ジカウイルス感染症とは

 ジカウイルス感染症は、ジカウイルスを保有する蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)に刺されることで感染します。
 主にアフリカ、中南米、アジア太平洋地域で発生がありますが、近年特に中南米で流行しています。日本国内で感染した症例はありません。海外の流行地域で感染し、発症した症例が数件報告されています。 
 流行地域におけるこれまでの研究から、ジカウイルス感染とギラン・バレー症候群との関連が明らかにされ、また、妊婦が感染すると母子感染による小頭症など先天異常の原因になると結論付けられました。
 基本的に感染したヒトからヒトに直接感染するような病気ではありませんが、輸血や性行為によって感染する場合もあります。また、感染しても全員が発症するわけではなく、症状がないか、症状が軽いため気付かないこともあります。
 海外の流行地域へ出かける際は、できるだけ肌の露出を避け、虫よけ剤の使用など予防対策を行ない、蚊に刺されないようご注意ください。

妊婦及び妊娠の可能性のある方へ

 世界保健機関(WHO)では、妊婦はジカウイルス感染症が発生している地域への渡航しないよう勧告しています。

性行為による感染の予防には

 性行為により、男性から女性パートナーへの感染伝播が疑われる事例が報告されています。
 現在、性行為による感染についての十分な知見は得られていませんが、流行地から帰国した男性は症状の有無にかかわらず最低8週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にはコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨されています。

主な症状

  軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛などです。一般的に症状は軽く、予後は比較的良好です

デング熱とは

 デング熱は、デングウイルスを保有する蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)に刺されることによっておこる、急性の熱性感染症です。
 主には熱帯、亜熱帯の地域でみられる感染症で、全世界では年間約1億人の患者が発生していると推定されています。日本では、海外の流行地で感染し帰国した症例が毎年約200名前後で報告されています。
 感染経路は、ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します。ヒトからヒトへ直接感染するような病気ではありません。また、感染しても発症しないことも多くみられます。

主な症状

  • 感染から3日から7日後、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、皮膚の発疹等が主な症状です。
  • デング熱は、体内からウイルスが消失すると症状がなくなり、予後は比較的良好な感染症です。
    しかし、まれに、患者の一部に出血症状をおこすデング出血熱を発症することがあります。

 ※症状があり、医療機関を受診する際には、いつ、どこで蚊に刺されたかを担当の医師へ伝えてください。

治療法

 ジカウイルス感染症及びデング熱に対する特有の薬はなく、対症療法が主な治療法です。

予防について

 現時点ではジカウイルス感染症及びデング熱に対するワクチンはありません。予防には蚊との接触を避け、蚊に刺されないようにすること、蚊を増やさないことが重要です。

具体的には

  • 長袖、長ズボンを着用し、肌の露出を避ける。
  • 虫よけ剤等を使用し、蚊に刺されないようにする。
  • 蚊の幼虫の発生源を作らないようにする。

(蚊は水辺に産卵するので、側溝の清掃、廃タイヤに溜まった水、水桶・バケツ等の水、鉢植えの水の皿などを放置しないように気をつけましょう。)

関連リンク

 ジカウイルス感染症、デング熱に関する詳しい情報は、次のリンク先をご参照ください。
 各リンクをクリックすると、新規ページで開きます。 

【厚生労働省】

 厚生労働省「ジカウイルス感染症について」(外部リンク)

 厚生労働省ホームページ「デング熱について」(外部リンク)

【国立感染症研究所】

 国立感染症研究所「ジカウイルス感染症とは」(外部リンク)

 国立感染症研究所「デング熱」(外部リンク)