受賞作品を、原文のまま掲載します。また、編集の都合上、すべて横書きにしています。
※敬称略

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あっ!びっきのたいぐん
そう言うと、
さいたまのはるとくんは、へんな顔をした。
ぼくが、カエルのことを、
「びっき」
と言ったからだ。
おじいちゃんが、カエルのことを、
「びっき」
と言っているので、ぼくもそうよんでいる。
小川の中をのぞいて見ると、
大小いろんな大きさのトノサマガエルが
30ぴきぐらいかたまっていた。
ぼくとはるとくんは、あみをもって、
そのたいぐんの中にそっとつこんだ。
「でっけえびっきだ!」
ぼくは、うれしくて、
そのびっきをバケツの中に入れた。
はるとくんは、中ぐらいのものをとって、
「トノサマガエル、とったぞぉ!」
とうれしそうにさけんだ。

バケツの中のカエルは、
ぜんぶで20ぴきくらいになった。
「気もちわるぅ。」
とはるとくんが言った。
ぼくも、カエルの大合しょうをきいて、
とりはだが出てきた。
つぎの日は、はるとくんが帰える日だった。
ぼくとはるとくんは、バケツの中を見た。
ぼくたちは、びっくりした。
メスのカエルがたまごをうんでいたのだ。
ぼくたちは、そうだんして、
カエルとたまごを小川にもどすことにした。
「来年も、びっきのたいぐんに会えるね。」
はるとくんが、「びっき」と言ったので、
ぼくは、うれしかった。
はるとくんもいなかの子になったと思った。