第7回「ゆっくりひとめぐり」栗駒山麓観光写真コンクール審査結果

入賞作品紹介 

最優秀賞 1点

 画像:最優秀賞「山神社の銭んこ撒き」

 第7回最優秀賞  

「山神社の銭んこ撒き」

五十嵐 敏紀 さん(秋田県横手市)

【講評】写真家 小松ひとみ 氏

家内安全無病息災を願い、新婚や厄年の方がお祓い後に、銭んこ(小銭)を撒く・・・古くからの風習がしっかりと残され、受け継がれてきたことにまずもって嬉しく思いました。そして、そこにカメラを向けた作者に拍手です。

銭んこを撒く着物姿の女性の動きのある手の位置、本堂まで上がり込んできた足元の子供の存在もよいスパイスとなっています。境内でも一心不乱になって、徳をあやかりたいと銭んこを拾おうとする老若男女と子供達、それを取り巻く観客など、全てがベストバランスで秀逸です。いつまでも残しておきたい栗駒山系の風習です。

優秀賞 4点

画像:優秀賞「湯煙り小安峡」

第7回優秀賞 秋田県湯沢市長賞

「湯煙り小安峡」

小野寺 英作 さん(秋田県湯沢市)

【講評】写真家 小松ひとみ 氏

逆行の光に浮かび上がる深雪の白の美しさ。木陰や光の届かない渓谷の藍色のさまざまな色の階調。そこに立ち上がる渓谷からの湯けむり。雪深い山間部の渓谷では、これから三拍子を揃えた雪景色の撮影はなかなか難しいものです。加えて、四隅にまで神経が行き届いた隙がない技術力も見逃せません。

画像:優秀賞「八鹿求愛」

第7回優秀賞 宮城県栗原市長賞

「八鹿求愛」

佐藤 吉一 さん(宮城県栗原市)

【講評】写真家 小松ひとみ 氏

動かないはずの獅子の面が今にも動き出しそうな大迫力です。まるで作者に獅子の魂が乗り移ったようにも見えてきました。切り取った構図は大胆に、炎のみを配した背景への気配りは繊細に、瞬時に判断された技量はお見事です!何度も通った祭なのでしょうか?努力と熟練の妙を感じます。

画像:優秀賞「寒中禊ぎ」

第7回優秀賞 岩手県一ノ関市長賞

「寒中禊ぎ」

後藤 博 さん(宮城県塩竃市)

【講評】写真家 小松ひとみ 氏

慌てて川から逃げるように飛び出していく背景の人たちがいいスパイスとなって画面を引き締めています。後ろ姿の脇役達の動きから「寒くてたまらん」というメッセージが伝わることにより、禊をしている中央の主役をより引き立たせてくれました。作者の撮影ポジションを低くしたことにより、見る側にも水しぶきがかかってきそうな迫力が生まれました。

画像:優秀賞「ひと休み」

第7回優秀賞 秋田県東成瀬村長賞

「ひと休み」

佐藤 守男 さん(岩手県一関市)

【講評】写真家 小松ひとみ 氏

まさに農作業の合間の一休み、ほのぼのとした情景です。のんびりとした空気感の中でのご夫婦の会話も聞こえてくるような一枚です。いいなあ~・・・と感じて素直にシャッターを押した作者とご夫婦の間には安心感が読み取れます。雪形の残る背景の栗駒山からは、山からの恵みである雪しろを田んぼの農業用水として引き入れている「水物語」も想像することができました。

入選 5点

画像:入選「悪疫退散を願う」

「悪疫退散を願う」

高橋 信夫 さん(秋田県羽後町)

【講評】写真家 小松ひとみ 氏
悪疫の退散を願うまじめなシーンなのに、ちょっぴりユニークでほのぼのと暖かな雰囲気を感じたのは私だけでしょうか?
藁人形の表情と、背景の二人の存在が何やらほのぼのとした空気感を生み出したようです。もちろん作者の人柄が画面からにじみ出ているのでしょう、これならば悪疫も飛んで行くことでしょうね。

