創出を考えます

宮口氏による全体講評

  • 時間 午後4時50分から

閉会

  • 時間 午後5時
申込み

12月21日(水曜日)までに、くりはら研究所へ申し込みください。
(当日、午後6時から交流会を開催します。詳しくは、申し込みの際に確認ください)

活動レポート 夢のカタチを探してみよう

農家民宿・レストラン開業支援講座

 農家民宿やレストランの起業を目指す市民を対象に、起業に向けた実践力を身につけられる場として、先進地視察研修や、活躍している専門家を招き、開業支援講座を開催しました。
 前号に続いて、第3回目と4回目の講座のポイントを紹介します。

第3回「フィールドワーク」

11月6日(日曜日)/秋田県仙北市内農家民宿

 フィールドワークでは、秋田県仙北市内の農家民宿・レストランを視察しました。
 参加者は、実践者の取り組み、工夫している点など直接お話を聞き、起業に向けてイメージを膨らませていました。
 各視察先の取り組みの一部を紹介します。

「農家民宿 星雪館(せいせつかん)」
写真:農家民宿 星雪館
  • 普段の農作業や暮らしを体験してもらうので、体験プログラムは特に設定していない。(野菜や米の収穫、薪割りなど体験)

  • 食事の材料のほとんどが自家製または地元産。

「農家民宿 のどか」
  • 子どもたちの農業体験の受け入れが主で、体験用に畑で野菜を栽培。

「農家民宿 一の重(いちのえ)」
  • 大規模稲作農家のため、農繁期の受け入れは制限。

  • 開業して、農業だけでは得られなかった楽しみ、充実感がある。

第4回「できることから 表現してみましょう」

11月25日(金曜日)/市民活動支援センター

写真:宮原 育子 氏
  • 講師 宮城大学事業構想学部 教授 宮原 育子(みやはら いくこ)氏

 第4回の講座では、参加者が「新たに発見したくりはらの魅力」、「講座を通じて考えた事業のアイデア」の2つの項目について発表し合いました。
 発表では、具体的に開業を進めている方のプランや、まだ開業の見通しは立っていない方からの、思い描いている夢のカタチなど色々なアイデアが出されました。
 最後に宮原氏から、「アイデアを出し合うことで、その中からそれが実際できる人が出てくる。地域に根ざしたお店にするためには、この講座の受講者などがつながり、互いに支援しながらやっていくことが大事。そういうつながりができてこそ、地域として意味を持つ場所になっていく」と締めくくりました。

くりはら研究所だよりPDF版

くりはら研究所だよりのダウンロード