たぬき堀り跡・かもじ坑(しき)

写真:たぬき彫り跡

 江戸時代以前の坑道跡。昔の採掘方法は、鉱脈が地表に出ているところに沿って、鎚(つち)とたがねで掘り進むやり方でした。坑道の穴は狭く曲がりくねったものでした。この採掘跡を「たぬき堀り跡」といいます。
 「かもじ坑(しき)」もその一つで、そのころの採掘の大変さや夫婦の愛情を物語る言い伝えがあります。

 ※見学自由 危険なので坑道の中に入らないでください

かもじ坑の言い伝え

 昔、若い夫婦が細倉に流れ着き、鎚とたがねで鉱石を掘り始めた。
 夫が岩石を崩し妻が外に運んだが、なかなか鉱脈に当たらず、夫は疲労と絶望でくじけそうになった。なんとか仕事を続けさせたいと願った妻が自分の黒髪をかもじ屋に売り、その金で米や味噌を買って夫を励まし、勇気づけられた夫はついに鉱脈を掘り当てたという。

 ※「かもじ」は、髪を結ったり垂らしたりする時の添え毛、足し毛のこと