受賞作品を、原文のまま掲載します。また、編集の都合上、すべて横書きにしています。
※敬称略

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「グオー」
「ザアー」
だっこくの作業が進む
ぼくがスクリューのところで
もみをかける
黄金色のもみは
ありじごくのように
機械にすいこまれていく
「カタカタ」
「ブオー」
もみは、もみがらと玄米に分けられ
米へと完成されていく
玄米が入ったふくろは三十キロ
おじいさんは毎年このころになると
ふくろをかつぐ
ぐっと腰に力を入れ
足をふんばり
米をかつぐ
「何事も苦労しなくちゃだめだ
うまい米を作るためには
手をかけなくちゃなあ」
おじいさんの口ぐせだ

ぼくもおじいさんのまねをして
米袋をかついでみる
持ち上げようとするけど
上がらない
全身の力を集中させ汗をかいても
持ち上げられない
だからまだだっこくの機械の手伝いしか
できない
でもいつか必ず米袋をかついでやる
そしておじいさんの手助けをするんだ
うまい米を作るために
待っててくれおじいさん