下水道施設は、道路や公園などの施設と違い、処理場以外は地下に埋められているため、普段目にすることはありません。しかし、マンホールの蓋(ふた)だけは日常みなさんがよく目にするものです。

 マンホールとは、英語でman(マン=人)hole(ホール=穴の意味)です。日本語では人孔(じんこう)と言いますが、孔は穴のことなので、英語をそのまま日本語化した訳語ですが、一般的にはマンホールの方がわかりやすいと思います。人が入れない小さいものはハンドホール(ハンド=手)と呼ぶ場合もありますが、下水道では普通「枡(ます)」と呼びます。下水道が整備された区域の皆さんのお宅に設置されているのが「公共汚水枡(ます)」です。

 本来は、必要最低限の重さに耐える強度とスリップ防止機能、浮上防止などの機能を備えていれば、あまり目立つこともなく単なる「蓋」として設置するものですが、住民の皆さんに親しみをもっていただくことを目的として、蓋の表面に自治体独自のデザインを施し、設置しています。

 栗原市では、下水道を新たに整備する箇所に、町村合併前の旧10町村でデザインされた蓋を、現在も使用しております。その理由は、旧町村単位の処理区を一目で判別できることと、地区の皆さんが慣れ親しんだ「町木」や「町花」などがデザインされていて、それぞれの地区の特徴が表現されているからです。

公共下水道のマンホール蓋

画像:築館処理区のマンホール蓋の絵

【築館処理区】

 築館地区のマンホール蓋には、旧築館町の町木である「イチョウ」の葉がデザインされています。
画像:若柳処理区のマンホール蓋の絵

【若柳処理区】

 若柳地区のマンホール蓋には、旧若柳町の町鳥「はくちょう」と、町花の「サクラ」、町木の「ヤナギ」がデザインされています。
画像:栗駒処理区のマンホール蓋の絵

【栗駒処理区】

 栗駒地区のマンホール蓋には、栗駒山と、旧栗駒町が名馬の産地であった頃の郷愁をイメージしてデザインされています。
画像:高清水・瀬峰処理区のマンホール蓋の絵

【高清水・瀬峰処理区】

 旧高清水町と旧瀬峰町は2町広域で公共下水道事業を実施したため、同じマンホール蓋が使われており、旧高清水町のシンボル「桂葉清水」と町花の「すいせん」、旧瀬峰町のキャラクターで、町花「ふじ」の「妖精テアリ」と町木の「さくら」がデザインされています。
画像:一迫処理区のマンホール蓋の絵

【一迫処理区】

 一迫地区のマンホール蓋には、伝統芸能「鹿踊り」と、旧一迫町の町花「アヤメ」の葉がデザインされています。一迫地区では、大川口、姫松、高橋の3つの農業集落排水でも、同じマンホール蓋が使われています。
画像:鶯沢処理区のマンホール蓋の絵

【鶯沢処理区】

 鶯沢地区のマンホール蓋には、栗駒山を背景に旧鶯沢町の町木「梅」と、町名の由来でもある「ウグイス」がデザインされています。
画像:金成処理区のマンホール蓋の絵

【金成処理区】

 金成地区のマンホール蓋には、旧金成町の町木「ケヤキ」と、町花「ハギ」、昆虫「ホタル」がデザインされています。
画像:志波姫処理区のマンホール蓋の絵

【志波姫処理区】

 志波姫地区のマンホール蓋には、旧志波姫町のシンボル「水車」と、町木「梅」、町花「コスモス」がデザインされています。
画像:花山処理区のマンホール蓋の絵

【花山処理区】

 花山地区のマンホール蓋には、旧花山村の村花「アズマシャクナゲ」がデザインされています。

農業集落排水のマンホール蓋

画像:若柳大袋処理区のマンホール蓋の絵

【若柳大袋処理区】

 若柳大袋地区のマンホール蓋には、旧若柳町の町の鳥である「はくちょう」と町花の「サクラ」がデザインされています。
画像:金成沢辺地区のマンホール蓋の絵

【金成沢辺地区】

 金成沢辺地区のマンホール蓋には、旧金成町の町虫「ホタル」がデザインされています。
画像:金成有壁地区のマンホール蓋の絵

【金成有壁地区】

 金成有壁地区のマンホール蓋には、馬がデザインされていますが、これは、有壁地区が1619年に馬継宿場(宿場で馬を乗り換えること)として奥州街道有壁宿がつくられたことに由来しています。
画像:志波姫南郷地区のマンホール蓋の絵

【志波姫南郷地区】

 志波姫南郷地区のマンホール蓋には、旧志波姫町の町花「コスモス」がデザインされています。

 ここで紹介したのは栗原市内のマンホール蓋だけですが、全国の市町村でもそれぞれ、いろんなデザインが施されています。旅行に出かけたときなど、各地のマンホール蓋を探してみるのも面白いかもしれません。