画像:入選「くりこま山車」

「くりこま山車」

木村 東仁 さん(岩手県一関市)

【講評】写真家 小松ひとみ 氏
お二人のご婦人を左手前に配し画面をまとめ上げたことにより、祭りのワンシーンとしての記録写真から、祭りの楽しさや今の時代を写す写真へと大きく舵を切り、臨場感あふれる作品へと作り上げました。楽しげな表情からは祭りの「ハレの日」の華やかさも感じられます。

画像:入選「また来てね」

「また来てね」

窪田 哲夫 さん
(宮城県角田市)

【講評】写真家 小松ひとみ 氏
低い太陽の位置と相反するように凛と立つ木立。その奥を渡り鳥が飛ぶ。まさに北帰行をイメージさせる構図です。撮影中に、思わず「また来てね」という言葉が生まれてきたのでしょう。
伊豆沼は定番の撮影地ですので、どうしても、どこかで見た写真になってしまいますが、作者はその定番の場所で、自分のメッセージをしっかりと表現しました。

画像:入選「厳冬の渓谷」

「厳冬の渓谷」

村田 孝治 さん
(秋田県横手市)

【講評】写真家 小松ひとみ 氏
月が雲に隠れてしまったのでしょうか?少しの明かりの中で怪しく光る氷瀑が印象的です。空の色は周りの集落の明かりを拾ったのでしょうか、少し色調が不自然にも感じましたが、かえってその色合いが異次元を想像させてくれるプラス要素となりました。デジタル時代だからこそ表現できた不思議な夜の小安峡ですね。

画像:入選「夜桜こまち」

「夜桜こまち」

二階堂 正宏 さん(宮城県栗原市)

【講評】写真家 小松ひとみ 氏
タイトルは、「夜桜お七」からの連想でしょうか?
演歌の好きな方なのかな?などと作者の方を思い浮かべてニッコリしました。
桜と小町娘が浮かび上がるライトアップ。本来なら、もっと桜をアップにしたいシーンでしたが、桜以外の黒の余白を大胆に入れ込んだことが成功しています。タイトルのイメージとぴったりリンクしましたね。

審査員

写真家 小松 ひとみ 氏
1956年仙北市(旧角館町)生まれ。角館南高校卒業後、株式会社ユニチカでバスケットボール部に所属、選手・コーチ・マネージャーとして活躍。80年日本代表マネージャーとして世界選手権出場。83年フォトライブラリー「黎明舎」勤務。95年写真集『光彩』上梓。99年小松ひとみ写真事務所設立。北東北の四季や花をテーマとした風景写真を中心に、温泉、職人など幅広く撮影。各種雑誌、カレンダーなどで風景写真を中心に作品を発表している秋田県を代表する写真家。仙北市(旧角館町)在住。

応募作品

125点

発表・表彰式・作品展示

  • 発表
    2017年(平成29年)3月下旬に入賞者へ直接通知したほか、平成30年3月1日(木曜日)発行『広報くりはら』及び栗原市公式ウェブサイトへ掲載、報道機関への情報提供などで周知しました。
  • 表彰式
    2018年(平成30年)3月26日(月曜日)に秋田県湯沢市にて表彰式を行いました。
  • 作品展示
    2018年(平成30年)3月20日(火曜日)から3月30日(金曜日)まで秋田県湯沢市役所1階ロビーにおいて、作品の展示を行います。ぜひご覧ください。 

問い合わせ先

第7回「ゆっくりひとめぐり」栗駒山麓観光写真コンクール事務局
〒019-0801 秋田県雄勝郡東成瀬村田子内字仙人下30-1
企画課 電話:0182-47-3402
主催:「ゆっくりひとめぐり栗駒山麓連絡会議」
(秋田県湯沢市、宮城県栗原市、岩手県一関市、秋田県東成瀬村)