受賞作品を、原文のまま掲載します。また、編集の都合上、すべて横書きにしています。
※敬称略

原文はこちら

あのとき、
ぼくは、おじいちゃんといっしょに
田んぼの仕事をしていた。
いきなり地面がゆれはじめ、
地の底から、ドドーンと大きな音が。
ぼくは、おもわずおじいちゃんの
太いうでにしがみついた。
心ぞうがドキンドキンとなった。
広ほうで、しん度六強という放送が流れた。
栗こま山がくずれたと聞いて、
ぼくは、あおくなった。
空を見上げると、
つぎつぎとヘリコプターがとんでいく。
消ぼう車もサイレンをならして、
ぼくの家の前を通っていく。
ぼくは、こんなにひどい地しんと知って
こわくなり足がふるえ出した。
次の日は、日曜日で、
ぼくは、朝から夜までテレビのニュースを
見続けた。
ぼくの家のそばにも三迫川があり、
川のけっかいが心配だったからだ。
水をくみ上げるポンプがふえてよかった。
一回も顔を見たことがない人やしゃべった
ことがない人のすがたがテレビにうつった。
多くの人たちがふっきゅう作業にきてくれ
てうれしかった。

それから何日かたって、
ぼくたちの学校に手紙がとどいた。
東京都の学校の子どもたちからだった。
一回も顔を見たことがない子どもたちや
しゃべったことがない子どもたちもぼく
たちのことを心配していることを知って
うれしかった。
まだまだ地の底からのよしんは続いている。
それでもぼくは、元気を出して、
学校へ通っている。