受賞作品を、原文のまま掲載します。
 また、編集の都合上、すべて横書きにしています。
※ 敬称略

原文はこちら

学校に通う田んぼ道
  僕は毎日いろいろな風の色を見る
  それは目でみる事はできないけれど
  肌で感じることができる。
  春、草花のにおいが香るふんわりとした
  優しいピンク色の風。
  夏、ギラギラとした太陽と青々と伸びしげっ
 た草のにおいがする自信にみなぎった
  赤色の風。
  秋、ふと寂しさを感じさせる、わらを燃やし
 たにおいがするものおもいにふける
  からし色の風。
  冬、自転車をこぐ手足のかじかみが厳しさ
 を感じさせる
  銀色の風。
  テストでいい点をとった日に感じた
  金色の風。
  部活の試合で負けて悔しさを感じた時の
  灰色の風。
  うれしいことがあった日に感じた
  虹色の風。
  これからの人生、それぞれの場面で
  僕はいろいろな風の色を見るだろう。
  風は中学に見た色とはちがう色になってい
 るだうか。
  十年後、僕はどんな色の風を見ているだろ
 う。
  都会に吹く色のない風を見ているだろうか
  今のように自然に接し、色のある風を見て
 いるだろうか。
  どんな色の風を見ていても
  中学の今、感じた風の色を忘れずに
  うれしい事、楽しい事、悲しい事、悔しい
 事を素直に感じることのできる大人になりた
 い。
  「風の色。」
  それは自分の心の中に感じた
  「心の色。」だと僕はおもう。